転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
フォラスはフォースの後ろに居て微動だに
その理由は自分の成果に十分に満足したからだ。
「……やはり後ろの勇者娘は碌に戦えんように
という事はじゃキュアフォース。貴様一人でこの儂と戦わねばならんという訳じゃ。」
「…………あぁそうだな。 今さら何決まりきった事言ってやがんだ。」
「…………何の事も無いわ。只
「……んだと?」
「果たして貴様如きにそのような大層な事が出来るかのぉ!!?
他の力に依存し!! 馴れ合い!!! 己一人の力で勝ち星を挙げた事すらない貴様等如きにのぉ!!!!」
「!!!!」
フォラスは耳を劈く勢いの高笑いを上げ、ブレイブ達を笑い飛ばした。
その言葉は特にブレイブの心に再び深く突き刺さった。いくら自分の心に言い聞かせても、先の魔法警備団の戦いの中でギリスが斬られ、それに狼狽した恥ずべき記憶は決して彼女の頭から消える事は無い。
しかし、フォースはその言葉を的外れだと跳ね除けた。
「……何を眠てぇこと言ってやがるクソジジィ。」
「何?」
「俺達が
じゃあこいつが初めてテメェらが作ったバケモンを倒したのは何だってんだ!!?
俺が監獄に居たヤツらを助けられたのは何だってんだ!!?」
「は。笑わせるな。十把一絡げの雑兵一体屠った程度で儂等と同じ土俵に立ったつもりか。
其れに貴様が単独でマーズに勝ったじゃと? 貴様こそ莫迦も休み休み言うが良いわ!!!
貴様一人如きにマーズが敗れる筈はないのじゃ!!! そう、貴様が辛くもマーズに勝利するなどという大番狂わせを起こせたのは、彼の憎き
「……たしかにあのクソオヤジに勝てたのにハッシュやヴェルドやあのハルネンのおっさん達の力が無かったなんて言ったら大嘘になるけどよぉ、いつまでも死んだ奴の事をベラベラとくっちゃべってんなよ!!
見苦しぃんだよクソジジィ!!!」
「ほざけ。貴様が殺したの間違いじゃろうが。」
フォラスの
マーズの死を完全に乗り越えられた訳ではないが、今だけは目の前のフォラスだけに集中しなければならないと自分に言い聞かせた。
「テメェはどうしても俺とサシの勝負がしてぇみてぇだな。だったらこんなのはどうだよ。
《
『!!!』
フォースは《
しかし、ブレイブの目にはそれは無視できない愚行に見えた。彼女の心中は奇しくもフォラスが代弁した。
「此の大莫迦者が。貴様言う事に欠いてこの戦いを格闘試合か何かと履き違えておるのか。
其れに、今の貴様の言葉で漸く気付いた。儂は只のスライムなどではない。
貴様等にはまだ教えておらんかったが、儂には歴とした名がある。《フォラス=タタルハザード》。それが儂の名じゃ!!!」
「……ああそうかよ。これで俺の頭の中に無駄な知識が一個増えちまったぜ!!」
「無駄かどうかは此れから決まるのじゃ。貴様の知識が後迄続く保証など無いのじゃからな!!!
……とは言え、貴様が
『!!!』
その言葉を発した瞬間、フォラスの
身体は伸び、そして細り、骸骨の仮面から四つに枝分かれした。二人はそれからたった一つのものを連想した。
(あ、あれって
「おいおい何のつもりだテメェ。」
フォースの問いに答える前にフォラスは構えを取った。
身体を半身に構え、前方の腕は下に下ろして上半身を庇い、後方の腕は曲げて弓を引き、拳を発射する準備を整えている。
「先の言葉の通りじゃ。貴様と格闘試合をするならば此の形が一番やり易いと思っただけの事よ。
貴様の我儘を無条件で飲んでやった事を咽び泣いて喜ぶが良いわ!!!」
「……恩着せがましいジジィだなぁ。俺が何時テメェにそんな格好になって欲しいって言ったよ!
テメェが勝手にやっただけの事なのによぉ!!!」
「……今更じゃが随分と脂の乗った舌の根じゃのぉ。
陛下の御前には勇者の首を捧げるつもりじゃったが気が変わった。
捧げるのは貴様の首にしてやろう!!! 或いはその舌の根や鱗や尾っぽも高値で売れるやもしれんなぁ!!!!」
「そうかよ!!! だったら俺はテメェのコアをギルドの連中に高値で売り付けてやるよォ!!!!」
「!!!!!」
何重にも渡る壮絶な舌戦の末、遂にフォースとフォラスの二人はぶつかり合った。