転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
フォースがリュウから得た情報に『スライムが分裂する』などというものは無かった。しかし、リュウが言うような一般的なスライムと目の前の余りにも異様なフォラスというスライムを同列に考えるのは余りにも早計だった。
人語を話し、人間すら溶かせてしまう程強い消化液を吐き出せるようなスライムならばまだ特異な能力がある事を考慮すべきだった。《
*
「ブ、ブレイブ!!!!」
「行かせんわ!!!」
「!!!」
フォースは半ば反射的にブレイブの方へ駆け寄ろうとしたが、目の前のフォラスがそれを許さなかった。フォラスの消化液を纏わせた拳をフォースは
「~~~~~~~!!!」
「はっはっは!!! この儂を蚊帳の外に追いやろうとは肝の据わった女よのぉ!!!」
「………………!!!
テメェ、身体を
「ハハハ 違うなぁ!!!
「…………………!!?」
フォースはフォラスの奇妙な言葉に疑問符を浮かべたが、それはすぐに中断させられた。
フォラスの攻撃は更に激しさを増していった。それはさながら『この場から動かさない』と言っているような執念じみたものを感じさせた。
***
「――――――――ッ!!!?」
「ハッハッハ!!! 盾を封じられた勇者が儂に敵うか!!?」
フォラスの手首に相当する塊が急速に膨張し骸骨の仮面が浮かび上がり、一回り小さなフォラスに変化した。その光景を目の当たりにした瞬間、ブレイブの頭には様々な思考が立て続けに浮かび上がった。しかし、目の前のフォラスの声がその思考を断ち切った。
フォースと対峙しているフォラスより一回り甲高い声だ。
《その》》フォラスがブレイブへの攻撃手段として選んだのは消化液ではなかった。
純粋に身体を尖らせて一本の槍に変え、ブレイブの頭目掛けて見舞った。しかし、それが躱される事は想定内だった。フォラスの狙いは他にあった。
「ヒッ、
ッ!!!!?」
「ハッハ!!」
(し、しまった!! 無駄な
ブレイブは直感的にフォラスの消化液を無力化させる為に身体に
更に、《
「~~~~~~~~~~~!!!」
「ハッハッハ!!! そんなに垂れ流して何時迄
貴様が倒れたならば、その時は測量士に申し訳が立たんのぉ!! 明日からツーベルクのない地図を書き直さねばならないんじゃからなぁ!!!」
(~~~~~~~~~~~!!!
の、乗ったらダメ!!! いつ消化液を使って来るか分からない!!
現在、ブレイブはフォラスに《
ブレイブはせめてもの体力の温存を考えて《
「いくつもの
何時迄其の脆弱な脳細胞が耐えておられるかのぉ!!?」
「~~~~~~~!!!
(な、なんで!!? 私とフォースと同時に戦って、それに魔法で酸を出しっぱなしにしてるのに!! 無茶してるのは一緒なのに!! なんであっちは平気なの!!?)」
フォラスの猛攻を受け続けても尚、ブレイブの頭の中には疑問だけがあった。
自分は今にも頭の血管が切れそうなのに、何故自分と同じ状況下にあるこのスライムは平然としているのか。しかしその疑問は不満からではなく、それを解く事でこの膠着状態を突破できる可能性が出てくると思ったからだ。
「何故、儂が平然と戦っておるのか釈然とせんか? 訳を言ってやっても良いぞ。
其れで儂の優位が揺らぐわけでもないからのぉ!!」
「!!?」
「其れは酸を魔力で構築しておる儂とあの蜥蜴と戦っておる儂と貴様とこうして戦っておる儂は皆
「!!!??」
「ほれ何処を見ておるか!!!!」
「!!!?」
遂にブレイブの状況処理能力が限界を超えた。
フォラスの身体を硬質化させて繰り出した一撃がブレイブの身体に激突した。