転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

291 / 518
291 ツーベルクを襲う混沌の一撃!! フォラスの究極魔法!!! (前編)

ニトルは炎魔法の才能を持つが故に心無い太陽信仰信者達に迫害を受けた。それ故に彼はツーベルクの面々だけではなく自分の望まぬ才能も憎悪した。

しかし、残酷な運命は彼に魔法だけではなく徒に究極贈物(アルティメットギフト)の才も与えた。彼の身体はそれを引き出すには至らなかったが、フォラスの手によって影魔人(カゲマジン)に変えられたことによってそれが表に出た。

 

 

 

***

 

 

「ア、究極贈物(アルティメットギフト)………………!!!!?」

「そんな……!! ただの町の人にそんな才能があったって言うのファ……………!!!!?」

「どうやら()()()()じゃな。 尤も、影魔人(カゲマジン)と体を手にする迄、引き出す事は出来んかったようじゃがな。

(果たして影魔人(カゲマジン)の素質を持つが故に究極贈物(アルティメットギフト)の才に目覚めたのか、究極贈物(アルティメットギフト)の才を持っておるから影魔人(カゲマジン)になれたのか。

まぁ、どちらでもよいか。)」

 

実際に、フォラスも見た瞬間にニトルの影魔人(カゲマジン)が使ったのが《転換之王(ベリアル)》であると理解したが、彼がそれを持っている事は予測できなかった。

 

ブレイブ、フェリオ、フォラスの三人が究極贈物(アルティメットギフト)の持ち主である事が明らかになったニトルの影魔人(カゲマジン)に注目していた。しかしその緊張も突然に断ち切られる。

ブレイブと影魔人(カゲマジン)の位置が入れ替わったのが始まりだった。

 

『ッ!!!!?』

 

ブレイブとフェリオは自分の視界が突然に変化した事を理解するのに数瞬を要した。その時間は影魔人(カゲマジン)が攻撃を放つためには十分すぎる時間だった。

 

ドゴッ!!!! 「!!!!」

「フェリオ!!!!!」

 

影魔人(カゲマジン)の前蹴りがフェリオに突き刺さった。フェリオは両腕で防御するが、影魔人(カゲマジン)の脚力は防御の上からフェリオを蹴り飛ばした。そして飛ばされたフェリオを影魔人(カゲマジン)は追いかけ、更なる攻撃を試みる。

それを見た瞬間、ブレイブは半ば反射的に地面を蹴り飛ばして影魔人(カゲマジン)を追い掛けていた。事実、当時の彼女の視界には影魔人(カゲマジン)以外は見えていなかった。

それを見てフォラスは一人呟いた。

 

「…………無礼な若人共じゃ。儂は蚊帳の外か。

まぁ良いが。ならば……………」

 

 

 

***

 

 

影魔人(カゲマジン)に蹴り飛ばされたフェリオの身体はツーベルクの町の上空を凄まじい速さで飛行した。フェリオに更なる猛攻を仕掛ける影魔人(カゲマジン)、そして二人を追うブレイブの三人は三つの飛行物体と化した。

 

「フェリオ!!! 今助けるよ!!!!」

「!! ブレイブ!!! 来ちゃダメファ!!!

こいつの贈物(ギフト)に二対一で戦ったら

!!!」

 

フェリオの予感は的中した。彼女の視界は影魔人(カゲマジン)からブレイブに変化した。影魔人(カゲマジン)が《転換之王(ベリアル)》を使用して自分とブレイブの位置を入れ替えたのだ。

 

『ドゴォン!!!!!』「!!!!?」

「!!!」

 

フェリオの鼓膜を『蹴り飛ばす音』が震わせた。しかし、それは影魔人(カゲマジン)の足から鳴った音ではなかった。

ブレイブが身体を回転させて影魔人(カゲマジン)を蹴り飛ばしたのだ。影魔人(カゲマジン)の身体は急降下して地面に叩き付けられた。

 

「ブレイブ!! 大丈夫ファ!?」

「うん!! たしかにこの贈物(ギフト)は厄介だけど、入れ替えられることが分かってればなんとかなりそうだよ!」

「やれやれじゃ。その程度の事で()()に勝ったつもりでおるのか。」

『!!!!?』

 

その言葉に反応するように聞こえた方向に視線を向けると、建物の屋上にフォラスが立っていた。

 

(ちょ、ちょっと速すぎない!!? 数十メートル位は離れたよ!!!?)

(あいつ、一瞬でこの距離を……………!!!?)

「儂を無碍にした、貴様等の負けじゃ!!!!」

『!!!?』

 

その瞬間、二人はフォラスの顔の前に魔方陣が展開される光景を見た。警戒心を抱きながら驚愕する二人に構わず、フォラスは言葉を重ねる。

 

「"湧きて(どよめ)く藤の濁流"

"天より降りし硫黄の雨"

"森羅万物無に帰せよ"

"遍しを呑み干し魔の顎"」

『………………!!!??

(何!!? 何言ってるのあいつ…………!!!)

(あれって、"魔法詠唱"……………!!!?)』

 

ブレイブはフォラスの言った事の()()を理解出来ず、フェリオはフォラスの行動の()()を理解出来なかった。

その一瞬がフォラスの一手を実行させる時間を作った。

 

酸究極魔法

酸之蹂躙(アシッド・デリート)》!!!!!

『!!!!!』

 

フォラスの魔法陣から大量の紫色の液体が噴き出した。それは強力な酸だった。

建造物も動植物も人間も、全てを溶かしつくす酸による波状攻撃だ。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。