転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「…………………!!!!」
イーラの目は眼前で吹き荒れる紫色の竜巻を捉えていた。下手に手を出せずにいたチョーマジン達を纏めて飲み込んだ
「…………………!!!
あっ!!!」
カーベルが起こした竜巻が晴れた後にはチョーマジンの姿は無く、馬や魔導師達が意識を失って地面に倒れている光景が広がっていた。それは即ち自分達が窮地を逃れる事が出来たという事だ。
「……………… や、やったぞ!! 助かった!!!
助かったぞ俺達!!!!」
命の危険が無くなった事を理解した魔導師達は数刻経った後にその事を理解し、安堵と共に歓声を上げ始めた。
「皆の者 気を抜くな!!!!!」
『!!!!』
籠城状態を脱する事に成功した魔導師達の喜びの声はイーラの一喝によって止められた。
「窮地を脱して喜ばしいのはよく分かるが、まだ戦いは終わっていない!!!
この時間を有効に活用し、すぐに態勢を立て直すのだ!!! 負傷者の治療と損壊部分の修復を行い、防御態勢を万全としろ!!!
そして動ける者は早急に前線に赴き、オルドーラ団長達に助太刀をするのだ━━━━」
「それには及びません。」
「!!?」
魔導師達の過剰な興奮を抑え込み、檄を飛ばし続けるイーラにカーベルが声を掛けた。
「防御態勢の強化には全面的に賛成しますが、援軍を送る事は
「!? 危険!!?」
「はい。まず初めに、敵は人間をチョーマジンに変える術を持っています。その力はまだ残っていると考える事が妥当でしょう。ですから下手な援軍は逆効果であると考えます。」
「…………!! な、なるほど…………!!!」
「そしてもう一つ、これは私の考えですが、この戦いは
彼女にとっても、私達にとっても。」
「……………?!!」
***
「ウルァアアアアアアアア!!!!!」
「やああああああああああ!!!!!」
ブレーブとガミラは既に三分以上、一呼吸も置く事無く互いの武器をぶつけ合っていた。刃同士の激突の余波だけで皮膚の皮と毛細血管が破れ、発生した火花は既に周囲の森に再び火種を生み出しつつあった。
(……………!!!
気の所為じゃねぇ!! こいつ、動きにキレが出てきてやがる!!!)
(……………!!!
た、足りない!!! 私達の勝ちに、あと少し刃が届かない………!!!!)
二人の戦い方は似て非なり、その上で尚 拮抗していた。
ブレーブは右手に
「ウルァア!!!!!」
「!!!!?」
ガミラは強引に鎌を振り上げてブレーブの行動を一瞬奪った。その一瞬をガミラは攻撃ではなく一歩間合いを広げる事に使った。
(………!!?
ど、どうする!? 近づいた方が良いの!?)
(………………!!!!
これじゃダメだ!!! この
「!!!?」
ガミラが持つ
「ウルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
「!!!!!」
ガミラの四本の腕と四つの鎌がブレーブの動体視力を超えて駆動した。彼女の目が捉えたのはガミラの上半身で風を切って振り回される腕とその周囲を覆う半透明の膜状の物だけだ。
そして直ぐにそれが鎌の残像である事を理解する。それは最早 近付くだけで切り裂かれる攻防一体の膜だ。
(……………!!!!
ダ、ダメだ………!! これじゃ近付けない…………!!!)
「これで終わりと思うかよォ!!!!」
「!!!?」
「俺の全力を喰らいやがれ!!!!!」
《
《
「!!!!!」
ガミラの周囲を高速回転する鎌の全てからガミラの必殺技である《
尚、ガミラがこれを使ったのはこの時が最初だが、それだけの効果がある事は直感で理解していた。
「………………!!!!!」
「考えるだけ無駄だ!!!! 逃げ場なんざねぇぞ!!!!
微塵斬りになりやがれ!!!!!」
(……………!!!!
いや違う!!! 私が向かわなきゃ行けない方向ならある!!!!)