転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
世間ではある者は勇者の死に驚き、ある者は怯え、そしてある者は喝采している頃、アヴェルザードでは
「陛下、質問がございます。
つい先日こちらに入った《ガミラ・クロックテレサ》は現在 どうしていますか。」
『彼奴なら今は森の中で次の獲物に目を光らせているところだ。ラシアスとかいう愚図を
「契約の延長、でございますか。」
『そうだ。『これからも我の為に動く代わりに自分の復讐を続ける許可』を求めてきた。』
「それで、如何されたのですか。」
『無論 許可した。断る理由もあるまいて。』
「左様でございますか。
余談になりますが、勇者に弱みを握られて不正を働いた医者の方はどうなりましたか。」
『其奴ならばガミラが告発した。『涙を垂れ流して命を乞う姿を見たら殺す気も失せた』と言っていた。
今頃はアルカロックで禊を受けている頃だろう。』
この院長は収監されてから数ヶ月後、マーズの手によってチョーマジンに変えられ、討伐される事によってその生涯を終える事になるが、それをガミラが知る由は無い。
***
(そうだ!! そうだ!!! 初心を忘れんな!!!
俺が憧れた勇者は
「
この俺の手でなぁ!!!!!」
「!!!!!」
ブレイブは自分の視界が一瞬だけ真っ白になるのを感じた。そしてそれが直ぐに疲労によるものである事を悟る。
ロノアの夜襲によって睡眠が不足している事、この一戦という短い時間の中で自分の
一つならば大した疲労では無かっただろうが、それらの疲労が重なり合って身体に牙を剥いた結果、彼女の意識は断ち切れる寸前まで追い込まれていた。
(や、ヤバい!!! 意識飛びそう…………!!!!)
「動きが鈍ってるぜぇ!!!!!
《
「!!!! サ、《
!!!!!」
ガミラの刃を携えた拳をブレイブは腹に格子の盾を展開して防いだ。しかし完全には防御しきれず、拳の回転に巻き込まれた身体は回転しながら森の中を吹き飛んだ。
「《
「!!!!」
吹き飛ばしたブレイブに対してガミラは脚を振り抜いて鋭い衝撃波を飛ばした。それも格子の盾で辛うじて受け止めるが衝撃は強く、ブレイブの身体は更なる速度で吹き飛ばされた。
(!!! また大きくなってる!!!
ディ、《
「うりゃあっ!!!!!」
ブレイブは身体に残る力を振り絞って剣を振り抜き、ガミラの衝撃波を弾き飛ばした。
「それをやると思ってた!!! その
「!!!?」
「俺はこれを待っていた!!!
てめぇに足りなかったのはスタミナともう一つ、
「!!!!!」
ブレイブの視界はその端に動くものを捉えた。その正体が分かった時、彼女はガミラの言葉の意味を理解した。
ブレイブはガミラの策に嵌っていた。動いているものの正体は戦闘中のオルドーラとタロスだった。ブレイブは
「もう
これが俺の最後の攻撃だ!!!! 勇者ァ!!!!!」
「!!!!!」
ガミラは腕を前に伸ばして組んで構え、最後の攻撃を発動した。腕で回転した鎌の衝撃波が竜巻のように纏まってガミラの腕の先で畝ねる。
これこそがガミラの最後の攻撃、
(は、早く!!! 早く何とかしないと団長さんとタロス君が━━━━━━!!!!)
「ディ、《
ッ!!!!!」
剣に再び力を込めようとした瞬間、ブレイブは口から血を吐き出し、地面に膝を着いた。遂にブレイブの身体は限界を迎えたのだ。
「悪足掻きだ!!! もうてめぇにゃこれを凌ぐ体力は残っちゃいねぇ!!!! ロノア!!! サリア!!! てめぇ等はしっかり避けろよ!!!
お仲間と仲良く挽き肉になりやがれ!!!!!」
「私が許しません!!!!!」
『!!!!?』
ブレイブとガミラは声の方向に視線を向けた。
そこにはカーベルが居た。全身が血に染って居るがその顔には明らかな闘志が宿っていた。
「カ、カーベル……………!!!!」
「今更てめぇ見てぇな虫けらが一匹出しゃばったところでなんも変わりゃしねぇんだよ!!!
勇者もてめぇも魔王も皆、俺の鎌の錆になるんだからなァ!!!!」
「それが実現する事は万に一つもありません!!!!
貴方を倒すのはこの私です!!!!!」
「ほざいてんじゃねぇ!!!!!」
(予定とは違いますが既に私の
(てめぇも俺の鎌の射程の中だ!!!
てめぇの首も親父の土産にしてやるぜ!!!!)
どちらかが合意するでもなく二人の攻撃は激突する事になった。
カーベルは魔法の杖を召喚し、ガミラは衝撃波の畝りをカーベルに繰り出した。
「
「
「《プリキュア・カーベルサイクロン》!!!!!」
「
『!!!!!』
場所は魔法警備団 本部近くの森の中、キュアカーベルとガミラが繰り出した暴風が衝突した。