転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
フェリオの身体に残る残り少ない
と言うよりは寧ろ、ヴェルドにとってはそれが必殺の一撃でなければならなかった。ここから起こる全ての事が自分達の命運を大きく左右するのだ。
「ダァッ!!!!!」
「!!!!!」
ヴェルドは相手の反撃も自分の体力も完全に考慮せず、全力で拳を振り抜いた。
この張り詰めた空気に身を任せる他に方法は無かった。
『…………………………!!!!!』
(た、頼む!! 終わってくれ………………)
『ビシッ』『!!!』
一秒が数分にも数時間にも引き延ばされたかのように錯覚するような張り詰めた緊張の中、唐突に鳴ったひび割れるような音が二人の鼓膜を震わせた。二人共にその音が自分達の勝利を告げる音である事を直感した。
それは、
「……………………!!!!」
「か、勝ったぞ………………」
「ぐああああああああああああああああ!!!!!」
『!!!?』
自分達の勝利を認識しているフェリオとヴェルドの鼓膜を次はニトルの絶叫が震わせた。
状況を瞬時に判断したヴェルドはフェリオに檄を飛ばす。
「フェリオ!!! コイツを抑えろ!!!!」
「!!!?」
「コイツはまだ
その言葉を言い終える頃には既にフェリオもヴェルドも駆け出していた。
しかしニトルの絶叫の意味が他にある事を二人はまだ知らない。
***
『!!!』
時はフェリオ達が打倒
『………………潮時じゃな。』
『!!?』
『儂の尖兵が、敗れた。』
『!!!』
フォラスの口から出たのは
(や、野郎!! ここまで来てトンズラこく気かよ!!!)
(に、逃がすなんてダメだ!! こんな恐ろしいスライムを放っておくなんて!!!)
二人にとって、フォラスが遁走という選択を取る事は容易に想像出来た。
それを直感的に察知した二人はそれぞれのフォラスに追撃を試みる。フォースは《
『ズブンッ』
『!!!』
ブレイブの攻撃もフォースの攻撃も空を切った。フォラスは両方共に地面へと潜った。
(い、今ならまだ!!!)
「逃がすかよォ!!!!」
『バガァン!!!!』
フォラスが地面に逃げた事を認識した瞬間、奇しくも二人の行動は一致した。それぞれの武器を地面の中に叩き付ける。しかし、その攻撃がフォラスの息の根に届く事は無かった。すでに地面の中にはフォラスの姿は無かった。
『…………!!!』
『此処じゃよ。』
『!!!』
ブレイブとフォースは後方から聞こえた声に同時に振り向いた。そこには紫色の魔法陣に身体の大部分を埋めているフォラスが居た。
『よもや知らなかったとでも言うのか? スライムの中に足の速い個体が居る事を。惨めに生き延びたて得た時間を使って今一度知識を溜め込むが良い。』
(……………………!!!)
「ま、待って!!!
今逃げてもダメだよ!!! 私達は絶対にギリスを元通りにして見せる!!!!」
フォースが凝視している中、ブレイブはフォラスに向けて精一杯の啖呵を切った。
しかしそれもフォラスにはまるで効いていない。
「………今更生易しい言葉で逃げようとするなよ勇者。其れは即ち儂等を屠るという事じゃろうが。
其れに、貴様にそのような言葉を抜かす権利があると思っておるのか。
「!!!!?」