転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
この世界において、人間とは異なる種族が存在るという事はニトルももちろんの事理解している。しかしそれは飽くまで
しかし今現在、彼の目の前には様々な種族の人間が存在するという
(ぎ、魚人に獣人に精霊って、一体どうすりゃこんなに大量の種族を集められるんだよ…………!!!
これが魔王の為せる業だってのか!! 俺、これからこんな奴等と寝食共にして一緒に戦おうってのかよ…………!!!)
目の前に広がるあまりに非日常な光景にニトルは自らの前途を思い浮かべ、『もしかしたら教会に引き渡された方がマシだったかもしれない』と彼にとっては突拍子もない事すら脳裏に過らせた。
その様な思考に陥っていたニトルを蛍の活気ある声が横から叩いた。
「それじゃあ皆、今からギリスが戻って来るまでニトルさんに質問する時間にしようか!」
「ハ、ハァッ!!? 何言ってんだよお前!!!」
「じゃあ私から! ニトルさん、教会じゃメガネかけてたけど、今は無いよね? 無くしちゃった? それで大丈夫なの?」
「!」
瞬間、ニトルの脳裏には二つの感情が同時に発生した。
一つは蛍の質問が存外に真面目だったという事実への拍子抜けした感情、もう一つはツーベルクに
「ああ、あれなら大丈夫だ。 ただ変装用に買った度無しの伊達だったからな。多分あのスライム野郎にバケモンに変えられてお前らとドンパチやってた時に無くしたんだろ。」
「! そ、それに関しては本当に…………
ま、まぁ、そのおかげで助かったんだし、そこはさすがに大目に見てよ、ねっ?」
「……まぁそれくらいなら、あのスライム野郎の吠え面見りゃ十分釣りが帰って来るだろ。」
「そ、そうだよ! ニトルさんの入れ替えるあの
ニトルの心の傷を掘り返してしまい、膠着状態に陥りかけた話に落としどころを見出す事が出来、蛍はほっと胸を撫で下ろした。これから彼の前でフォラスの話題には慎重にならねばならないと言い聞かせる。
「……ならば私から一つ聞きたい事がある。」
『!』
そう言って手を挙げたのはカイだった。
「私は、一先ずお前をニトルとでも呼んでおこうか。お前に発現したという《
「!
それは、私よりフェリオの方が分かるんじゃないかな?」
「そうファね。あと、ヴェルドも。」
ヴェルドも首肯し、ニトルの《
膂力もさることながら、《
「………視界内 か。
「あ? 例? そりゃどういう意味だ。」
フェリオの述懐の後、リルアとニトルの声が発せられた。
「新入り、お前は知らんだろうが、
お前の場合はそれが『視界内にある物』という条件だった訳だ。」
「そういう意味か。っつってもよ、俺はその
「それなら心配ないよ。私もこの前まで
ってかリルアちゃん、新入りじゃなくて『ニトル』って呼んでよ! ニトルさんはもう私達の仲間なんだからさ!」
リルアの呼び方一つを取っても蛍はニトルがメンバーとして馴染むにはまだまだ時間がかかるという事を認識させられた。そしてその理由はリズハやフゥとは違って元々ヴェルダーズと無関係だからだろうという事も理解していた。
「戻ったぞ。お前ら親睦は十分深めたか。」
「! ギリス!」
少年姿のギリスが脇に書類を抱えて姿を現した。その現象一つで場が一気に引き締まった。その光景を見てニトルはこの少年の格好をした彼がこのギルドにおいてメンバーにどれ程信頼されているのかを再確認する。
「これからの方針が完全に固まった。良いかお前ら。これからは全員で行動する。そして次に行く場所も決まった。
この場所はリルア、お前にとってはかなり
「? リルアちゃんに? どういう事?」
「俺達が今から向かう場所は、《