転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
オルドーラとタロスは戦いながらも心ここに在らずという心境だった。それは絶えず飛び込んでくる轟音や眩い閃光が原因である。
その音や光だけで
彼らが気を引かれていたのは彼女の身を心配していたからだ。
「セイッ!!!」 「おりゃあっ!!!」
『!!!』
森の中で膠着状態が続く中、タロスは《
体勢を立て直してそれぞれの相手に向かい合い、二人は小声で作戦を交わす。
『━━━サリア、僕に考えがある。』
『何? 早く言ってくれる?
ぐずぐずしてる暇なんか無いよ。』
『単刀直入に言う。このままじゃ埒が明かない。だから相手を入れ替える。
僕が団長に飛び掛るから、君はあの雑兵の相手をしてくれ。』
『はぁ!!? あんた何言ってんの!?
この状況を変えるって正気!!?』
サリアの指摘は的を得ていた。
圧倒的な魔法技術を持つオルドーラを封じる事が出来るサリアと剣を持つタロスに武器で対抗出来るロノアの相性は良く、これが最適会だと確信している。
『正気だ。僕も君も今の組み合わせが
分の悪い相手とぶつかるという不可解な行動を敢えて取る。そうすれば奴等はきっと
その隙を付いて一気に畳み掛ければ、突破口が見えてくるかもしれない。そうだろ?』
『……………賭けてもいいの?』
『僕が陛下の為に行動してるのは、君も知ってる筈だろ。』
『………分かった。』
オルドーラとタロスは二人の出方を伺ってじりじりと距離を詰めている。一息で詰められる距離に二人が入って来るのをロノアとサリアは待っていた。
((!! 来た!!!))
『良いね。僕の合図で回って飛び掛る。』
『……分かってる。』
『行くよ。 一、二の━━━━━━━』
「「さんっ!!!!!」」
『!!!!?』
タロスとサリアは身体を百八十度回転させて地面を蹴り、相手を変えて一気に距離を詰めた。
敢えて不利な相手とぶつかり合うという不可解な行動に出た敵に面食らい、一瞬の隙ができる。
その隙がオルドーラとタロスの虚を付いた。
━━━━━ドゴッ!!!! 「!!!!」
(ま、魔力が練れない……………!!!!)
「やっぱりあんたの馬鹿力、身体強化有りきだったんだね。」
━━━━━ズバッ!!!! 「!!!!」
(こ、こいつ 速ぇ……………!!!)
「貴様の魔法が
サリアはタロスの腹を蹴り飛ばし、ロノアはオルドーラの肩に剣を浴びせた。一見不合理に見える行動によって生まれた隙がこの被弾を生んだ。
「畳み掛けるぞサリア!!!」
「分かってるっての!!!」
『!!!』
サリアの蹴りがタロスを、ロノアの剣がオルドーラに追い討ちを掛けた。虚を付かれて硬直している二人はこの攻撃を諸に受ける━━━━━
ドゴッ!!!! ドガガガガガガガガガガガガ!!!!!
『!!!!?』
その瞬間、森の奥から
『ゆ、勇者!!!?』
飛来した者はキュアブレイブだった。
手の中には依然として《
(~~~~~~!!!
もう時間が無い!! 勝負を決めないと倒れちゃいそう……………!!!)
「待てやこの腐れ勇者ァ!!!!!」
「!!!!」
「《
『!!!!!』
ガミラは感情に任せながら鎌を振り抜き、ブレイブに向けて巨大な衝撃波を見舞った。更なる速度で放たれたそれは大地を切り裂きながら向かって来る。
「……………!!!!
サ、《
ブレイブは残る体力を振り絞って掌から密度の濃い格子の盾を展開し、ガミラの衝撃波を真っ向から受け止めた。
(~~~~~!!!! お、重い……………!!!
な、何とか横に飛ばして受け流すしか━━━━)
「!!!」
その時になってブレイブはようやくタロスやオルドーラが居る場所まで飛ばされた事に気が付いた。こうなれば衝撃波を横に弾く事は出来ない。下手をすれば二人に当たる可能性があるからだ。
「!! なるほどな。こいつぁ良い手だ。
ならもう一発食らっとけ!!!!!」
「!!!!!」
動こうとしないブレイブの意図を見抜いたガミラは更に鎌を振り抜き、二つ目の衝撃波をブレイブに見舞った。