転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

263 / 518
263 ぶつかり合う二つの嵐!! 近付く決着の夜明け!!!

世間ではある者は勇者の死に驚き、ある者は怯え、そしてある者は喝采している頃、アヴェルザードでは()()()とヴェルダーズとが接触していた。

 

「陛下、質問がございます。

つい先日こちらに入った《ガミラ・クロックテレサ》は現在 どうしていますか。」

『彼奴なら今は森の中で次の獲物に目を光らせているところだ。ラシアスとかいう愚図を()()()()()後、契約の()()を要求してきた。』

「契約の延長、でございますか。」

『そうだ。『これからも我の為に動く代わりに自分の復讐を続ける許可』を求めてきた。』

「それで、如何されたのですか。」

『無論 許可した。断る理由もあるまいて。』

「左様でございますか。

余談になりますが、勇者に弱みを握られて不正を働いた医者の方はどうなりましたか。」

『其奴ならばガミラが告発した。『涙を垂れ流して命を乞う姿を見たら殺す気も失せた』と言っていた。

今頃はアルカロックで禊を受けている頃だろう。』

 

この院長は収監されてから数ヶ月後、マーズの手によってチョーマジンに変えられ、討伐される事によってその生涯を終える事になるが、それをガミラが知る由は無い。

 

 

***

 

 

(そうだ!! そうだ!!! 初心を忘れんな!!!

俺が憧れた勇者は()()()()()()()()居なかった!!!! 居たのは勇者の皮を被った薄汚ぇクズ共だけだった!!!!)

偽物(クズ)は残らず切り刻む!!!!

この俺の手でなぁ!!!!!」

「!!!!!」

 

ブレイブは自分の視界が一瞬だけ真っ白になるのを感じた。そしてそれが直ぐに疲労によるものである事を悟る。

ロノアの夜襲によって睡眠が不足している事、この一戦という短い時間の中で自分の贈物(ギフト)を何度も進化させた事、そしてその身の丈に余る力を傷付いた身体で酷使し続けた事。

一つならば大した疲労では無かっただろうが、それらの疲労が重なり合って身体に牙を剥いた結果、彼女の意識は断ち切れる寸前まで追い込まれていた。

 

(や、ヤバい!!! 意識飛びそう…………!!!!)

「動きが鈍ってるぜぇ!!!!!

(ブレイブリーパー)》!!!!!」

「!!!! サ、《堅牢之神(サンダルフォン)

!!!!!」

 

ガミラの刃を携えた拳をブレイブは腹に格子の盾を展開して防いだ。しかし完全には防御しきれず、拳の回転に巻き込まれた身体は回転しながら森の中を吹き飛んだ。

 

「《死神之鎌(デスサイズ)》!!!!!」

「!!!!」

 

吹き飛ばしたブレイブに対してガミラは脚を振り抜いて鋭い衝撃波を飛ばした。それも格子の盾で辛うじて受け止めるが衝撃は強く、ブレイブの身体は更なる速度で吹き飛ばされた。

 

(!!! また大きくなってる!!!

ディ、《女神之剣(ディバイン・スワン)》で━━━━━━━━━!!!!)

「うりゃあっ!!!!!」

 

ブレイブは身体に残る力を振り絞って剣を振り抜き、ガミラの衝撃波を弾き飛ばした。

 

「それをやると思ってた!!! その()()なら無意味だぜ!!!!」

「!!!?」

「俺はこれを待っていた!!!

てめぇに足りなかったのはスタミナともう一つ、()()()()だったんだよ!!!!」

「!!!!!」

 

ブレイブの視界はその端に動くものを捉えた。その正体が分かった時、彼女はガミラの言葉の意味を理解した。

ブレイブはガミラの策に嵌っていた。動いているものの正体は戦闘中のオルドーラとタロスだった。ブレイブは()()()()、二人の間に入ってしまったのだ。

 

「もう()()()()は俺の鎌の射程距離の中だ!!!!

これが俺の最後の攻撃だ!!!! 勇者ァ!!!!!」

「!!!!!」

 

ガミラは腕を前に伸ばして組んで構え、最後の攻撃を発動した。腕で回転した鎌の衝撃波が竜巻のように纏まってガミラの腕の先で畝ねる。

これこそがガミラの最後の攻撃、死神之鎌(デスサイズ) (ブレイブリーパー)(フラル・デラ・ダルマ)》だ。

 

(は、早く!!! 早く何とかしないと団長さんとタロス君が━━━━━━!!!!)

「ディ、《女神之(ディバイン・ス)━━━━

ッ!!!!!」

 

剣に再び力を込めようとした瞬間、ブレイブは口から血を吐き出し、地面に膝を着いた。遂にブレイブの身体は限界を迎えたのだ。

 

「悪足掻きだ!!! もうてめぇにゃこれを凌ぐ体力は残っちゃいねぇ!!!! ロノア!!! サリア!!! てめぇ等はしっかり避けろよ!!!

お仲間と仲良く挽き肉になりやがれ!!!!!」

「私が許しません!!!!!」

『!!!!?』

 

ブレイブとガミラは声の方向に視線を向けた。

そこにはカーベルが居た。全身が血に染って居るがその顔には明らかな闘志が宿っていた。

 

「カ、カーベル……………!!!!」

「今更てめぇ見てぇな虫けらが一匹出しゃばったところでなんも変わりゃしねぇんだよ!!!

勇者もてめぇも魔王も皆、俺の鎌の錆になるんだからなァ!!!!」

「それが実現する事は万に一つもありません!!!!

貴方を倒すのはこの私です!!!!!」

「ほざいてんじゃねぇ!!!!!」

 

(予定とは違いますが既に私の解呪(ヒーリング)で倒せる程に消耗しています!!! この一撃でこの忌まわしい夜を終わらせます!!!!)

(てめぇも俺の鎌の射程の中だ!!!

てめぇの首も親父の土産にしてやるぜ!!!!)

 

どちらかが合意するでもなく二人の攻撃は激突する事になった。

カーベルは魔法の杖を召喚し、ガミラは衝撃波の畝りをカーベルに繰り出した。

 

解呪(ヒーリング)!!!!!」

死神之鎌(デスサイズ)!!!!!」

「《プリキュア・カーベルサイクロン》!!!!!」

(ブレイブリーパー)(フラル・デラ・ダルマ)》!!!!!」

『!!!!!』

 

場所は魔法警備団 本部近くの森の中、キュアカーベルとガミラが繰り出した暴風が衝突した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。