転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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293 勇者の側に立つ武道家!! フォースVSフォラス 開戦!!! (前編)

ブレイブはフォースの腕の中で、彼女が新しい力を得たという事実をひたすらに受け止めていた。

 

「ガ、ガネーシャ…………!!?

物を重くする…………!!?」

「そうなんだよ! なんか危ねぇと思ったら身体がズシっと重くなって、俺を守ってくれたんだよ!」

()()()の力をまるで自分の事の様に誇らしく宣うのぉ。キュアフォース。」

『!!!』

 

ブレイブとフォースの前にフォラスが降り立った。先程まで伸びていた身体は元の大きさに戻っている。

 

「なんだよ。敵ってなぁこんなヘボい顔したスライム野郎だったのかよ!」

「フォフォフォ。先の者といい貴様と言い、『スライムは雑魚』などという誤った価値観が広まっておるようじゃの。」

「あ? 雑魚だ? 俺ぁんな事言ってねぇだろ。」

「言っておれ。

貴様等は馬鹿の一つ覚えの様に贈物(ギフト)に頼り切っておるが、その程度では辿り着けん境地が有るという事を教えてやろうぞ。」

「は??」

 

そう言ってフォラスは臨戦態勢に入った。しかしその状態は二人の予想からは外れていた。

彼の周囲に複数の魔方陣が浮かんだのだ。

 

「儂は貴様等に対して()()()()使わん。

優れた魔法の使い手はオルドーラだけではない事を貴様等にも教えてやるとしようぞ!!!!」

「はぁ~~~? 何言ってんだ? スライム爺がこの期に及んで舐めプかよ! ってかオルドーラって誰だよ!!」

「そうか。貴様は知らんのか。それは残念じゃのう。

もう貴様が其の事を知る事は永劫無いのじゃからな!!!」

「ハッ!! それならテメェをぶっ倒した後でみっちり調べてやるよ!!!!」

「!!! ちょっと待ってフォース!!!」

 

真っ向から罵り合っていたフォースとフォラスだったが、その中でもフォースの精神は冷静沈着だった。

少なくとも、ブレイブが危惧しているような拳でフォラスを叩くという愚行は起こらなかった。

 

「!!?」

(今更気付いたか。けどもう遅ぇんだよ!!!)

 

フォースは足を振り上げていた。彼女の狙いは地面に転がっている何の変哲もない石だった。それを見たフォラスは瞬時にフォースが石を蹴ろうとしている事を察知した。

しかしフォラスは動こうとはしなかった。普通の人間やスライムならばともかく、蹴った石が当たったところで怪我すら負わないからだ。

しかしフォースの思惑は違った。彼女はこの石を凶器に変える方法を思い付いていた。

 

「   オルァッッッ!!!!!」

「!!!!?」

ッボォン!!!!!

「えっ!!!!?」

 

その瞬間、様々な事が立て続けに起こった。

フォースが蹴った石は常識を超えた超高速で撃ち出された。その石はまるで弾丸のような速度でフォラスに襲い掛かり、彼の半身を吹き飛ばした。

 

「~~~~~~~~~~~~!!!!?」

『…………………』

「「貴様、」テメェ、」

「「石に《巨象之神(ガネーシャ)》と《解呪(ヒーリング)》を付与しおったな!!!」身体から消化液を垂れ流してやがんな!!!」

「えっ!!?」

 

ブレイブは目の前で起こる光景を認識しきれず、フォースとフォラスは真っ向から舌戦を繰り広げた。

 

「………この狸爺がよ。テメェ()()()()使わねぇとか言っといて消化液で騙し打とうとしてやがったな!!!」

「抜かせ。儂の此れはスライム()の体質に過ぎん。貴様が龍人族特有の膂力を振りかざして暴れまわっておるのと何一つとして変わらんよ。」

「!!」

「それに貴様こそ儂を罵る資格があると思うてか。

貴様はたった今、蹴った石ころに《巨象之神(ガネーシャ)》で重さを付与し、《解呪(ヒーリング)》によって儂の消化液を無力化しよった。違うか?」

「だから()()()()()()んだろ? 石っころくらい簡単に消化できると高を括ってたからよ。

そもそも資格云々以前に俺ァ贈物(ギフト)を使わねぇとなんか言ってねぇだろ。」

「…………そして貴様は、贈物(ギフト)を用いた姑息な騙し打ちを仕掛けたという訳じゃな。」

「まぁな。あのマーズ(毒オヤジ)解呪(ヒーリング)越しならぶん殴れたから、今回も行けると思ってやった事だ。」

「しかし、其の石は惜しくも儂の急所を外れた。今貴様が吹き飛ばした部分は既に完治しておるわ!!!」

「………分かんねぇのか? これで俺は心おきなくテメェをぶん殴れる事が分かったんだぜ。

そう。解呪(ヒーリング)を纏わせたこのグーでならよォ!!!!!」

「!!! 待ってフォース!!!」

 

フォースは変身アイテム(フェデスタル)を変形させたグローブをはめた拳に解呪(ヒーリング)を込め、フォラスに向けて力強く地面を蹴り飛ばした。

 

(感じるぜ!!! この身体が()()()()()()()()()って言ってるのがよ!!!

もう細けぇ事ぁ考えねぇ!!!! このゲス共から世界を救うためなら俺ぁ何度でも拳を振るってやる!!!!!)

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