転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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318 ツーベルクの戦いの新たな局面!! 強酸攻略大作戦!!(博打編)

ヴェルドが抑え込んでいた男ニトルが突如として牧師ジェームズに変わった。その理由は紛れもなくニトルが自身の究極贈物(アルティメットギフト)転換之王(ベリアル)》を使用したからである。その能力によって自分と牧師の位置を入れ替えたのだ。

ブレイブもヴェルドもその理由を瞬時に見抜いた。信じられなかったのは()()()()()のニトルがその贈物(ギフト)を使用できる事だ。

 

(…………………は!?? はぁっ!!!?

今俺、何をしたんだ!!? ってかこれ、もしかして逃げられる………………!!?)

(マジかよ!!! この野郎、影魔人(カゲマジン)になったのを切っ掛けにして究極贈物(アルティメットギフト)の才能に目覚めやがった!!!!)

(ま、まさか究極贈物(アルティメットギフト)を使えるようになるなんて……………………!!!

いやでも、もしかしてこれってチャンスなんじゃ……………………!!?)

 

ヴェルドがジェームズを抑え込んでいる事をその場に居た全員が認識するまでに一秒弱。その短い時間でブレイブ、ヴェルド、ニトルの三人はそれぞれの思考を組み立て、それに付随する行動を実行した。

それが一番早かったのはブレイブの行動だった。ニトルに一瞬で抱き着き、一切の行動を制限する。しかしそれは彼を確保する為ではなかった。

 

「!!!! は、放せ!!!」

「お、落ち着いて!! 私はただ!!!」

「!! ブレイブ!!! そいつの目を塞げ!!!!

そうすりゃそいつは入れ替えの贈物(ギフト)を使えねぇ!!! そいつは目で見えたものを入れ替えてんだ!!!!」

「わ、分かった!!!」

「!!!」

 

ブレイブは腕でニトルの両眼を塞いだ。ニトルは咄嗟に振り解こうとするがびくともしない。人間と変身した戦ウ乙女(プリキュア)との膂力にはそれほどの差があるのだ。

 

「落ち着いて!! 別にあなたを捕まえようとしてる訳じゃないの!!

()()()でやって欲しい事があるの!!!!

 

!!!! ゴフッ!!!」

『!!!!!』 「!!?」

 

ブレイブの言葉を聞いた瞬間、ニトルの肩の付近に生温かいものが付着した。視覚を封じられているニトルだったが、その正体を()()則から直感した。

 

(こ、このドロッとした滑り、鼻につくような匂い、気持ち悪い温かさ、まさか、血!!? なんだってそれがこいつの口から………………!!?)

「お、おいブレイブ!!!!!」

「!!!?」

 

ブレイブの吐血を認識した瞬間、フォースは走り出していた。そしてブレイブとニトルとを引きはがし、ブレイブの両肩を掴んで詰め寄る。

 

「おいお前!!! やっぱり限界なんじゃねぇか!!!!

刀剣系ぶん回して解呪(ヒーリング)ドバドバ垂れ流して今も《堅牢之神(サンダルフォン)》とかいうヤツを使い倒してよォ!!!!

言ったよなぁ!!? 危なくなったら絶対に言うて!!! 約束破りやがってよォ!!!

もうこんな茶番は止めだ!! 今すぐあの酸をどうにかしねぇとお前もこの町もオダブツだぞ!!!!」

「だ、大丈夫だよ フォース………………!!

今、その酸をどうにかする方法を、思い付いたから…………………!!!」

「!!?」

 

ブレイブは体力の尽きかけた絶え絶えの声でそう言い、ニトルに視線を向けた。

 

「………………!!?

な、なんだよ…………………!!?」

「あ、あなた、名前は…………………?」

「!?

………………………ニ、ニトル、ニトル・フリーマだ。」

「そ、そう………………。

ニ、ニトルさん、あなたが今使った入れ替える能力はね、贈物(ギフト)っていうの。」

「そ、そうなのか。だから何だってんだよ。」

「だからね、その力を使ってやって欲しい事があるの…………………!!!」

「!!! お、おいお前まさか!!!」

 

フォースはブレイブの脳内で描かれている()()の正体を察知し、制止の意味合いの言葉を発した。しかしブレイブの意志に変化は無かった。そして彼女は司教や牧師にとある指示を出す。

 

 

 

***

 

 

数十分後、司教ヴィンディージは町民を引き連れてブレイブが要求した()()()()を担いで森に戻ってきた。

 

「ホ、ホタルさん、言われたものをご用意しました!!」

 

ブレイブが要求したものは巨大なガラス張りの水槽だった。ツーベルクが所持している雨水を溜め込んで任意の目的で使用する為に用意されたものだ。幸運にも空の水槽が一つだけあった。

 

「よ、良かった………………!!! ()()()()あれば十分です………………!!!」

「しかし、これで一体何を………………」

「その水槽を魔力で出来る限り強化して下さい…………!!

その中に、あの酸を移します…………………!!!!」

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