転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
フォラスの酸魔法という巨大な問題を抱えている状態で助け船に思われたフェリオが更なる問題を抱えてやって来た。二人にとっては極めて不本意な言い方であるが、事実に照らし合わせて言えばその表現以外に適切な言い方しかない。
「フェリオ、どういう事!!? あの人が暴れてるって!!」
「まさかあの野郎、
「そ、そういう事じゃないファけど、何かよく分からない事を叫んでるんだファ!!
とにかく来て欲しいファ!」
「わ、分かった! 行こう!」
「ハァ!!? 何言ってんだよお前!!! んな事よりまずは
フォースは事態の優先順位をフェリオの件より先に頭上の強酸に設定した。今にも消えそうなブレイブの《
たとえ人一人を救えてもその後に酸が対処出来なければその命すら纏めて潰えてしまう。無論人一人も見捨てる気は毛頭ないが、ならば全滅という憂い目に遭う可能性を確実に対処した上で次に進む事が最も合理的であるとフォースは結論付けた。
しかし、ブレイブの見解は異なるものだった。
「分かってるよフォース!! だけどこのままじゃどうすることもできないのも確かだよ!!
もしかしたらそれを解決すれば何とかなるかもしれないよ!!!」
「!! お、おう!!!」
フォースの立てた問題解決の順序は間違っている訳ではない。寧ろより多くの『命を救う可能性』をより広げるという観点から言えば最も適した策とも言える。しかし、現状ではその最優先で解決すべき酸の問題を解決する可能性が限りなく狭い事もまた事実である。ならば現状を変更し『問題を解決する可能性』をより広げるべきであるという結論にブレイブは至ったのだ。
「分かったよ。その代わり、少しでも危なくなったらすぐに言うって約束しろ。
この町の運命はお前に掛かってるって事、絶対に忘れんな!!!」
「うん!! ありがとうフォース!!!」
ブレイブ達の話は纏まり、三人はフェリオを先頭として森の奥へと走っていく。既にこのツーベルクの戦いの相手はフォラスから彼が生み出した強酸へと変わっているのだ。
***
「フェリオ、あとどれくらいで着くの!?」
「もうそろそろつく筈だファ!
! ほらあれ!」
『!!』
森を走り続けて数分後、そこには一人の男を抑え込んでいるヴェルドの姿があった。
「ぐあああああ!!! クソッ!!!! クソッ!!!! クソォッ!!!!!」
「おい落ち着けお前!!! もう大丈夫だ!! お前を襲った奴はすぐにでも俺達が何とかしてやっからよ!!!」
ヴェルドがそう言ったのはまだフォラスが撤退した事実を知らないからだ。しかし一方ですぐにでもフォラスに対処できるという確信があった。
そしてブレイブはその光景に一抹の希望を見出した。目の前の問題を解決できればフェリオとヴェルドも自由の身となり、問題解決の戦力に加わる。そうすれば解決の可能性が著しく広がる事は想像に難くない。
「フェリオ、あの人は何を求めてるの!!?」
「それが分からないんだファ。ああやってさっきからずっと喚いてるだけなんだファ!」
ブレイブはその言葉の意味を理解できないという表情を浮かべたが、一先ずは声を掛けて状態を変化させるという選択を取る。
「あ、あの……!!」
「!!!!!」
「!!!!?」
ブレイブはヴェルドの下に居る男に一言声を掛けたがその瞬間、その男は憎悪に満ちた表情でブレイブを凝視した。
(え!!? な、何!!?)
「テ、テメェか!!!!? テメェ
「!!??」
「
「!!!!?
(何!!? 何言ってるのこの人!!!?)
!!!」
唐突に言われたその言葉の意味が分からなかったが、ブレイブはすぐに思い当たる言葉がある事を思い出した。
(そ、そういえばあの教会に来た時、『爆弾魔』とか『計画が頓挫』とか言ってたような………………!!!)
ブレイブは教会に入った瞬間、フォラスが
目の前の男は教会を襲撃し、そこをフォラスに襲われたのだ。
(って事はまさか私達(それかフォラスが)、恨まれてる…………!!?
でも、私達のせい
ブレイブは目の前の男の問題を対処する方法を脳内で模索していた。既にツーベルクを救う戦いは新たな局面を迎えているのだ。