転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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250 剣が折れても心は折れない!! 茨の道を進む勇者!!!

「うりゃああああああああ!!!!」

「雑兵風情がいつまでも醜い足掻きをするな!!!」

 

「ほらほらどうしたの? そんなんじゃいつまで経っても勝つなんて出来ないよ。」

「……………!!! 人の魔法を封じといてよく言うぜ!!」

 

ブレーブがガミラに一騎打ちを繰り広げている同時刻、オルドーラとタロスも激戦を繰り広げていた。両者共に相性の悪い相手との戦いを強いられ、打開策を見つけられずにいる。

 

 

━━━━━━ズババババババババッ!!!!!

『!!!!?』

 

その瞬間、四人の耳に何かが大量に斬り裂かれる音が聞こえた。次の瞬間には地面を揺らす程 何かが倒れる音が鳴り響いた。

それは木が切り倒される音だった。それをやったのがどちらかなのかは四人には知る由もないが、激戦が起こっている事だけは分かった。

 

それはガミラが土壇場で編み出した必殺技《煉獄頸狩刻斬(キャロライナ・リーパー)》の()()()である。射程の中にある物を無差別に巻き込んで両断する技の特性がこの現象を生んだのだ。

 

「………な、なんだありゃ!!!?」

「勇者女だ。あの勇者女が気ィ張ってあのカマキリ野郎とドンパチやってんだ!!!」

 

オルドーラとタロスは木を斬り倒したのはブレーブだと根拠無く判断した。しかしそれが有効に働く。

 

「おりゃあっ!!!」 「ふんっ!!!」

『!!!』

 

タロスの振り上げた剣がロノアの鼻先を掠め、オルドーラの拳がサリアの頬を掠った。いずれも有効打では無いが二人の心の中に幾許かの余裕を与えた。

ブレーブが奮闘している(と思い込んだ)事で二人の士気が上がったのだ。

 

(俺より全然 戦ってないようなヤツがあんなに気張ってんだ。俺がやらない訳にはいかねぇ!!!)

(俺だって魔法警備団の一員だ。ここでこいつらに勝てなきゃ、俺は胸張って名乗るなんて出来ねぇ!!!)

 

 

***

 

 

 

「━━━《堅牢之神(サンダルフォン)》を、攻撃を弾きながら解除!!!!」

「ッ!!!!?」

 

その瞬間、ブレーブを囲っていた光の格子が爆ぜながら消失した。その衝撃は強く、ガミラは咄嗟に防御の姿勢を取らざるを得なかった。

それによって《煉獄頸狩刻斬(キャロライナ・リーパー)》を強制的に阻止する事がブレーブの作戦だった。

 

(…………………!!!

盾の贈物(ギフト)究極贈物(アルティメット)に進化したってのか…………!!?

肩に付けた傷も塞がってやがる…………!! あれも解呪(ヒーリング)の効果だってのか…………!!!)

「~~~~~~~~~~

何だその自信たっぷりの目はァ!!!!」

「……………………」

 

ブレーブは負傷しながらも自らの足で立っていた。しかし傍から見える程の余裕は無い。

肩の決定的な傷は塞がったが、それ以外の負傷は既に彼女の体力を消耗させていた。

 

(……………自信たっぷり? そんな訳ないよ。今だって身体中が痛くて痛くて倒れちゃいそうだよ。

だけど倒れる訳にはいかない。私は勇者として戦う!!!!)

「~~~~~~~~~~~~~!!!!!

勇者が!!! 勇者()()が俺をそんな目で見るんじゃねぇ!!!!!」

「!!!!」

 

ガミラは感情に任せて鎌を振り回し、再び《煉獄頸狩刻斬(キャロライナ・リーパー)》を繰り出した。やぶれかぶれの攻撃だったが、先程よりも圧倒的な衝撃波は速度と密度と物量でブレーブに襲い掛かった。

 

「テメェの盾の贈物(ギフト)が何もかも防ぐってんなら、それごと纏めてぶった斬るだけだ!!!」

(そんな事にはならない!!! もう防御(逃げ)たりもしない!!!

今度こそ突破してみせる!!!!!)

「《戦之女神(ヴァルキリー)》!!!!

戦場之姫(ジャンヌダルク)》!!!!

奇稲田姫(クシナダ)》!!!!!」

 

体力の温存という選択肢をかなぐり捨て、再び真っ向から迎え撃つ選択を取った。強力な盾となる《堅牢之神(サンダルフォン)》の使用を逃げと判断し、剣のみで切り抜ける決断を下す。そうでなければ成長する事もガミラに勝つ事も出来ないと直感したからだ。

 

「うわああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

「!!!!? こ、こいつ…………!!!! 折れた剣で…………!!!!」

 

戦之女神(ヴァルキリー)》で戦闘能力を底上げし、《戦場之姫(ジャンヌダルク)》で最適解を導き出し、《奇稲田姫(クシナダ)》で衝撃波の流れを観た事によってブレーブの動きは更なる飛躍を見せた。剣が折れているにも関わらず、先程は防ぎ切れなかった細かい衝撃波も纏めて弾いて防いでいる。

 

(行ける!!! このまま距離を詰めて解呪(ヒーリング)の剣を叩き込む!!!!!)

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