転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
『グルアァァ!!!!』
『ブルオオオオオ!!!!』
『ピャーーース!!!!』
「うおおおお……!!!」
ブレイブが教会に向かっている頃、フォースとヴェルドは様々な魔物を素体としたチョーマジン達の相手をしていた。
奇しくも多種類の魔物のチョーマジンから繰り出される攻撃は爪や牙や嘴など多種多様で、フォースを手古摺らせる。
「だークッソォ!!! ちょこまかちょこまか動き回りやがってよォ!!!
おいヴェルド!!! んな事続けても何にもならねぇぞ!! お前もこっち来て手伝ってくれよ!!」
「馬鹿言ってんじゃねぇよ!! こっちだって手が一杯なんだよ!!!」
フォースと同様にヴェルドもチョーマジンに囲まれていた。手には雷を纏っているが有効打を打てていない。
「手が一杯ってお前、あのバチバチさせる
「無茶言ってんなよ!! 痺れさせんなら身体に雷流さなきゃいけねぇだろ!!
俺の
「……………!!!
そうかよ クソッたれ!!!」
フォースは毒を吐きながらも心の中で自分の甘えとこの膠着状態の原因を理解していた。
(んな事になっちまったのァハッシュのヤツに頼ってたからだよな!! 監獄の時も心のどっかで『アイツが居たから』って
それにここまでてこづってる理由も分かってる!! 俺もヴェルドも
こいつらァ投げぇ腕でぶん殴ってきたり空ぁ飛んで突っついてきやがる!! 丸腰じゃ分が悪いぜ!!!)
しかし、泣き言を言っても状況が改善しないのはフォースが一番よく理解している。そして根拠は無いがブレイブが戻って来る事も諦めていた。
今の自分達に出来るのはこのチョーマジン達を残らず
『━━━━ガサガサッ』
『!!!』
その瞬間、木々を震わせて何かが近づいてくる音をフォースとヴェルドは聞いた。 現れた姿を見て二人は驚愕した。
それは巨大な鬼を素体としたチョーマジンだった。 その手には巨大な棍棒が握られていた。その長さだけでフォースの身長に届き得るようだった。
「………なぁヴェルド、あれって《オーク》って奴だよな……………??」
「あ、あぁ。デカい図体の割にかなり素早いって聞くぜ」
ドゴォン!!!!!
「!!!!」「!!!!? フォース!!!!」
ヴェルドがフォースへの返答を言い終わるより早くオークの攻撃が炸裂した。
フォースが反応するよりも早く一瞬で距離を詰め、棍棒で彼女を吹き飛ばした。
*
「グアッ!!! ウグッ!!! グオッ!!!!」
フォースの身体は地面に打ち付けられながら転がり、背中から木に激突した。
背中に衝撃が走り、肺からくぐもった息が漏れる。
(~~~~~~~~~~~~!!!!
なんだよ今の!! 威力ァ耐えられねぇ事もねぇけど吹っ飛ばす力が尋常じゃねぇ!!!
俺が
「!!!!」
背中に意識を向けた瞬間、オークが更なる追撃を掛けた。棍棒の横薙ぎの攻撃が襲い掛かる。
フォースは身体を屈めて回避するが、オークの棍棒はその後ろの木々を纏めて薙ぎ倒した。
「グルオォォォォォォ!!!!!」
「!!!!」
フォースはオークの横側に陣取ったが、オークの追撃は止まらない。横に棍棒を構え、フォースの脇腹を狙う。
フォースは回避ではなく腕による防御を選択した。歯を食いしばり、両足に全身の力を集中させる。
(んな所で引く訳にゃいかねぇ!!! 何が何でも耐え切ってやるぜ!!!!)
「ブモオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
「ッ!!!!」
フォースの耳が予測したのは言うまでもなく棍棒の一撃が腕を攻撃する音だった。しかし、フォースの鼓膜は別の音を認識した。
『━━━━━━━バギャァン!!!!!』
「ッ!!!!?」
フォースの耳は予想外の音を認識し、そして彼女の目は信じられない光景を捉えた。
オークの棍棒がフォースに当たった瞬間に砕けたのだ。彼女の腕の神経は鈍痛を訴えたが、フォースはそれを意に返さなかった。
しかしそれでもフォースは何故自分が吹き飛ばなかったのか、何故棍棒が砕けたのか、その理由が分からなかった。
「な、なんだこりゃ
!!!」
唯一の武器を失ったもののオークの精神は折れていなかった。
フォースの足首を掴み、腕の筋肉に力を込める。オークは自分を振り回して投げるつもりだと、フォースはそう直感した。
しかし、それも現実にはならなかった。
オークは身体を上方向に引っ張るが、フォースの身体は全く、握られている足首さえも浮く事は無かった。
その現象を一番理解出来なかったのはオークではなくフォースだった。その後でようやく彼女はその現象の理由に気が付いた。
(も、もしかして俺の身体、