転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
時はリナ・シャオレンが
その時、リナはいつものように鍛錬を終え、休憩傍らに祖父であるリュウの自慢話も同然の勇者パーティに居た頃の話を聞いていた。
しかし、ふとリナはリュウの言葉から出た言葉に疑問を感じ、口を挟んだ。
「ハァ? 『スライム』???
アンタ今スライムが一番恐ろしい魔物だって言ったか?」
「その通りじゃ。勇者の冒険に長く携わっておったが、あれ程恐ろしい生命体には会った事がない。」
「いやいや何言ってんだよ。スライムなんてつつけば吹っ飛ぶような雑魚だろ? それを恐ろしいだなんてよ………」
「否否。甘く見てはならんぞ。
「儂等? どういう意味だよそれ。」
「………武道家は特に注意しろと言う意味じゃ。」
「???」
当時のリナはリュウのこの言葉をいつもの自慢話の一部に過ぎないと聞き流していたが、数年経ってリナは漸くこの言葉の意味を理解した。
***
(………そうか。そうかそういう事だったんだな!!
ジジィ。アンタがスライムが恐ろしいとか言ったのはよ、下手に触れねぇからって意味だったんだな!!
スライムは身体から消化液をドバドバ垂れ流してやがる。だから手出しが出来ねぇって言いたかったんだな!!)
フォースはリュウの言葉の意味を理解しながら、今の自分の状況が不利である事を再確認していた。
(……今の俺のあのスライムへの対処法は、このグローブに
けどそれじゃ危険だ。手は
………ならどうする? 決まってんだろ俺!!!
『…ブレイブ。作戦がある。』
『えっ!?』
『俺が
『!!?』
フォラスは暫くの間二人の出方を伺っていたが、一向に動きを見せない事に痺れを切らし、口を開いた。
「………おい貴様等、何時迄そうやってだんまりを混んで居るつもりじゃ。
既に十分すぎる程の時間はくれてやった筈じゃぞ。」
「おう。もう大丈夫だ。
けど、礼なんか言ってやらねぇぞ。その代わりに
『!!!!?』
その時、フォースの手にあるフェデスタルをはめ込んだグローブが光り、その形を変えた。
グローブは手から離れ、その形は光る棒に変わった。
(何!!? 何が起こってるの!!?)
(……あの形、もしや……………!!!)
(ブレイブは自分の剣の
自分の
それから数秒後、フォースの手にはめられたグローブは全く別の形に変わった。
二本の緑色に光る金属の棒が短い鎖で繋がれている。フォースにとってはこれ以上とない
『………………!!!』
「(や、やった!!! 成功したぜ………!!!)
おい、スライムジジィ。とくと見やがれ。こいつが俺の、俺だけの
《
***
「おう! やはり似合うのぉ!!」
「………なぁ、なんなんだよこのへんてこりんなモンはよぉ。」
またも時は以前に遡る。
その時、リナはリュウからあるものを受け取った。二本の鉄の棒が短い鎖で繋がれた武器だ。
「へんてこりんなんて言うものじゃない。
其れは此の龍の里に伝わる伝統的な武器じゃ。お前に託そうと思ってのぉ。」
「……………」
リナは暫く手に握った武器を吟味していたが、自分がこの武器を使いこなす姿を想像する事が出来なかった。
「………いや。悪いけど俺に合う気がしねぇよこれ。
どうやって使うのかまるで分かんねぇし。それに俺ぁ武道家として武道会に出たいんだよ。
得物を振りかざすなんてマネは出来ねぇよ。」
「………そうか。なら無理にとは言わん。
じゃが、気が変わったならいつでも言っておくれよ。」
「……おう。」
リナの本心は武道家として拳一つで闘いたいから武器を習得する気はないというものであり、それに変化はなかった。
しかし、祖父の気遣いを無碍にしてしまった罪悪感が全く無い訳ではなかった。
***
ブレイブとフォラスはフォースの手に握られた奇妙な物体を怪訝そうな表情で凝視していた。
「…………りゃん、 ………何じゃと? 其れは里の言葉か何かか。
其れに其の貧相な棒切れで儂とやり合おうとでも言うのか。」
「そう言ったろうがよ。今からこの進化した俺の
(……まぁ、半分くらいははったりだがな。けど俺は
そしてまた、両者が出方を伺う時間が少しの間流れた。しかしその時間は唐突に終わりを告げた。
フォースは地面を蹴り飛ばし、フォラスは体内に消化液を溜め込んだ。
「(骨の髄も残さずに溶かし尽くしてくれる!!!!!)
ポウッ!!!!!」
「!!!!!」
フォラスは口から消化液の塊を吐き出した。
「(やっぱりテメェはそう来るよな。けど関係ねぇ。 こいつにフルベットだ!!!!!)
オルァッッッ!!!!!」
『ガァンッ!!!!』
『!!!!?』
フォースが繰り出した目にも止まらぬ速度の棍棒の先端はフォラスの吐き出した消化液の塊を弾き飛ばした。
しかしその場に居た全員が驚愕した。その理由は彼女達の鼓膜を震わせた
(い、今の奇妙な音!!! もしや、もしや奴の
(今の音に感触!!! 間違いねぇ。俺のこの
*
能力:実体のないもの(液体、気体など)を固体化させて打撃を加える。