転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
フォラスは目の前で起こった事に驚愕していた。
今、彼の目に見えているのは奇妙な形の武器を振り上げて向かって来るフォースの姿だ。
(儂の消化液を実体を捉えて
「食らえやクソジジィ!!!! オルァッ!!!!」
「ヒョッ!!!」
ガァンッ!!!! 『!!!!』
フォースの振るった《
しかし、フォラスは棍が当たる瞬間に身体を切り離し、致命傷になる事を避けた。
棍の直撃を受けた切り離されたフォラスの身体は重厚な金属音を立てながら吹き飛び、近くにあった木に『ベチャッ』という耳障りな音を立てて当たった。
(か、躱しやがったこのスライム野郎………………!!!)
「ハハハハ!!! この儂に真っ向から向かって来るとは愚の骨頂よォ!!!!」
「!!!!」
「フォース!!!!」
フォラスは消化液を溜め込んだ腕(の様に伸ばした身体)をフォースに向けて見舞った。
消化液はフォースの腹を襲い、その身体を二つに分ける。それがフォラスの目論見だった。
「《
「!!!」
フォースは足に
濃密な
迎撃によって生まれた時間を利用してフォースはフォラスとの距離を取った。
「フォ、フォース!! 大丈夫!!?」
「おう! ちょっと先走り過ぎたぜ………!!」
距離を取ったフォースにブレイブが駆け寄ってその身を案じた。
しかしフォラスはそれを見届けた。彼の頭にあったのは先程のフォースが顕現させた
(………今、確かに奴は自らの力で一から
じゃが今の能力、あれは正しく…………………!!!)
『正しく』
その言葉の後にフォラスは自分とマーズの事を連想していた。
フォースはこの数日でフォラスとマーズを立て続けに相手をした。二人に共通している事は毒と消化液という《液体》を武器としている事だ。
(…………あの小娘は儂とマーズの
其れだけでは飽き足らず、更に有効な方法をあの一瞬で作り上げたと言うのか…………………!!!)
フォースのフォラスの消化液を無力化する方法は
彼女は《
(一つ確実に言えるのは、あの奇妙な武器が勇者の刀剣系に並ぶ程の脅威であるという事じゃ。
儂は此れ迄、ガミラを屠ったあの小生意気な勇者一人始末すれば後は楽勝じゃと思っておったが、どうやら其れは間違いじゃったと認めるしかないようじゃな。
此の龍人族の娘も、既に儂等の脅威になりつつある…………………!!!!)
フォラスがフォースの危険性について思考を巡らせている最中、フォースはブレイブを庇いながら棍を振り回してフォラスを牽制していた。
「フォ、フォース…!! その武器、もしかして、その……
『ヌンチャク』ってヤツじゃ…………………!!?」
「ぬんちゃく?? こいつそんな名前なのか?
確かジジィのヤツは『
「えっ……!?」
しかしフォースはそれをほとんど知らないにも関わらず、完全な形の
そんな事は些事である筈だが、ブレイブはその点に反応を示した。それに対し、フォラスは唐突に口を挟んだ。
「……貴様の其の奇妙奇天烈な武器が脅威である事は十分に分かった。
その武器、貴様の里に伝わっておるものなのか?」
「ア? 何でテメェにんな事教えなきゃいけねぇんだ?
んな事よりもよォ、テメェの事でも気にしてた方が良いんじゃねぇのか? ここで終わるかもってのによォ。」
「ハン?? 終わるじゃとォ?? 其れは貴様等の事か? それとも、
あの妖精共の事か?」
「!!!」
言外にフェリオ達が敗北すると挑発されてブレイブは顔を青くさせたが、フォースは涼しい顔で異を唱えた。
「………………
ハァ。やっぱスライムは脳が足らねぇみてぇだな。」
「………何じゃと? 貴様、
今こうしておる間にもあの援軍がここに来るやも知れんぞ? そうなれば儂の勝利は約束されたも同然よ。」
「甘く見てんのはテメェの方だろ。あいつらの力をよォ。
断言してやるぜ。あいつらは絶対に勝つ。俺はそれを信じてテメェをぶちのめすだけだ!!!」