転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ブレイブに発現した新たな
ブレイブもフォラスもまだ知らない事だが、ウィンドウに記されている肉球の効果である
そして、その性質をブレイブもフォラスも気付き始めていた。
*
ブレイブは岩壁の上に立ち、木の幹に陣取っているフォラスを
彼女が理解しているのは自分に発現した新たな
そしてフォラスも同様にブレイブの
(………………あの奇妙な肉球は一体何じゃ。
岩に吸い付き勇者を横に立たせたと思ったら、今度は儂の攻撃を弾きおった!!
という事は即ち、あの肉球には《吸い付く性質》と《弾き飛ばす性質》の正反対の性質が共存しておる!!!
ならば、その発動を区別しておるものは一体何じゃ………………)
(今ので大体分かった。
私が今この肉球が出てる手で岩を
って事はこの肉球、私の意思で触ろうとするかそうじゃないかで吸い付くか弾くかを区別してるんだ!!!)
ブレイブが辿り着いた結論に、フォラスも程無くして辿り着いた。
彼の思考は次の考察に移った。
(あの肉球に対しての行動の相違点から見ても、弾くか否かを触るか否かで区別しておるのは間違いない。
更に出来るなら、奴の
奴の髪や服は地面に向かって垂れておる。という事はあくまで肉球は壁や天井などに
そして人間が横向きや逆様などの重力に逆らった体勢を長時間維持する事はまず不可能!!!
そこに付け入る隙はある!!!)
フォラスの考察は当たっていた。当初のブレイブは壁に立ってフォラスの攻撃を躱せた事に驚いて気付かなかったが、壁に横向きに立つという行為は全身の筋肉に重大な負担がかかる。特に背筋と足の筋肉が悲鳴を上げていた。
しかし、ブレイブは今の体勢を変えるつもりはなかった。この状態がフォラスと戦う為に最良の状態だと考えたからだ。
(………………ッ!!
か、壁に立つのってこんなにしんどいんだ…………ッ!!!
で、でも止めない!! この状態が一番ぴったりだから………………!!!)
「!」
ブレイブは壁に立った状態で両手を顔の前に持って行った。フォラスは一目でそれが如何に効率的な構えであるかを理解した。今、フォラスの目には顔面を両手で覆ったブレイブを疑似的に真上から見下ろしている。身体の殆どは一直線になり、両手の肉球で身体の殆どを防ぐ事が可能となっている。
肉体の疲労を度外視してまでこの状態の維持を選択した理由がこれだ。
そして、この構えが本当に有効であるかが明らかになる時が遂に来た。
「ポゥポゥポゥッ!!!!」
「!!!」
フォラスは消化液の塊を三つ立て続けにブレイブに向けて吐き出した。
ブレイブはその消化液を肉球で全て弾く。しかし、それはフォラスにとっても想定内だった。
(………此処迄は想定内じゃ。貴様が立っていられるのも攻撃を弾かれる事もな。
儂が知りたいのは
「!!?」
フォラスは攻撃の仕方を変えた。
下を向いて消化液を線にして吐き出し、そのまま上を向く事で攻撃を試みる。
しかし、彼の狙いはブレイブではなかった。
(こ、これってまさか、
(そうじゃ!! 貴様の身体は守れても足場はそうはいかん!! 貴様は其処から動かざるを得ん!!!
動けるものならばな!!!)
「うわぁっ!!!」
「!!!」
その瞬間、ブレイブは岩壁を
フォラスの目にはそれが異様なものに移った。そしてそれを可能たらしめる為の仮説を構築する。
(走りおった!!!
という事はあの肉球、離れてからも数瞬は効果が持続するのか!!!)
フォラスがその仮説を立てた理由は、
走るという行為は歩く時とは違い、地面から両足が浮く瞬間が存在する。《
しかし、そうはならなかった。故にフォラスはこの仮説に行きついた。
(走る事を止める気は無いか。面白い。
その奇怪な