転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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325 相対するギリスとニトル! 新入り入団面接 始まる!?

本来、閉ざされた拠点であるこの魔王城《ヴァヌドパレス》に部外者が立ち入る隙がある筈が無い。故にギリスは驚愕の声を発した。この城の中で初対面の人間の顔を見る事など本来は有り得ないのだ。

 

「ニ、ニトルさん!!? 何で出てきたの!!?」

「おいホタル!! 何なんだこいつは!! お前が知ってる奴なのか!!?」

「あんたがギリスっていうマスターなのか。魔王だなんていうからもっと恐ろしい奴だと思ってたが随分と人間っぽいんだな。

俺はニトル・フリーマ。あのスライム野郎にバケモンに変えられて、こいつの推薦であんたらと一緒に戦う事を検討してる人間だ。」

 

ニトルは蛍の隣に立ちながらギリスに投げやりな自己紹介をした。しかしギリスはニトルを拒絶するかのように手を振り上げた。

 

「貴様!! 誰の断りを得てここに立ち入った!!! ホタルから離れろ!!!」

「ま、待ってギリス! この人は怪しい人じゃないよ!私が中に入れたの!

ってかニトルさん 何で出てきたの! 私が言うまで入って来ないでって言ったよね!?」

「そんなの決まってんだろ。俺が持ってる情報を言うべきだと思ったからだよ。

さっきも言ったがあのスライム野郎はお前らが持ってるような《究極贈物(アルティメットギフト)》ってヤツを持ってる。なにしろあいつ本人がベラベラと喋りやがったからな。」

 

*

 

ニトルはフォラスの言葉から得た彼の究極贈物(アルティメットギフト)怨念之神(タタリガミ)》の概要を説明した。その時の彼の表情は目に見えて歪んでいた。その間、彼の脳裏には怨敵フォラスの嘲笑の表情がありありと浮かんでいたからだ。

しかし、ギリスはその情報を鵜呑みにはしなかった。彼の言葉の中に違和感を見出したからだ。

 

「……仮にお前の話が事実だったとして、フォラスは何故それをお前に明かしたんだ?」

「それに関しちゃあの野郎、『相手に話さないと使えない』とか言ってたぜ。これもあんたがさっき言ってた『特殊な条件』にも当てはまんだろ。」

「だが俺はそんな贈物(ギフト)は聞いた事もないぞ。」

「………あんたはさっき魔法について話してたからその手の事には詳しいんだろ。だけどな、この世界に存在する魔法や贈物(ギフト)(ってやつ)をあんたは全部知ってるって言い切れんのか? 全知全能の神様じゃあるまいしよ。」

「!

…………それもそうだな。俺の知識も完全無欠とは言い難い。()()()とは違うからな。」

「そうだよ、ニトルさんの言う通りだよギリス。それに進化して別物になる贈物(ギフト)もあるしね。ね、リナちゃん!」

「あっ? お、おう。」

 

*

 

蛍は自分とリナがツーベルクの戦いで得た新たな究極贈物(アルティメットギフト)の事を説明した。

 

「…………成程。《肉球之神(バステト)》に《巨象之神(ガネーシャ)》に《龍神之棍(リャン・ロウ・ゴン)》か。

確かに最後の一つは聞いた事もない。リナが自力で作り出したと考えて間違いないな。稀だが確かにそういう事例は存在する。」

「でしょ!? それでリナちゃんのは水みたいなヤツでも叩ける能力なんだって! フォラスにもその能力のおかげで勝ったんだよ!」

「ハァ。勝ったっつーのはそいつをきっちりと息の根を止めた時に言うんだろ。お前らが俺の仇を取ってくれりゃ万々歳だったのによ。」

「!」

 

ニトルは揚げ足を取るかのように溜め息の混じった言葉を漏らした。しかし蛍も負けじと彼の間違いを指摘する。

 

「それを言うならニトルさんもまた間違えたよ! 『お前ら』が持ってるじゃなくて『俺達』が持ってる究極贈物(アルティメットギフト)でしょ!」

「何。だったらこいつも持っているのか。」

「うん! 《転換之王(ベリアル)》っていう入れ替える贈物(ギフト)なんだけどね、その力でツーベルクを酸から助けてくれたの!」

「良いように言うな。俺はただあのスライム野郎の思い通りにあの町が潰れるのが嫌だっただけだ。」

「おい、それはどういう事だ。まるで本来ならツーベルクを助ける気が無かったというような口振りだな。」

「あー、それはね……………」

 

 

 

***

 

 

蛍はニトルが教会を襲った爆弾魔という一面を持った人間である事、そして彼が事件を起こすに至り、司教ウィンディージが彼を許した経緯を彼に代わって説明した。

 

「…………成程な。宗教絡みの差別か。今の時代にもそんな愚かな事をする連中が居るのか。だがそれでも教会を襲うというのは戴けないが、まぁこの際それは良い。

ニトルと言ったか。これから先何があっても俺達を裏切ったりしないと誓えるなら居場所を与えてやる。そもそもお前は咎められてはいない訳だからな。それにお前は奴等と一線を交えて目を付けられている。ここにいる方が安全だろう。」

「! じゃあギリス…………!」

「他の奴等が何と言うかは分からないが、少なくとも俺は今は反対はしない。」

「ギリス…………! ありがとう!!」

 

こうしてニトル・フリーマの加入がギルドマスター ギリスにも直々に認められた。

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