転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「ハァッ!! ハァッ!! ハァッ!! ハァ………ッ!!!
(何でこんな事に気付かなかったの………!!!
チョーマジンと敵が別々に動けないなんて根拠は何も無かったって言うのに…………!!!)」
ブレイブは焦りながらも自分の思慮の浅さを恥じていた。
これまではチョーマジンが発生した場には例外無くそれを召喚した敵が居る。故にブレイブもフォースも無条件で発生した森の中に敵が居るものだと決めつけていた。
しかし、チョーマジンとそれを召喚した者とが近くに居なければならないという条件は存在しない。実際に先の魔法警備団でもブレイブを襲撃したガミラと本部を襲撃したチョーマジン達との距離はある程度離れていた。
そして森とツーベルクとの距離は十分別行動がとれる範囲にある。
『ブレイブ!! 走れるファ!?』
「うん!! この身体なら十分走れる!! これなら一分で着くよ!!!」
『ブレイブ!! あれを!!』
「!!!」
遂にブレイブ達はツーベルクの異変を見つけた。
中央の教会に薄っすらと魔力の結界が覆われている。魔力の状態から、結界内の音などを外部に遮断するものだとフェリオは結論付けた。
「す、すっごく不気味な結界…………!!!
朝ごはん食べてた時は気付かなかった………………!!!」
『いや、あれは多分私達が森に向かった後で展開された結界ファ!!!』
「じゃぁ、あれが敵が作った結界!!?」
『それは分からないけど、とにかくあの教会が襲われてるのは間違いないファ!!!』
「そ、そんな!! 今あそこにはたくさんの人が…………!!!!
フェリオ!!! 行こう!!!!」
『ファ!!!!』
意を決して表情を引き締め、ブレイブは更に速度を上げた。
しかし彼女は知らない。教会を襲っている者は二人居るという事を。
***
《ツーベルク 中央の教会》
教会内の人間、特に司教 ウィンディージに自分の力を誇示し、完全に黙らせたフォラスは再び消化液を分泌した。
薄紫色の煙が上がる度にニトルの絶叫が響き渡る。しかしその声が教会の外に聞こえる事は無い。その原因はニトルの結界ではない。
「フフフフフフフ。
そろそろ治癒魔法では戻せん所迄溶けるやもしれんのぉ。」
「クソッ!!!! クソクソクソォッ!!!!!
何で誰も来ねぇんだ!!!! 結界はとっくに解除したはずなのによぉ!!!!」
「なんじゃ貴様、この期に及んで人の助けを乞おうと言うのか。
じゃが無駄な事よ。貴様の結界が解除されていようといまいと、儂が展開した結界が有る限り誰一人として気付く事は無い。
元よりそれが貴様の望むところじゃろうて。」
「~~~~~~~~~~~~~~!!!!!
こ、この糞スライムがぁ………………!!!!!」
「そうやって好きなだけ罵っておるが良いわ。儂等を糞の様に扱っておるのは貴様等人間じゃろうが!!!!」
フォラスの結界には外部への音声遮断の他に強力な防御効果が備わっている。仮に町の人間が気付いたとしても教会に侵入できる者は居ない。
しかし今、例外的存在がその結界を破ろうとしていた。
*
『━━━━━━━ガァン!!!!!』
「うわぁっ!!!?」
『ブレイブ!!!』
教会に到達したブレイブは渾身の力で教会を覆う結界に剣先を突き立てた。甲高い衝撃音が響き渡り、ブレイブの身体は強烈な力で弾かれた。
フォラスの結界は内側の音は遮断するが外側の音はそのまま伝える。町中に響く衝撃音は無論の事、町の人々の耳に届いた。
「な、なんだ君は!! そこで何をしている!!!」
「まさか教会に何かしたのか!!?」
「この不届き者め!! 太陽神様を愚弄する気か!!!!」
(!!! し、しまった!!!)
轟音を聞きつけて町の人々が一斉に教会とブレイブに注目した。彼らに目にはブレイブは『教会に攻撃する不審者』のように映っている事だろう。
「ち、違うんです!!! 私は別に怪しい人じゃなくて………!!!」
「なにが違うんだ!! 今教会に攻撃してただろ!!!」
「で、ですから、この教会に結界が張られてるんです!!!
きっと、この中で悪さをしてる人がいるんですよ!!!」
「!!! な、なんだと………!!!」
(よ、良かった! 分かってくれた………!!)
町民の誤解は解いたが根本的な問題は解決していない。フォラスが展開した結界は依然として健在だ。
『ブレイブ!! こうなったら
『うん!! そうだね!!
こんな時にスタミナがどうとか言ってられないし………!!!』
意を決してブレイブは剣の柄を握り直し、
『
その瞬間、ブレイブが握っている剣は光に包まれ、真の姿を現した。
この世界にたった五つしかない刀剣系
『ブレイブ!! 一発で決めるファよ!!!』
「うんっ!!!!」
『やあああああああああああああッ!!!!!』
ブレイブは剣を上段で交差させて発射状態で構え、再度渾身の突きを結界に向けて繰り出した。