転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
《
それは
今回、
「ど、どういうこったよホタル!!! こいつァあのバケモンが出たって相図だろ!!?」
「そ、そうだけど信じらんないよ!! だってこの町に私たちがいる事が分かる訳が━━━━━━━!!!」
「ホタル!! そんな事良いから早く行くファ!!!」
「う、うん!!!」
それが
***
二人が走り始めて数分経つが、まだツーベルクから出られずにいた。
「~~~!!! ダァクソ!! 無駄に遠いなオイ!!」
「ハァッ!! ハァッ!! ハァッ!! ハァッ………!!!
待ってよリナちゃん もう走れない……!!」
ツーベルクを出るより早く蛍の体力が底をついた。見かねたリナが屈んで背中を見せた。
「ったくしゃあねぇな!! ほら乗れよ!」
「え!? そんな悪いよ!! リナちゃんだって疲れてるのに━━━━━!!」
「んな事言ってる場合かよ!! 俺ならこんくらい平気だからよ!!」
「じ、じゃあおねがい……。」
この時の蛍は知らない事だが、リナは故郷で幼少の頃から大荷物を抱えて毎日のように移動していた。その経験が奇しくも活きた形だ。
「ご、ごめんリナちゃん。こんな所で足引っ張っちゃって………………。」
「だからんな事気にすんなっつってんだろ!! つい最近までケンカすらしたことないような奴がぶっ通しで走れる訳ねぇんだからよ!!」
「う、うん………………。」
リナの言葉に頷きながらも蛍は唇を嚙んだ。こんな事になる位なら日頃からもっと真面目に鍛えていれば良かった と。
リナは一心に走り続けるが訳あって礼拝を休んだ者達の不審がる視線が刺さる。二人が変身できずに生身で走り続けている理由がそれだ。
***
リナが蛍を背負って走り通した十数分後、彼女達はようやく例の森に到着した。
「━━━━━ハァッ ハァッ……!!
おいホタル、着いたぞ!!」
「うん、ありがとリナちゃん。で、肝心のチョーマジンはどこに……」
『ガサガサッ』
『!!』
森の木々を震わせる音が聞こえ、蛍達は身構えた。そして
「!! リナちゃん………!!」
「お、おいおいマジかよ…………………!!!」
機の隙間から姿を現したチョーマジンは一体ではなかった。チョーマジンは軽く見積もっても十数体は居た。
しかも龍の里の時とは違い、チョーマジンは全員森の魔物を素体にしている様子だった。大量の葉で数を稼いだあの時とは訳が違う と、蛍もリナも直感した。
「リナちゃん、行ける!?」
「あたぼうよ!! その為に朝っぱらからぶっ放してんだからよ!!」
蛍とリナは懐から変身アイテムであるブレイブ・フェデスタルを取り出し、桃色の剣と緑色の剣を突き刺した。
『《プリキュア・ブレイブハート》!!!!!』
その掛け声と共に、二人の身体は桃色と緑色の光に包まれた。そして光が晴れると二人の姿は
「ホタル、私達も行けるファ!!」
「俺も戦う準備ァ出来てるぜ!!!」
蛍とリナが変身した事により、
これで戦力は四人になった。
「━━━おい
「もちろんそのつもりだよ!! だけどフォース、私はもう
私は勇者、《キュアブレイブ》なの!!!」
「ハッ!! そういやそうだったな!!!」
臨戦態勢に入った四人に対し、大量のチョーマジンが一斉に襲い掛かった。
***
《ツーベルク 中央の教会》
ニトルを完全に拘束してから十数分後、フォラスは自らの消化液で彼の四肢を攻撃し始めた。
しかしその行為は最早 フォラスにとっては《食事》に近かった。
「グアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
「ハッハッハッハッハッハッ!!!! そうかそうか苦しいか!!?
良いぞ!! 苦しめ!! 喚け!!! そして更に更にこの儂を存分に憎め!!!!
その憎しみが儂を更なる愉悦に導き、更なる力へと目覚めさせるのじゃ!!!! ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」
教会に居た人間達はその光景を戦慄しながら凝視している。この中にニトルを見捨てようとする人間はいないが、恐怖と生存本能が行動を断固として禁じていた。
そしてフォラスは心の中で勝ち誇る。
(フッフッフッフッフ。今頃奴等は儂が放ったチョーマジン共に釘付けになっとる頃じゃろう。
其奴等を片付けるにせよ二手に分かれてこちらに来ようとも、儂の作戦に揺るぎはない。)
フォラスは教会の中央で何度目かも分からない高笑いを上げた。