転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「リ、リルアちゃんに妹…………………!!!?」
辛うじてそう口に出来た蛍以外は声すら出せずにその事実に愕然としていた。
『そうなのだ! まぁ、一番驚いてるのは私だがな!』
*
リルアは自分の妹の存在、過去に、そしてグランフェリエで何があったのかを順を追って説明した。
「そ、そんな事が………!! だけど、それならなんでそうと言ってくれなかったの!!?」
『アハハ。船でもこいつらにそう言われたぞ。一言で言うなら、お前達に気を使わせたく無かったって言うのが本音だな。』
「気を使わせたく無かったって……! そんな冷たい事言わないでよ!
リルアちゃんが悲しい思いしてるなら私だって一緒に悲しみたいよ! 私達友達でしょ!?」
『おう。こいつらも同じ事を言ったぞ。 ホントに申し訳ないと思ってるのだ。』
「それはもう良いけど………、ギリスもその事知ってたの!?」
「今の話を聞いて知らなかったと答える筈があるか。知った上でリルアに口を止められていたんだ。
尤も、こいつと同じで生まれ変わるなどと夢にも思わなかったがな。」
ギリスは苦虫を噛み潰したような顔をしながら蛍の質問に答えていた。彼の頭の中にはこの状況を見下ろして口元を緩めているラジェルの顔が浮かんでいる。
そして次に口を開いたのはリナだった。
『ってかよホタル、妹さんの事ばっか気に掛けてるが、お前の後ろにいるその姉ちゃんも同じじゃねぇのか?』
「あ、そうだった!
みんな、私からも紹介するね。この娘はフゥちゃん。新しい[[rb:戦ウ乙女>プリキュア]]なんだって!」
「はい。ただ今ご紹介に預かりました、フゥ・フルフワン・ティンカーナです。皆様の事は
これから尽力致しますので、どうぞよろしくお願い致します。」
*
そこまで言ったフゥは次に自分がラジェルに生み出された存在である事や自分が
それを聞いた面々の間にはリズハとはまた別の空気が流れた。
『待てよ!! って事ァあんたはヴェルドと一緒に育ったって事か!!? どうなんだよヴェルド!!?
お前はあいつの事を知ってたのか!!?』
『知らねぇよあんなヤツ!!
ってか俺ァ生まれて直ぐにこっちに来たんだからよ!!』
「無理もありません。ですが私は貴方の事を知っていますよ。
《ヴェルド・ラゴ・テンペスト》。
無論、貴方の輝かしい戦歴も然りです。そして言うまでも無い事ですがリズハ・ナヴァストラも私の事はこの時まで知りませんでした。尤も私は全て知っていました。」
アルカロックに向かった側もグランフェリエに向かった側もフゥの話を口を閉じて聞いていた。その中でギリスだけが昨夜の出来事を思い出していた。
ラジェルが言った『もう少しで五人目の
(しかしまさか
ラジェルの言葉を聞いていながらギリスが驚いたのはフゥのその特異な体質が理由だ。
五人目の
(とは言え、蛍や俺がこうして生きていられるのは誇張無しにこいつが戦ってくれたからだ。それだけは感謝しなくてはな。)
ギリスの本部での夜戦の記憶は蛍をガミラから守った時点で止まっている。その後に何が起こったのかは言葉による情報でしか知らないが、目の前のフゥと蛍、そして警備団の面々が自分の為に奮闘してくれた事をギリスは心の底から有り難く思っていた。
(………こんな感情、力を奪われなければ知る由もな無かっただろうな。
まぁ、間違ってもあいつに礼なんか言ってやらんがな。)
ギリスはヴェルダーズの姿を思い浮かべ、そして唾棄した。ヴェルダーズこそが魔王としての能力も権力も全てを奪い去った元凶なのだ。
***
《アヴェルザード》
フォラスに出動の許可を出し、ヴェルダーズは玉座に座って思考していた。
(監獄、客船、そして警備団。
これら三つの戦いで戦局は大きく動いた。失ったものもあったが得たものもあった。大切なのはこの得たものを如何にして生かすかだ。)
その時、奇しくもヴェルダーズとギリスの思考が一致した。
*
((━━━ここから戦いは大きく動く……………!!!!!))