転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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311 影魔人(カゲマジン)との決着 迫る!! フェリオの入れ替え突破作戦!! (前編)

ブレイブが新たな贈物(ギフト)と共にフォラスと熱戦を繰り広げている頃、フェリオとヴェルドが影魔人(カゲマジン)に挑む戦いが新たな局面を迎えていた。

 

*

 

『ウグルアアアアアアアアアアアアアア!!!!!』

『!!!』

 

本来、影魔人(カゲマジン)は高度な思考は出来ず、その戦法は極めて直感的かつ野性的なものとなる。しかし、中のニトルは部分的にとはいえその例から外れていた。目覚めた《転換之王(ベリアル)》の弱点が看破されたとみるや、影魔人(カゲマジン)はその戦法を変えた。

 

(………………ッ!!!

なんて迫力だ!!! これじゃまともに近づけねぇ!! 俺は近づいてなんぼだってのによ!!!)

(し、しかもこの()()()、普通の火より何倍も熱いファ!!!

当たったら火傷じゃ済まないファよ!!!)

 

影魔人(カゲマジン)が取った新たな戦法とは、絶えず四方八方に炎魔法を撃ち続ける戦法である。殆ど理性を失った影魔人(カゲマジン)が立てられる限界の作戦だったが、これが二人の想定以上に有効だった。

フェリオもヴェルドも遠距離攻撃は殆ど持ち合わせておらず、攻撃は接近しての物理的攻撃しかない。それを封じるという意味で、影魔人(カゲマジン)のこの戦法は二人を引き離すという目的を達成したのだ。

 

『ッ!?』

 

その瞬間、二人の目は奇妙な光景を捉えた。

影魔人(カゲマジン)が手を伸ばし、その掌に火球を浮かべている。しかし、それを撃ち出そうとしている訳でも動こうとしている様子も感じられなかった。ならば、その行動にどのような目的があるのか。その答えはすぐに明らかとなった。

 

ボゴォン!!!!! 「!!!!?」

「!!!!? フェ、フェリオォ!!!!」

 

ヴェルドの目はフェリオが影魔人(カゲマジン)に殴り飛ばされる光景を捉えた。何が起こったのかは瞬時に理解した。

影魔人(カゲマジン)は自身の贈物(ギフト)転換之王(ベリアル)》を使用して手の平に浮かぶ火球とフェリオを入れ替えた。そしてフェリオが自分の拳の射程距離に入った瞬間、渾身の力で殴り飛ばしたのだ。

 

(ヤ、ヤロォ!! バケモンのくせにキレてやがる!!!

一瞬だが、フェリオのヤツが両手でガードしてんのは見えた!! あいつぁ一先ず大丈夫だ!! 何よりまずは)

「!!!!」

 

瞬間、ヴェルドの視界は変化した。影魔人(カゲマジン)との距離が唐突に接近した。

その理由は言うまでもなく、自分と火球の位置が入れ替えられたからだ。

 

「うおわぁっ!!!!」

「!!!?」

 

自分の位置が入れ替えられた事を知覚し、反撃の意思が脳内に浮かび、その行動を実行する、一連の行動は影魔人(カゲマジン)の攻撃より一瞬だけ早かった。

迅雷之神(インドラ)》の雷を纏わせた蹴りが影魔人(カゲマジン)の顎の先に突き刺さる。爆発的な脚力にものを言わせたヴェルドの蹴りは影魔人(カゲマジン)の身体を大きく吹き飛ばした。

 

辛うじて首の皮一枚繋がった事を認識したヴェルドは後方へと駆け出した。彼が向かうところはフェリオのところだ。

 

*

 

「フェリオ!! おいフェリオ大丈夫か

!!!」

 

駆け寄った瞬間、ヴェルドはフェリオの身体に起きていた異常を理解した。

辛うじて急所への直撃は免れたが、影魔人(カゲマジン)の渾身の拳を受けた腕は無事では済まなかった。赤紫に変色し、血液によって腕が膨張している。

 

「おい!! バチボコに腫れてやがんじゃねぇか!! まさか骨もイッてんのか!!?

だとしたらすぐに解呪(ヒーリング)で治さねぇとよ!!」

「い、いや、そんな余裕はないファ………………!!」

「!!?」

 

フェリオは自分の負傷を度外視した発言をした。しかし、ヴェルドは瞬時にその言葉の意味を理解した。

あの影魔人(カゲマジン)を確実に元に戻すためにはもう少しの解呪(ヒーリング)の消費も許されないのだ。

 

「お、お前の言いてぇ事ァ分かる!! 確実にあいつに勝たなきゃなんねぇのは確かだ!!!

けどよォ、どうやってヤツに一撃入れんだよ!!? それが出来なきゃなんも始まんねぇんだぞ!!?」

「だ、大丈夫ファ……………………!!

あの入れ替えの贈物(ギフト)を完璧に攻略する方法を今、思いついたファよ…………………!!!」

「!!?」

 

フォラスはフェリオの《陽光之神(アマテラス)》を『目を眩ませるだけの能力』だと揶揄した。しかし、フェリオはその能力でこの状況を打開する方法を思い付いたのだ。

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