転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

247 / 518
247 起死回生のガミラの一手!! 勇者の首を刈り取る鎌!!!

「…………………!!!!」

 

イーラの目は眼前で吹き荒れる紫色の竜巻を捉えていた。下手に手を出せずにいたチョーマジン達を纏めて飲み込んだ戦ウ乙女(プリキュア) キュアカーベルの圧倒的な力に恐怖を超えて畏怖の念すら抱いた。

 

「…………………!!!

あっ!!!」

 

カーベルが起こした竜巻が晴れた後にはチョーマジンの姿は無く、馬や魔導師達が意識を失って地面に倒れている光景が広がっていた。それは即ち自分達が窮地を逃れる事が出来たという事だ。

 

「……………… や、やったぞ!! 助かった!!!

助かったぞ俺達!!!!」

 

命の危険が無くなった事を理解した魔導師達は数刻経った後にその事を理解し、安堵と共に歓声を上げ始めた。

 

「皆の者 気を抜くな!!!!!」

『!!!!』

 

籠城状態を脱する事に成功した魔導師達の喜びの声はイーラの一喝によって止められた。

 

「窮地を脱して喜ばしいのはよく分かるが、まだ戦いは終わっていない!!!

この時間を有効に活用し、すぐに態勢を立て直すのだ!!! 負傷者の治療と損壊部分の修復を行い、防御態勢を万全としろ!!!

そして動ける者は早急に前線に赴き、オルドーラ団長達に助太刀をするのだ━━━━」

「それには及びません。」

「!!?」

 

魔導師達の過剰な興奮を抑え込み、檄を飛ばし続けるイーラにカーベルが声を掛けた。

 

「防御態勢の強化には全面的に賛成しますが、援軍を送る事は()()です。」

「!? 危険!!?」

「はい。まず初めに、敵は人間をチョーマジンに変える術を持っています。その力はまだ残っていると考える事が妥当でしょう。ですから下手な援軍は逆効果であると考えます。」

「…………!! な、なるほど…………!!!」

「そしてもう一つ、これは私の考えですが、この戦いは()()()になる戦いであると考えます。

彼女にとっても、私達にとっても。」

「……………?!!」

 

 

 

***

 

 

 

「ウルァアアアアアアアア!!!!!」

「やああああああああああ!!!!!」

 

ブレーブとガミラは既に三分以上、一呼吸も置く事無く互いの武器をぶつけ合っていた。刃同士の激突の余波だけで皮膚の皮と毛細血管が破れ、発生した火花は既に周囲の森に再び火種を生み出しつつあった。

 

(……………!!!

気の所為じゃねぇ!! こいつ、動きにキレが出てきてやがる!!!)

(……………!!!

た、足りない!!! 私達の勝ちに、あと少し刃が届かない………!!!!)

 

二人の戦い方は似て非なり、その上で尚 拮抗していた。

ブレーブは右手に乙女剣(ディバイスワン)を握り、左手に強固盾(ガラディーン)を装着してそれぞれの役割を明確にした戦法。対するガミラは四本の腕で二つの長い鎌を変幻自在に振り回し、状況に応じてあらゆる箇所で攻撃も防御も行う。

 

「ウルァア!!!!!」

「!!!!?」

 

ガミラは強引に鎌を振り上げてブレーブの行動を一瞬奪った。その一瞬をガミラは攻撃ではなく一歩間合いを広げる事に使った。

 

(………!!?

ど、どうする!? 近づいた方が良いの!?)

(………………!!!!

これじゃダメだ!!! この()じゃ倒し切れねぇ!!! もっと自由に、もっと貪欲に、奴の首を刈り取る()を!!!!!)

「!!!?」

 

ガミラが持つ冥界之王(ハデス)は更に形を変えた。鎖が長く延び、その両端に小型の鎌がぶら下がっている。それが二対で彼の手に握られていた。

 

「ウルァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

「!!!!!」

 

ガミラの四本の腕と四つの鎌がブレーブの動体視力を超えて駆動した。彼女の目が捉えたのはガミラの上半身で風を切って振り回される腕とその周囲を覆う半透明の膜状の物だけだ。

そして直ぐにそれが鎌の残像である事を理解する。それは最早 近付くだけで切り裂かれる攻防一体の膜だ。

 

(……………!!!!

ダ、ダメだ………!! これじゃ近付けない…………!!!)

「これで終わりと思うかよォ!!!!」

「!!!?」

「俺の全力を喰らいやがれ!!!!!」

死神之鎌(デスサイズ)

煉獄頸狩刻斬(キャロライナ・リーパー)》!!!!!

「!!!!!」

 

ガミラの周囲を高速回転する鎌の全てからガミラの必殺技である《死神之鎌(デスサイズ)》が放たれた。それは上下前後左右 全ての方向に放たれる魔力の斬撃であり、射程内の物全てを無差別に斬り刻む必殺技である。

尚、ガミラがこれを使ったのはこの時が最初だが、それだけの効果がある事は直感で理解していた。

 

「………………!!!!!」

「考えるだけ無駄だ!!!! 逃げ場なんざねぇぞ!!!!

微塵斬りになりやがれ!!!!!」

(……………!!!!

いや違う!!! 私が向かわなきゃ行けない方向ならある!!!!)

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。