転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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257 死神の刃が姿を変える!! ファイナルラウンドのコングが鳴る!!! (中編)

カーベルの手からは切れ味を持つ風が巻き起こり、ガミラの身体に纏めて襲いかかった。その風をガミラは同じ方向に回転して迎撃している。拮抗している状態だがいつどちらが攻撃を受けてもおかしくは無い。ブレイブにとって最悪なのは攻撃を受ける側がカーベルである事だ。

その思考が他力本願なのは自覚している。だからこそ彼女はできる限り勝利に貢献しようと策を弄した。

 

(━━━━そうだこれだ!!!)

「《堅牢之神(サンダルフォン)》!!!!」

『!!?』

 

ブレイブは贈物(ギフト)の名前を詠唱し、格子の盾を()()()()()に展開した。その格子を足場にして蹴り飛ばし、落下の速度を上げてカーベルの居る地面まで急接近する。

 

「やぁっ!!!!」

「ぐっ!!!」

 

ブレイブは落下の勢いを利用してガミラに向けて剣を振り下ろした。鎌での防御が出来ない事が分かっているガミラは後ろに飛んでその攻撃を回避する。

 

「かかったな!!!!」

(違う!!! 掛けたのはこっち!!!)

ガァン!!! 「!!!」

 

剣を振り下ろした体勢を狙ってガミラはブレイブの頭に向けて鎌を振り下ろした。しかし鎌の刃はブレイブ頭を切り裂く事は無く、彼女が展開した格子の盾に阻まれた。

 

「カーベル!!!!」

「はいっ!!!」

「!!!!」

 

ガミラがブレイブに注目している隙にカーベルは彼に攻撃する準備を整え、ガミラの死角から急接近していた。カーベルが射程に入った瞬間、ブレイブは跳び上がって自分という壁を取り去り、カーベルをガミラの攻撃範囲に入れた。

 

(これで解呪(ヒーリング)の範囲まで削り切ります!!!)

暴風之神(ルドラ)(ラダヴァーニャ)》!!!!!」

━━━━━━━ドガガガガガガガァン!!!!!

「!!!!!」

 

カーベルは《暴風之神(ルドラ)》の力によって巻き起こした風を拳に纏わせ、そのままガミラの腹に炸裂させた。その攻撃を食らったガミラの身体は再び回転しながら吹き飛び、数十メートルを飛んで森の奥に消えた。

 

「や、やった!!!

カーベル、ちなみに今のに解呪(ヒーリング)は━━━!!?」

「残念ですがまだそれを撃ち込む訳にはいきません。ですが確かに手応えはありました。

貴女も疲労困憊でしょうが敵も限界でしょう。次の攻撃で確実に止めを刺します」

「━━━いや、そんな隙はもう見せねぇよ。」

『!!!』

 

数十メートルを吹き飛ばされたガミラが一瞬の内にブレイブ達の前に姿を現した。

カーベルの言う通り手応えはあり、その証拠に彼の顔からは血が流れ左目に入って視界を塞いでいる。

 

『ガ、ガミラ…………………!!!

そ、それに隙は見せないって…………………!!!』

『狼狽えてはいけません ブレイブ。

私達を騙す為のはったりと推測するのが妥当です。見ての通り彼も今の私の一撃で満身創痍です。私が合図をしたら一気に畳み掛け━━━━━━━━━』

『待ってカーベル!!!

おかしいよあれ!! 鎌が、鎌が()()()()………………!!!』

『!!!』

 

自分の攻撃が決まった事に心の中で喝采していたカーベルが見落としていたガミラの異変をブレイブは発見した。

ガミラの四本の手のいずれにも何も握られていなかった。彼の手に握られているべき鎌が忽然と姿を消したのだ。

 

『ね!? おかしいでしょ!?

贈物(ギフト)を解除してるんだよ!!!』

『ハ、《冥界之王(ハデス)》を使う体力が尽きた!? 否、そんな筈は━━━━━━!!!』

「『生きている限り決して満足するな。常に最良の状態を探し続けろ。』」

『!!?』

「親父が俺にこの贈物(ギフト)をくれた時の言葉だ。俺ァ今の今までこの言葉だけがてんで分からなかった。」

『……………………!!?』

けどなキュアカーベル!!!

今てめぇが撃ってきたあの攻撃を食らって、意味が分かったぜ!!!!

これこそが俺の、俺のてめぇらを刈り取るための鎌だ!!!!!」

『!!!!?』

 

ガミラの両腕両脚から小型の鎌が六つずつ飛び出した。そして腕や脚の周りで鎌が高速で回転し、腕や脚に巻き付くような斬撃の竜巻が巻き起こった。

 

「…………何の真似ですか それは!!!」

「言ったろ!!! こいつがてめぇらを刈り取る為だけの鎌!!!

死神之鎌(デスサイズ)(ブレイヴリーパー)》だ!!!!!」

 

ガミラの表情は『これが奥の手だ』と言わんばかりの自身と闘志を放っていた。顔から出た血が片目を塞ぎ、全身にもカーベルの攻撃で負った傷が刻まれているのは変わらないが彼の中の何かが変わった事を理解した。

 

「俺が限界だなんだと言っていたな!! そりゃてめぇらも一緒だろ!!!!」

『!!!!!』

 

負傷した事すら忘れてしまうかのような爆発的な脚力で地面を蹴り飛ばし、ガミラは二人に強襲を掛けた。

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