転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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289 教会で対峙する勇者とスライム!! 爆弾魔を襲う魔法陣!!

「………こんなもんで良いよな?」

「おうよ。ここまでやりゃ出てこれりゃしねぇだろ。」

「しっかしこの贈物(ギフト)、こんな使い方もできるとはな。お前に言われなきゃ思いつかなかっただろうな。」

 

フォースとヴェルドの前には大量の木と岩が置かれていた。

フォースは木に巨象之神(ガネーシャ)の能力で木に最大限の《重さ》を付与し、埋まっているチョーマジン達の上に置いて重しとした。さらにダメ押しで上から大量の岩を置いた。

解呪(ヒーリング)を節約しつつブレイブ達に加勢するための方法だ。

 

「いいかフォース。贈物(ギフト)ってなぁ使い方次第だ。

どんなに強力なモンを持ってても使うヤツに力が無かったらチンケな能力にしかならねぇ。だから」

「だから日和ったりすんなって話だろ? 分かってんだよ。

今はそんな高尚な説教聞いてる場合じゃねぇんだよ。早くブレイブのとこに行かねぇとよ!」

「おう!!」

 

フォースとヴェルドは地面を蹴って宙に飛び上がった。目的地は言わずもがな、彼女が居るであろう教会だ。

 

 

***

 

 

《ツーベルク 中央の教会》

 

フォラスは依然としてニトルをいたぶっていた。すぐに殺さないのはは()()()()()()()()()()()()()<()b()r()>()<()b()r()>()()()()()()()()()()()()()()!()!()!()!()!()()<()b()r()>()()()()()()()()()()()()()()()|()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()<()b()r()>()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()おらんのか。貴様の欲も、命ものぉ!!!」

「あ、当たり前だろ!!!! 俺がこの計画にどれだけ掛けたと思ってやがる!!!!

それをどこの馬の骨とも分からねぇスライム如きがよくもぶっ潰しやがってェ!!!!!」

「…………………… (儂の力量は既に理解しておる筈。最早虚勢に頼る他なくなったか。)

貴様の其の無様な顔も見飽きたわ。いい加減に諦めい。此処には貴様を助ける意思を持つ者も助けられる者も居らんのじゃからな!!!」

「じゃあ私が助ける!!!!!」

『!!!?』

 

その瞬間、窓を破壊して一人の少女が教会内に飛び込んできた。司教達の目にはその少女の格好は派手で奇妙なものに映った。

少女は手に大きな剣を持っていた。その剣で結界と窓を破ったのだと、教会の人間達は瞬時に理解した。

 

「な、なにあれ!! でっかいスライム!!?」

『ブレイブ!! 油断しちゃダメファ!!! きっとただのスライムじゃないファ!!!』

「フッフッフッフッフ。存外に早かったのぉ、戦ウ乙女(プリキュア)。」

「!?」

 

フォラスは振り向き、床に着地したブレイブに相対した。

ブレイブが警戒したような顔を浮かべたのはフォラスの身体が()()()なったからだ。

教会の天井に届き得る程だった体高はブレイブより一回り大きい程度になった。その理由はフォラスの贈物(ギフト)怨念之神(タタリガミ)》の特性にある。

 

(……分かっていた事じゃが、やはり萎んで仕舞ったか。

此の《怨念之神(タタリガミ)》の弱点は戦う対象を変えると蓄えた《憎しみ》による強化が解除されてしまう事じゃ。

尤も、《怨念之神(タタリガミ)》を使う事にはならんと思うがな。)

 

フォラスがそう考えた理由は、ブレイブが自分に抱いている感情を推理した結果だ。

 

(………彼の顔から推し量っても、彼奴は儂に《憎しみ》は抱いておらん。

恐らくは得体の知れん儂に対する《警戒心》。奴の頭にあるのはそれじゃろう。)

 

ブレイブの心中を推理した上で、フォラスはスライムの力のみで戦うことになるだろうと考えていた。

 

『ブ、ブレイブ!!! あれを!!!!』

「!!!!」

 

フェリオの指差す方向に視線を送り、ブレイブは顔を青くさせた。そこには両腕両脚が血塗れになったニトルがもがいていた。

ブレイブの目にはニトルの姿はフォラスに暴行を受けた被害者 と映った。

 

「そ、その人に何をしたの!!!? 何で傷だらけなの!!!!」

「おん? 此奴の事か。何のことは無い。此奴は此の教会を襲った爆弾魔じゃ。

貴様が来る迄の暇つぶしに遊んでおっただけの事じゃよ。」

「!!!! そんな……………!!!」

 

ブレイブがそう言った時にニトルが目を開けた。彼の目にはブレイブの姿が映った。

 

(な、なんだ? あいつは……………)

「おう、起きたのか。彼奴が気になるのか。

………吉報じゃ。彼奴こそが儂が探しておった人間。即ち儂がここに来る理由を作り、貴様の計画が頓挫する要因となった人間じゃよ!!!」

「!!!!! 何だと……………!!!!

あんなガキが…………………!!!!」

「そうじゃ。あんな餓鬼の所為で貴様の計画は頓挫したのじゃよ。

尤も、そんな事を考える必要は最早無いがな!!!!!」

「!!!!!」

 

フォラスは手に紫色の魔法陣を展開し、それをニトルの胸に張り付けた。

ブレイブの目にはそれが何なのかを瞬時に理解した。

 

(し、しまった!!!!)

「もう遅いわ戯けが!!!」

「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

「!!!!!」

 

魔法陣から大量の瘴気が溢れ、ニトルの身体を包み込んだ。それは張り付けたものをチョーマジンに変える魔法陣、《魔物召喚(サクリファイス)》だ。

ブレイブの予測通り、ニトルの姿はチョーマジンに変わった。しかしその姿は通常のチョーマジンとは違っていた。

紫色の瘴気を身に纏い、体格は人間と遜色なかった。

 

(あ、あれってまさか………!!!)

「ほほう!!! 此れは僥倖じゃ!!!

よもやこんな所で掘り出し物に出会えるとはのう!!!」

 

フォラスの言った《掘り出し物》の意味は一つ、人間を素体とした時に稀に発生するチョーマジンの上位種、影魔人(カゲマジン)だ。

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