転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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251 闘志と闘志の削り合い!! 勇者の剣vs死神の鎌!!!

ガミラとブレーブの距離はせいぜい 数メートル。走っているならば数秒と掛からず詰められる距離の筈である。

しかし、この時のブレーブにとっての距離は何キロにも感じられ、何時間も一心不乱に剣を振り続けていたという感覚に陥っていた。

 

(…………………!!!!

何でだ!!!? 何で()()()()みてぇに刻めねぇ!!!!?)

(あと少し!!!! あと少しでたどり着ける!!!!!)

「うわああああああああああああああああ!!!!!」

「うるぁあああああああああああああああ!!!!!」

 

ガミラの鎌の速度が更に上がり、それに対してブレーブの剣を振りも更に加速した。しかし闇雲に振るっているのではなく、贈物(ギフト)によって導き出された最適解を辿って剣を振る。そうでなければブレーブは今頃 細切れになっていてもおかしくはなかった。

 

「!!!!!」

(抜けた!!!!!)

 

気が遠くなるような防御を続けた結果、ブレーブは《煉獄頸狩刻斬(キャロライナ・リーパー)》を突破してガミラとの距離を詰めた。

剣を振る構えを取り、ガミラを射程に捉えた。

 

「《解呪(ヒーリング)》!!!!!」

「!!!!」

 

ブレーブは身体に残る全ての《解呪(ヒーリング)》に込め、そのエネルギーによって失われた剣先を構築した。

 

「《プリキュア・ブレーブカリバー》!!!!!」

「!!!!!」

 

ブレーブは全身の力で剣を振り、ガミラの脇腹に刃を直撃させた。そうして出来た切り傷に残る全ての解呪(ヒーリング)を注ぎ込む。それが彼女の作戦だった。

 

(━━━━━━━━めない!!!!?)

「~~~~~ふざけんじゃねぇぞ……………!!!!

勇者()()の、人の命をなんとも思ってねぇゴミクズの振った剣で、俺を斬れると思ってんのかァ!!!!!」

「!!!!

(こ、これは………………!!!!)」

 

ブレーブにとって、ガミラの絶叫は問題では無かった。彼女が釘付けになっていたのは剣先から飛び散る()()である。剣と肉体の衝突ではそれは決して起こらない。それが起こり得るのは刃物と刃物の衝突だけだ。

 

「うるぁあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

(か、鎌だ!!! お腹からたくさんの小さい鎌を生やして回転させて、私の剣を防いでる………………!!!!)

 

ガミラ()()()冥界之王(ハデス)》の能力は変幻自在の鎌である。それを応用したガミラは腹から手の平に収まるほど小さい鎌を大量に生やし、高速で回転させる事でブレーブの剣を防いだのだ。

 

「うらぁあ!!!!!」

「!!!!!

(も、もう少しだったのに!!! あとちょっとで私の剣が届いたのに!!!!)」

 

ブレーブの剣が弾かれた事によって攻撃の手番はガミラに移った。ガミラは鎌を二対の小型に変形させて四方八方からブレーブに攻撃を浴びせる。

 

「~~~~~~~!!!!」

「一人ぼっちで蛮勇引っ提げでんじゃねぇ!!! この死に損ないがァ!!!!」

(諦めない!!!! 諦めない諦めない 絶対に!!!!!)

 

ガミラの猛攻は強く、ブレーブは後退りしながら彼の猛攻を凌ぐ事を強いられた。彼女は自分の身体には最早 《堅牢之神(サンダルフォン)》を展開する余裕すら無いと判断し、剣での防御に専念する決断を下す。

 

ガァン!!!! 「!!!!」

(開いた!!)

 

不運にもガミラの鎌とブレーブの剣の攻撃が揃い、ブレーブの剣の方が弾かれた。両手が上に向き、身体の縦に揃った人体の急所である正中線ががら空きになる。

 

「地獄に落ちろ!!! このゲス野郎!!!!!」

「……………!!!!!」

 

ガミラの鎌がブレーブの首を目掛けて繰り出された。最早 防御する暇も躱す暇も無く、首が吹き飛ぶ光景がガミラの頭に浮かぶ。

 

 

 

━━━━━━カァッ!!!!!

「!!!!?」

 

ガミラが思い描いた光景が現実になる事は無かった。鎌が首に到達する瞬間、ブレーブを中心にして太い光の柱が展開されたのだ。

爆風に吹き飛ばされたガミラは空中で回転して受身を取った。しかし向かう事は出来ない。それが危険だと肌で感じたからだ。

 

「…………………!!!! な、何だァ!!!!?

くそぅ!!! 近付けねぇ なんて熱だ!!!

近付くだけで焼き切れそうだ!!!」

 

それはまるで太陽を棒状に練り上げて森の中に突き刺したかのようだった。これは《堅牢之神(サンダルフォン)》とは別のブレーブを守る光だ。

 

 

 

***

 

 

 

「……………!!! な、何これ………………!!!」

『私ですよ。』 「!!!!?」

 

周囲の全てが光に包まれた空間の中でブレーブは唐突に声を掛けられた。振り返るとそこにはラジェルが立っていた。

 

「ラ、ラジェルさん……………!!!」

『お久しぶりです。辛うじて間に合いました。

戦ウ乙女(プリキュア)()()()()()()()

……………いえ、勇者 ()()()()()()()。』

「!!!?」

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