転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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301 闘志を燃やす妖精達!! 見えた悪魔の力の綻び!! (後編)

「ウルアァッッ!!!!」『!!!!!』

 

フェリオの目は一瞬の内に起こった様々な変化を捉え、脳はその光景を処理する事に専念していた。

自分の視界が影魔人(カゲマジン)()()からヴェルドの背面に変わった。それが影魔人(カゲマジン)が自分の贈物(ギフト)である転換之王(ベリアル)を使った事によるものだと瞬時に理解した。

そしてヴェルドの上半身が高速回転し、強烈な打撃音と共に影魔人(カゲマジン)の身体が吹き飛んだ。それがヴェルドが裏拳で影魔人(カゲマジン)を攻撃したが故である事も瞬時に理解した。

影魔人(カゲマジン)の身体は錐揉み回転しながら吹き飛び、すぐそばにあった木に叩き付けられた。

 

「ヴェ、ヴェルド!! 大丈夫ファ!!?

…ヴェルド!? ヴェルド!?」

「………………!!

(何でだ!? 何であいつ、今()()()()を………………!!!?)」

 

ヴェルドの耳にはフェリオの自分の身を案じる声が入っていなかった。

正確にはフェリオの言葉は入っては瞬時に抜けていた。それは頭の中の疑問に集中していたからだ。

 

(何で、何であいつは()()()()を入れ替えた……………!!?

わざわざ俺と入れ替わらなくても、フェリオの奴と入れ替わってりゃあいつの背後を取れた。

そうすりゃ(別にフェリオが弱いとは言わねぇが)勝率は上がってただろうによォ!!

 

……それとも()()()()()()!!? 何でだ!!?)

 

ヴェルドの脳は脳内に浮かんだ疑問符の処理に専念していた。戦場において動きを止める事は御法度だが、今回ばかりは違うと己の中で結論付けた。

相手についての謎を解く事は決して無駄ではないと思っているからだ。

 

「ヴェルド!! ヴェルド!!

何やってるファ!! 今はボーっとしてる場合じゃないファ」

『!!!』

 

フェリオとヴェルドは瞬時に自分達の視界が一変した事を理解した。

フェリオの視界はヴェルドの横顔から影魔人(カゲマジン)へと一変し、ヴェルドの視界は遠くに居るフェリオと影魔人(カゲマジン)へ一変した。

それは即ち影魔人(カゲマジン)が再び転換之王(ベリアル)を使った事を意味していた。今回は影魔人(カゲマジン)とヴェルドの位置が入れ替わった。

 

「ア、《陽光之神(アマテラス)》!!!!!」

『!!!!』

 

ヴェルドは瞬時に状況を把握し、フェリオに危険を伝えようとした。

しかしフェリオは身の危険を理解し、半ば反射的に《陽光之神(アマテラス)》の光を影魔人(カゲマジン)の目に直撃させ、動きを封じた。

そしてヴェルドは何が起こったのかを瞬時に理解し、この状況における最適解を実行する。

 

「ウルオァッ!!!!」

『!!!?』

 

ヴェルドは背後の木を砕きながら蹴り飛ばし、それによって生まれた推進力を全て足に乗せ、《迅雷之神(インドラ)》の雷撃を纏わせた蹴りを影魔人(カゲマジン)の顔面に直撃させた。

影魔人(カゲマジン)は再び錐揉み回転しながら吹き飛び、二人の視界から消えた。

ヴェルドは頭の中で影魔人(カゲマジン)の反撃に備えたが、同時にある疑問を解く事も試みていた。

 

(……今度はあいつ、贈物(ギフト)で入れ替えようとすら()()()()()!!

俺と自分を入れ替えてりゃ、あるいは俺とフェリオの同士討ちだって狙えた筈だ!!!)

 

ヴェルドの頭には自分の攻撃が上手く決まっている事に対する拭いきれない疑念があった。

そして同時に直感していた。この疑問を解く事が影魔人(カゲマジン)に勝利する鍵になるという事を。

 

(!!! まさか、そういう事か…………………!!!?

いや、それなら全部に辻褄が合う…………………!!!)

 

ヴェルドは頭の中に浮かんだ仮説を実証するための行動を実行する。

それはフェリオに足りない情報を補完してもらう事だ。

 

「ヴェルド!? ヴェルド どうしたファ!?」

「………なぁフェリオよ、あの野郎が贈物(ギフト)を使った時の事、全部詳しく教えてくれねぇか?」

「!?」

 

*

 

フェリオは影魔人(カゲマジン)が《転換之王(ベリアル)》を使用した二つの状況をなるべく端的に説明した。

しかしヴェルドにとってはそれだけで十分だった。彼が最も知りたがっていた情報がフェリオの説明の中にあったからだ。

 

「そうかそうか。

っつー事ぁよ、あの野郎が贈物(ギフト)でお前らを入れ替えた時は、お前らはどっちの時も()()()()()()()()()ってこったな?」

「そ、そういう事になるファけど、それが一体………………」

「そいつを聞いてはっきりしたぜ。

あの野郎の贈物(ギフト)、自由奔放に見えてちゃんとした()()がある。」

「ファ!!?」

「変だと思ってたんだ。物を入れ替えるっつーなら()()()()()()()対象を捕捉してんのかってなぁ。

それにさっきもよ、あいつぁわざわざ()()()()()()ばっかり取ってきやがった。そんで今、お前の話を聞いて確信したぜ。

あいつの《転換之王(ベリアル)》っつー贈物(ギフト)はよぉ、()()()()()()()()()しか入れ替えらんねぇんだ!!!」

 

フェリオはヴェルドの言葉に驚きつつも目に見えて高揚していた。

ヴェルドの推理が当たっているならばこれ以上ない有益な情報になるからだ。

 

「もう分かったろ? 奇怪な贈物(ギフト)もタネがわかりゃどうという事もねぇ。

俺達はこいつを()()()()()()()!!!!」

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