転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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249 勇者の盾が目覚める!! 進化する天使の檻!!

「脳漿ブチ撒けろォ!!! 勇者様よォ!!!!!」

「!!!!!」

 

ガミラの鎖の先端に付いた分銅は遠心力と速度を最大まで乗せることで頭部を容易に破壊する凶器と化した。分銅が放たれてから頭部に達するまでの時間はほんの数秒。その最中でもブレーブは思考を巡らせる。

 

(…………………!!!

何か、何かやらないと…………!!! まだ、まだ終わりたくない……………!!!!)

(今更やりようなんかあるかよ!!! 脳漿ぶち撒けて終わりだ!!!!)

 

 

━━━━━━━ガァン!!!!!

『!!!!?』

 

ガミラの分銅はブレーブの頭ではなく硬い()()にぶつかって阻まれた。それは()()だった。淡い光を放つ巨大な格子がブレーブの眼前に展開されたのだ。

 

「な、何だこれはァ!!!!?」

(…………!!!? な、何これ…………………!!!?

私、こんなもの知らな━━━━━━)

『強化が完了しました。

特上贈物(エクストラギフト)強固盾(ガラディーン)》が究極贈物(アルティメットギフト)堅牢之神(サンダルフォン)》に進化しました。』

「!!!?」

 

再びブレーブの頭の中に無機質な声が響いた。

彼女の耳に誤りが無ければ声の主はたった今 『究極贈物(アルティメットギフト)を身に付けた』と言ったのだ。

 

「……………………!!! あぐっ!!!」

「!!」

 

今のブレーブの身体は指一本動かすだけで全身が引きちぎれるような激痛が走る程 負傷している。それでも身体に鞭を打ってウィンドウを展開した。それを是が非でも阻止したいガミラだったが前に出るに出られないでいる。

目の前の格子が得体の知れない物だからだ。

 

(あ、あった……! これだ…………………!!)

 

ウィンドウにはこう記してあった。

 

《追記項目》

堅牢之神(サンダルフォン)

天使系 究極贈物(アルティメットギフト)

能力:エネルギーで構築された格子を展開し、攻撃を防御したり対象を閉じ込める。

 

「…………サ、サンダルフォン…………………!!?

!!!?」

 

その瞬間、ブレーブの前にあった格子は形を変え、彼女を囲った。《堅牢之神(サンダルフォン)》は彼女の意志とは無関係に動き、閉じ込める事で彼女を守ったのだ。

 

「………これって、私を守ってくれてるの………!?」

 

無論 返事などある筈も無いが、ブレーブは格子から声が聞こえるような錯覚を覚えた。

まるで自分の部屋で安心して眠るかのような、或いは親の傍に居るかのような、忘れかけていた感覚が蘇るかのようだった。

 

(…………なんで……………?

何にも解決してないのに、なんでこんなに安心出来るの………………?)

「《煉獄頸狩刻斬(キャロライナ・リーパー)》!!!!!」

「!!!!?」

 

ガミラの叫び声が響いた瞬間、鼓膜を破らんとする程の金属音が大量に鳴り響いた。ガミラが格子の破壊を試みて周囲の森ごと格子を斬り刻む強行に出たのだ。

 

「オルァア勇者ァ!!!!!

さっさと出て来やがれテメェ!!!!!」

「…………………!!!!

(まずい………!! 時間が無くなる………………!!!)」

 

ブレーブは《堅牢之神(サンダルフォン)》を自分の意志で動かしている訳では無かった。その事が逆効果に働き、今の彼女にはこの格子が後 どのくらい持つのかが分からない。今こうしている間にも格子が破壊される可能性があるのだ。

 

(……………!!!

出て来いだって? そこまで言うなら出て行ってあげるよ!!!)

「…………!!! アグッ!! フグァッ!!!」

 

堅牢之神(サンダルフォン)》の覚醒によって窮地を脱した事によりブレーブの心の中に少しばかりだが闘争心が芽生えていた。

引きちぎられるような激痛に顔を顰めながらもブレーブは仰向けになり、右手を切り裂かれた左肩に置いた。

 

「~~~~~!!!

解呪(ヒーリング)》!!!!!」

 

左肩の傷口に触れた右手から光が放たれ、傷口を照らした。光が強くなるにつれて肩に刻まれた致命的な傷はどんどん塞がっていく。

 

「~~~~!!!

ハァッ、ハァッ、ハァッ……………!!!」

(や、やった……!! ()()()は本当だったんだ…………!!)

 

傷口から出血が止まるに連れて思考が冷静になり、かつてフェリオに聞いた情報が蘇る。

解呪(ヒーリング)はチョーマジンとそれを生み出す贈物(ギフト)を持つ者以外に使うと回復魔法と同等の効果が得られるのだ。

 

「…………よし、行ける!! 立てる!!! 戦える!!!!」

 

左肩の致命傷を塞いだ事でブレーブの闘争心は完全に回復した。そして《堅牢之神(サンダルフォン)》を解除する意志を固める。

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