転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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259 明かされる勇者の闇!! 語られる死神誕生秘話!!! (立志編)

「うわっ!!? ぐあっ!!! ぐうっ!!!」

「待てやこの腐れ勇者ァ!!!!」

 

ブレイブはガミラの蹴りによって吹き飛ばされ、そして森の中を転がった。身体が地面に叩き付けられる度に消耗した節々に鈍痛が走る。

最早 受身を取る事すらままならなくなっているブレイブに対し、ガミラは更に強襲を掛ける。

 

(ち、力が上がってる………!!!

一歩、一歩だけ距離を……………!!!)

「逃がす訳ァねぇだろォ!!!!

死神之鎌(デスサイズ)》!!!!!」

「!!!!」

 

ブレイブが距離を取ろうとした瞬間にガミラは身体を回転させ、脚を振り抜いて衝撃波を打ち出した。衝撃波は更に大きくなり、横の長さは数メートルに達している。

 

(こ、この状態でも技が撃てるの……………!!!?)

「サ、《堅牢之神(サンダルフォン)》!!!!」

「そうする他にねぇよな!!!!」

 

横方向に避ける暇がないと判断したブレイブは格子の盾を展開して衝撃波を受け止めた。その威力は大きく、今のブレイブの腕力では自分の身体を守る程度の事しか出来ない。

 

「!!!!」

「律儀に待ってやる義理なんざねぇんだよ!!!!」

 

衝撃波を押し止めているブレイブに対し、ガミラは刃を携えた拳を振り上げて強襲を掛けた。ブレイブの頭の中で自分の身体が先程のカーベルと同じ顛末を辿る光景が過ぎる。

それを避ける為にブレイブは行動を起こした。

 

「うわぁっ!!!!」

「!!!」

 

ブレイブは身体を捻り、格子ごと強引に《死神之鎌(デスサイズ)》の衝撃波をガミラに向けて投げ飛ばした。ガミラは身体を錐揉みに回転させて飛んで来る衝撃波を躱した。

その一瞬の隙を付いてブレイブはガミラとの距離を空けた。

 

「みみっちい小細工してんじゃねぇ!!! ゲスが!!!!」

「ッ!!!

(よ、よし!!! 距離が空いてれば攻撃は避けられる……………!!!)」

 

ガミラは地面を蹴り飛ばし、刃を生やした蹴りをブレイブの顔面に見舞った。しかし距離が空いている事によって出来た時間がブレイブに回避出来る時間を与えた。

更にガミラの身体が硬直している時間を利用してブレイブは後ろに跳び、再びガミラとの距離を稼いだ。

 

「…………………!!!!」

「ひょこひょこ逃げ回ったって何も変わらねぇよ!!! てめぇはすぐにでもブツ切りになって終わるんだからな!!!

昼間の奴らと同じようによォ!!!!」

「!!!!

━━━━━━━何で、」

「アン?」

「何でそんな事が()()()の!!!?

ヴェルダーズに命令されたから!!? 違うよね!!!

()()()働いてる勇者達がヴェルダーズの邪魔になる訳ない!!! つまりあなたは恨み(自分の意思)でこんな事をやってる!!!!

一体あなたに何があったの!!? お願いだから教えてよ!!!!」

「うるせぇッ!!!!!」

「!!!!」

 

ガミラは再び地面を蹴り飛ばしてブレイブに攻撃を仕掛けた。ブレイブはそれを横に跳んで躱すが稼いだ距離が潰れる。

 

「何度も言わせんじゃねぇよ!!!

てめぇ如きに話す事なんざ何一つとしてねぇ!!!

そもそも、話して所で何がどうなるってんだ!!? 俺を許してくれんのか!!? 見逃してくれんのか!!?

そんな訳ねぇよなぁ!!! てめぇにゃそんな気もねぇし権限もねぇ!!!

権限があんのはギリスの奴だけだ!!! てめぇはあいつの都合の良いように動かされてる手駒に過ぎねぇんだよ!!!

()()()()なァ!!!!!」

「!!!!」

 

ブレイブはガミラの暴言に驚愕し、最後の言葉の意味を考えようとしたがその余裕は失われた。ガミラは再びブレイブに向けて攻撃を仕掛けた。

 

 

 

***

 

 

 

時は現在よりかなり遡る。

ある所に新しい戦力を募集している勇者とそのパーティーが居た。そしてそのパーティーへの加入を希望する男が現れる。ギルドの一室を借りてその面接が行われていた。

 

「━━━━なるほどなるほど。

《ギレン・ガミザラス》 二十一歳。 得意とする武器は鎌。職業(ジョブ)は《戦士》か。

それで、志望動機は?」

「じ、実は妹の病気が峠に掛かってて、手術に金が要るんスよ。ですから…………」

 

募集を掛けていた勇者、名前を《ラシアス・スクヴリア》と言う。

彼は相手の顔を暫く眺め、結論を出した。

 

「………分かった。取り敢えず仮採用と行こう。

暫く僕達と働いて、君の能力のほどを見させてもらう。

その後で決めるということで良いかな?」

「は、はいっ!!! ありがとうございます!!!」

 

仮採用が認められた男、ギレンは立ち上がって喜んだ。

そしてこの男こそ後の厄災之使徒(ヴェルソルジャー)の一人 《ガミラ・クロックテレサ》になる男である。

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