転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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297 勇者を守る棍となれ!! フォースが握る新たな武器!!! (前編)

ブレイブはフェリオの登場を心の底から喜んだ一方、一抹の罪悪感を抱いていた。

無論、フェリオが無事だった事には手放しで喜んだ。しかし、またしても人の手に助けられた事に罪悪感を覚えたのだ。

 

「ブレイブ!!! 下らねぇ事考えてねぇで早く行け!!!!

グチなら後でいくらでも聞いてやっからよぉ!!!」

「そうファ!!! フォースを助けられるのはブレイブ以外に居ないファ!!!」

「!!! 分かった!!!」

 

頭の中の雑念を心の中に追いやり、ブレイブは身を翻して地面を蹴った。

しかし、影魔人(カゲマジン)がそれを見逃す事は無かった。すぐさま《転換之王(ベリアル)》の発動の体勢に入る。

 

ガッ!!!

『!!!?』

 

影魔人(カゲマジン)贈物(ギフト)を発動するより早く、ヴェルドが組み付いて動きを止めた。

 

「何度も同じ手が通じると思ってんなよ!! 勇者サマのサポートすんのは仲間の役目だからよぉ。

素体(テメェ)がどこのどいつかは知らねぇけどよ、辛抱してくれよ!!!!

迅雷之神(インドラ)》!!!!!」

『!!!!!』

 

影魔人(カゲマジン)の身体をヴェルドの雷が蹂躙した。

本来、ヴェルドの《迅雷之神(インドラ)》の(能力)は本来、手足に纏っての物理攻撃程度しか使い道は無いが、敵に密着しているこの状態のみ雷を直接浴びせる攻撃が可能だ。

 

『~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!』

「悪ぃがテメェに動かれる訳にゃいかねぇんだよ!!! あのスライムジジィの言いなりになってるテメェにはよぉ!!!!」

 

(事情をほとんど知らない)ヴェルドは、影魔人(カゲマジン)へ攻撃する事に全く抵抗が無い訳ではなかった。

全身に雷撃を浴びた影魔人(カゲマジン)はその口からとても言葉として認識できない金切り声を発した。

(ヴェルドにとって)影魔人(カゲマジン)(の素体)は罪もない一般人であり、この強烈な雷に苦しめられる謂れは無い。

それでもヴェルドが攻撃の手を緩める事は無かった。この攻撃が勝利、延いてはこの影魔人(カゲマジン)の素体を救う事に繋がると信じて疑わないからだ。

 

「フェリオ!! お前もこっちに来い!!!

こいつの贈物(ギフト)のカモになるな!!」

「!! 分かったファ!!!」

 

フェリオはヴェルドの言葉の意味を瞬時に察し、ヴェルドに向かって走り出した。

その理由は言うまでも無く、影魔人(カゲマジン)転換之王(ベリアル)の入れ替えの対象に自分がなる事を防ぐ為だ。

 

「これで良いファね!!?」

「おう!! この状態ならこいつの贈物(ギフト)も使いもんにゃならねぇよ!!!

こいつはブレイブの所にゃ死んでも行かせねぇぞ!!!」

「ファ!!!」

 

 

***

 

 

「うおぉぉぉぉぉ…………!!!」

「ハハハハハ!!! 其の体力が何時迄続くかのぉ!!!」

 

フェリオとヴェルドが影魔人(カゲマジン)相手に奮闘している頃もフォースとフォラスの逃走劇は続いていた。

 

(マジにやべぇぞこいつ!!! このままじゃ追いつかれる…………!!!!)

「ハハハハハ!!! もうすぐに追いつけるぞぉ!!!

蜥蜴の肉はどんな味がするかのぉ!!!」

「~~~!!!」

「フォース!!! 今助けるよ!!!!」

「!!?」

 

ブレイブは遂にフォースの下に追いついた。

その手には既に剣が発射の準備を整えてフォラスを狙っている。そしてその刃には濃密な解呪(ヒーリング)が纏わっていた。

 

「ハァッ!!!!」「ヒョッ!」

『!!!?』

 

フォラスは身体に大穴を開け、ブレイブの突きはその穴を素通りした。

 

(か、身体に穴を開けて躱した…………!!!? いや、それより…………!!!)

「フォース避けて!!!!」

「!!!! うおぉっ!!!!」

 

眼前に迫ってくるブレイブの突きをフォースは身体を引いて躱した。

ブレイブは着地に失敗して上半身を地面に擦りながら、フォースは頭から地面にぶつかった。

 

『…………………!!!!』

(野郎、ブレイブの突きを躱すだけじゃなくて俺達の同士討ちを狙いやがった………………!!!!)

「フォ、フォースごめん!!! 剣がかすったりしてない!!?」

「あぁ大丈夫だ。それにもし傷イったりしてもお前に怒ったりしねぇよ。

………怒るならあのスライムジジィくれぇのもんだ!!!」

「戯けが。儂を詰る権利が貴様等()()()()にあると思うか。

貴様等が群れて束になって掛かるならば同士討ちを狙わん理由はないじゃろうが。」

「…………好きなだけほざいてろクソジジィ。

すぐにその減らねぇ口を聞けなくしてやるからよぉ!!!!」

 

フォースは切れ味を帯びたような鋭い視線でフォラスを睨み付けた。

しかし、フォラスはどこ吹く風と言わんばかりの表情で言葉を重ねる。

 

「……やはり貴様等の目にも儂等(スライム)は只の討伐対象にしか見えておらんのか。

ならば其の下らん思い込みを正さん限りは貴様等が己の言った事を実行する事は万に一つも叶わんぞ。」

「だから何言ってやがんだテメェは。俺ァスライムを雑魚だなんて思っちゃいねぇよ。

少なくとも、ジジィにゃそう教わったよ。」

「そうかそうか。ならば其の力、存分に味わうが良いわ!!!!!」

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