転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ブレイブは手に持った
その足には勇者としての固い決意が現れていた。
「……何じゃその顔は。只の人間の娘が今更勇者気取りのつもりか。」
「!!!」
「違うというならば答えてもらおうではないか。ホタル・ユメザキ。貴様は何故《勇者》を目指す?
其の役目を他者から与えられたからか? 身の丈に合わん力を得て悦に浸っているからか?
貴様は本当に己の意思で勇者になろうとしているのか?」
「…………!!」
ブレイブの剣を持つ剣がほんの少しだけ震え、足が数ミリ引いた事を見たフォラスは『やっぱり』と言わんばかりに口角を上げた。
しかし、フォースの手がそれを止めた。
「! フォース!」
「揺さぶんのもほどほどにしとけよジジィ。
大丈夫だぜブレイブ。お前は俺の里をこいつらから助けてくれたんだ。それだけでお前は立派な勇者だ!!!」
「フォース………!!」
「………………
フハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」
『!!!?』
半ば感傷に浸っていたブレイブとフォースの鼓膜をフォラスの高笑いの声が震わせた。
「どうしたよ? 気でもいかれちまったか?」
「本当に面白いのォ貴様等は!!! 戦場である此の場でこれほどの
「ア? 喜劇だと?」
「そうに違いないじゃろうが!!! 今、貴様等が話した事こそが儂が言った事ではないのか!!!
貴様は己の窮地を自らの力で脱する努力をしておらんというのぉ!!!」
「…………ハァ。そういう事かよ、下らねぇ。」
「オン?」
フォラスの物言いをフォースは『下らない』の一言で切り捨てた。
「俺達ぁ仲間なんだ。仲間が仲間の力を当てにして何が悪い?
それに今言ったろ。こいつぁ俺の里を助けてくれた勇者だってよ。なによりこいつの手にある《刀剣系》とかいうヤツが何よりの証拠だろうがよ!!!」
「ハハハ! 儂の言った事を開き直って肯定するとは滑稽極まるのォ!!!
ならばその刀剣系の力に潰されんように、精々上手く立ち回るがよいわ!!!」
『!!!』
フォラスのその一言が戦いの始まりの合図である事を二人は直感で理解した。
後方では既にニトルの
『ドッ!!!』
『ヒュッ!!!』
『ドガッ!!!』
『ガシッ!!!』
『!!!!』
一瞬の間に様々な音が立て続けに鳴り響き、五人は乱戦に身を投じた。
フォラスはブレイブの攻撃を躱してフォースの懐に飛び込んだ。
フォースはフォラスが向かって来ると分かった瞬間、踵を返して戦線から離脱した。
ブレイブは剣の刃で
戦況は一瞬にして変わり、フォースとフォラス、ブレイブとヴェルドと
(速ぇ!!! ズブズブ気持ち悪ぃ動きのくせによ!!!)
(すばしっこい
(
(しまった!! あのスライムの狙いはフォースだったんだ!!!)
*
「~~~~~~~~~~~~!!!
(こ、この
フェリオでも勝てないのに、盾が使えない私じゃ……………!!!!)」
「ブレイブ伏せてろ!!!
オルァッ!!!!」
ドゴッ!!!! 「!!!!」
ヴェルドが《
「大丈夫かよブレイブ!!!」
「ご、ごめんヴェルド! 私、また………!!」
「言ってる場合かよ!!! んな事ァ勝ってから考えりゃいいんだ!!!
それよりもお前はフォースの方を頼む!!!」
「わ、分かった!!!」
ブレイブは後悔の念を心の奥に追いやり、闘志だけを以てフォースの方向に走り出した。
『!!?』
しかし、次の瞬間にはヴェルドと、そしてブレイブの視界は変化した。
走っているブレイブを見ていたヴェルドの視界に映ったのは
(何が起きた!!? あの
(しまった!!
何が起こったのかを理解する為に使われた一瞬の隙をついて、
「《
『!!!!?』
その瞬間、空中に太陽と見間違える程の眩い光が炸裂した。
それに気を取られた一瞬がブレイブとヴェルドを救った。
「フェ、フェリオ!!!!」
ブレイブは空中を見て喝采にも似た声を上げた。
そこには人間の姿のフェリオが立っていた。身体の所々が土汚れに塗れているが、明確な負傷はしていない。
「あいつを足止めできなくてゴメンファ。ブレイブ。
でも、私もまだまだ戦えるファよ!!!!」