転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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25 本部での一日! いざ討伐作戦へ!!

「ヤッ! ハッ!」

本部中庭の練習場で兵士たちが剣の素振りをしていた。

蛍は今、ハッシュに頼んで星聖騎士団(クルセイダーズ)の兵士たちの練習風景を見学させて貰っていた。

最強格の軍隊の練習ともなれば、自分にも得られるものがあるのでは無いかと考えたからである。

 

「蛍ちゃん!ハッシュ君! おはよう!」

練習場の中にいたハニが2人に気づいて声をかけた。

 

「おはようございます!」

「おはよう。」

「すごいでしょ ここは世界を守るための軍隊だからね。設備もちゃんとしてるんだよ!」

 

ハニが得意げに蛍に話した。

 

「あの、ハッシュ君はスカウトで隊長になったって聞いたんですけど、ハニさんはどうして星聖騎士団(クルセイダーズ)に入ったんですか?」

「ハニさんもスカウトだよ。

僕やハニさんだけじゃなくて、ここの隊長のほとんどは総隊長のスカウトで隊長になったんだ。

志願してくる兵士はせいぜい副隊長が限界だよ。」

「……そう。」

 

明らかに嫌味が含まれた物言いだったが、蛍は受け流すことにした。

 

「ていうかわかってると思うけど、朝ごはん食べ終わったら総隊長から明日の作戦の話があるから。」

「わかった。」

「あと15分くらいで出来ると思うから、遅れないでね。」

「じゃあもう食堂に行った方がいいね。」

蛍はそう言って練習場を後にした。

 

「ハッシュ君は蛍ちゃんのこと、どう思う?」

「さぁね。まだ分からないよ。ハニさんはどう思うの?隊員を持ってるあなたの方がそういうことよく分かるでしょ?」

「うーん。そうだね………

昨日を見るあたり、まだ力を使いこなせてないような感じがするんだよねー。」

「やっぱり?僕もそんな気がしてたんだよ。」

 

 

***

 

 

「いっただきまーす!!」

蛍は声を高らかにあげ、目の前に盛られた料理に手をつけた。

 

昨日は自分とギリスだけだったので広く感じたが、今日は星聖騎士団(クルセイダーズ)の兵士たちがこぞって食事に来ているので、賑やかな食事になった。

 

「美味しいかい?ここの料理は兵士たちのために体力をつけられるものを使ってあるから、戦ウ乙女(プリキュア)の君にも良いはずだよ。」

「うん!」

 

昨日は緊張感たっぷりのコース料理だったが、今日はワイワイと食べることの出来る料理だから、蛍は楽しい時間を過ごすことが出来た。

 

 

***

 

 

蛍は朝食を済ませた後、本部中心の会議室に行った。

座っているのは会議室の中心の席だ。蛍の隣にはギリスもいる。

 

周りにはハニの九番隊とイーラの七番隊の隊員たちもいた。ハッシュは隊員を持っていないので、三番隊は彼だけである。

 

「よく集まってくれた。

九番隊、七番隊の諸君。

君らに改めて紹介する人がいる。」

 

ルベドに促されて蛍は立ち上がった。

 

「九番隊、七番隊の皆さん、改めましてハッシュ隊長の紹介でここに来た、夢崎蛍と言います。

ハッシュ隊長を引き入れて、あなた達とはこれから長い付き合いになるでしょうから、これからよろしくお願いします。」

 

兵士たちから惜しみない拍手が起こった。

彼女は戦ウ乙女(プリキュア)であり、そして勇者でもある。

ルベドと同様に兵士たちもまた彼女をヴェルダース討伐の希望にしていたのだ。

 

「ではこれからテューポーン討伐作戦の概要を説明する。」

 

ルベドのその一言で巻き起こっていた拍手は瞬時に止んだ。

蛍はそれだけでもルベドがいかに高い地位にいるかがわかった。

 

「テューポーンは、この本部から離れた洞窟を根城にしている。そこでヴェルダースの指示を仰いでいる。

明日の早朝からその洞窟に向かい、ヤツを一気に叩く。

 

大人数で行くと築かれる可能性があるので、洞窟に攻め入るのは以下の人間にしぼる。」

 

「九番隊隊長 ハニ・ミツクナリ。

七番隊隊長 イーラ・エルルーク。

三番隊隊長 ハッシュ・シルヴァーン。

 

そして戦ウ乙女(プリキュア)、ホタル・ユメザキだ。

 

君達兵士にも待機はしていてもらう。」

 

質問も議論もなく、ルベドの話だけで会議は滞りなく終わった。

 

蛍はこの後は部屋でゆっくりしておくよう指示を受けていた。

ギリスはこの作戦には参加しないことになった。

蛍がその事に何も言わなかったのは、ルベドに予め伝えられたからである。

 

「蛍、テューポーンの情報が1つ得られた。

やつのようにヴェルダースの配下になった魔物も解呪(ヒーリング)で倒せるようだ。

つまり、明日の作戦はお前が鍵を握るわけだ。」

「なるほど……わかった。」

 

蛍は既にこれほどのプレッシャーにも屈しない戦士に成長していた。

 

「ところで、チョーマジンとかは大丈夫?」

「俺もお前も嫌ナ予感(ムシノシラセ)は発動してないだろ?なら大丈夫だ。」

「ところでハッシュ君にもその嫌ナ予感(ムシノシラセ)ってあるのかな?」

「あいつももう俺たちの一員なんだから持ってるんじゃないのか?」

 

この日はチョーマジンの襲撃もなく、テューポーン討伐の用意のための日になった。

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