転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ツーベルク中央の教会
今日、そこはいつも通り礼拝が行われている筈だったが、一人の爆弾魔の手によって混沌へと変わった。そして更に、その爆弾魔を狙った謎めいたスライムによって場は更に混乱する。
状況は天井に張り付いているスライムを一人の爆弾魔が憎悪の表情で睨み付けている。最早 爆弾騒ぎに巻き込まれた被害者達は完全に蚊帳の外になっていた。
***
「~~~~~~~~~~~~~!!!!!」
「フッフッフッフ。随分な面構えじゃのぉ。
そんなに顔を顰めると面の皮に皺が寄って戻らなくなってしまうぞォ。」
「ゆ、許さねぇ…………………!!!!!」
「おん? 何じゃって?
悪いが歳を取って小さな声が聞こえにくくてのォ。何て言ったのかも一度言ってくれんか?」
視線だけで人を射殺せてしまいそうな顔を浮かべているニトルをフォラスは嘲るような言葉で逆撫でする。
「てめぇを許さねぇって言ってんだよォ!!!!!
答えろォ!!!!!」
「……………答えろ か。
理由を言えと言いたい訳じゃな。」
「……………………!!!!」
フォラスはニトルと彼が仕掛けた爆弾を見下ろしてしばらくの間口を閉ざしている。誰の目から見ても今この場で全ての主導権を握っているのはこのスライムである。
「そんなものある訳無かろうが。」
「!!!?」
「儂が好きだからやっただけじゃよぉ!!!! 儂は人の憎しみの感情を見るのが何よりも好きなんじゃ!!!!! それ以外の理由など無いわ戯けがァ!!!!!」
「…………………!!!!!
な、何だとォ……………!!!!!」
「ハッハッハッハッハ!!!!!
貴様はせいぜい儂の玩具になれた事を有り難く思うがいいわァ!!!!!」
「ふざけんなァア!!!!!」
ドォン!!!!!
『!!!!!』
フォラスは大口を開けてニトルに向けて身勝手な暴言を吐き捨てた。それに激怒したニトルは遂にフォラスに向けて行動を起こした。手に浮かべた魔法陣に渾身の魔力を込めて特大の炎魔法を打ち出した。
「ハン。こんなもの躱すまでもないわ。
ほれ。」
バクン!!! 「!!!!?」
フォラスは腰の辺りから触手を伸ばし、打ち出された炎魔法を飲み込んだ。
「………………!!!」
「どうした? 貴様何体もスライムを殺したと言っておったよな。それとも魔法を飲み込んで仕舞うスライムにはあった事ないか?
儂を殺したくば
「
「………
「黙れ!!!! スライムの分際でいつまでも調子乗ってんじゃねぇ!!!!!
お前だけは許さねぇ!!!! 絶対に!!!!!」
「……………………
『許さん』か。先も聞いたが、儂は其の言葉を待っておったぞ。」
「!!!?」
フォラスは(骸骨の面の)口角(に相当する部分)を上げ、遂に天井から離れ、ニトル達が立つ床に降り立った。それにニトルだけでなく教会にいた人間達も取り乱し始めるが、フォラスは冷ややかな声を投げ掛ける。
「おい、後ろの者共よ。
儂は貴様らの事など毛程もどうでも良いのじゃ。死にたくなければ下手に動くでないわ。
儂の目的は貴様だけなのじゃからな。小僧。」
「!!! や、やろうってのか!!!
スライム如きが人間様に勝てると思ってんのか!!!」
「随分と嘗められたものよのぉ。じゃが儂は負ける気など微塵も無いぞ。
先も言ったが儂は貴様の『許さん』という言葉を待っておった。」
「!!?」
「貴様は貴様の人生を掛けた此の計画を潰した儂を殺したい程憎んでおる。そして、
だからこそ儂には決して勝てぬ。」
「何を言ってやがる………!!?」
「先程儂は
『相手の憎悪を吸収し己が力に変える』。其れが儂の
「……………!!!?」
「そして貴様はこう考えておる。
『此奴は何故 自らの手の内をこうも容易く晒したのか』とな。訳を言うぞ。
其れは儂の
此の時点で貴様の命は終わりを告げたも同然よォ!!!!!」
「!!!!?」
フォラスがそう宣言した瞬間 彼の身体は膨張し、その体高は教会の天井に届かんばかりになった。
「此が儂の
「………………!!!!!」
その様子を見てニトルは漸く、二つの事を理解した。
目の前に居るフォラスが今まで相手にしてきたスライムとは一線を画する存在である事。そしてそれに気付くのがあまりに遅すぎたという事を。
*
日本神系
能力:相手の憎悪などの負の感情を吸収し、自らの力に変換する。
発動条件:相手に能力の概要を口頭で説明する。