転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
329 ギリスの新たな友!! 風妖精(エルフ)の族長 シャルディア!!!
ギリスは次の目的地としてその名前を挙げた。しかし、蛍だけでなくその場に居た
例外は彼女一人だった。
「
「!? リルアちゃん!!?」
その例外とはリルアだった。殆どの人間が首を傾げる中で、彼女の目だけが輝いていた。
「お前が思っている通りだリルア。俺達はこれから
「ちょ、ちょっと待ってギリス! 何の話か分からないよ!」
『!』
ギリスとリルアだけの空間が構成されようとしている場を蛍の一言が阻止した。この場に居る二人以外の人間の思いを代弁した形だ。
「そうか。お前達にはまだ言ってなかったな。
名前は《シャルディア=ティアーフロル=フェルナーデ》。
「それで、あいつは今どこで何をしているんだ!? 会いに行くって言うなら知ってるんだろ!?」
「もちろんだ。あいつは今、
「ま、待って下さいよギリスマスター!」
ギリスの話を手を挙げて遮ったのはミーアだった。それはギリスの話にとある矛盾点を見つけたからだ。
「どうしたミーア。」
「今のその話、おかしいッスよ。
「そいつの事なら俺も知っている。恐らく里から出てきた物好きだ。今の妖精の殆どはシャルディアが治める里で生まれ育ったやつだ。俺が魔王をやってた時代は妖精族がそこら中に居たが、ヴェルダーズの攻撃によって数が減った。だから種の保存の為に今世界に居る妖精族の殆ど、少なく見積もっても八割以上は里で生まれ、その天寿を全うする運命を受け入れているんだ。」
(………俺達龍人族と同じだな……………!)
リナはギリスの話に自分達の種族と故郷を重ね合わせていた。唯一の相違点はそれが自分達の意思ではなくヴェルダーズに原因がある事だ。
「話を戻すが、つい昨日、蛍達が旅行に行っている時、その
それがこれだ。」
ギリスは懐から薄褐色の封筒を取り出した。そこには曲線で形作られた奇怪な記号が羅列してあった。その封筒に最初に疑問を呈したのはまたしてもミーアだった。
「………な、何スかこれ。何が書いてあるんスカ?」
「ああ、これもお前らに話さなければならないな。
これは
「いや、私も読めるよギリス。」
『!!?』
「え、えーっと、し、『親愛なる我が友 ギリス=オブリゴード=クリムゾン へ』 かな…………?」
蛍は目の前に羅列されている幾何学図形の意味を何故理解出来るのか、その理由を辿った。そして頭の中に埋まっていた古い記憶が呼び起こされた。異世界にやって来て初めて見たウィンドウに記されていた情報が原因だと悟った。
(も、もしかしてあの《
あれってどんな文字にも効くの!!?)
「お前が読める理由は後で話すとして、手紙の内容を読みたいんだが。」
「あっ! ごめんごめん。読んでいいよ。」
***
親愛なる我が友 ギリス=オブリゴード=クリムゾン へ
昨今の君達の目を見張るような活躍は遠い世界樹の果てにも届いている。そしてあの恐るべき厄災が再び活動を開始し始めている事を知っている。その事で心に傷を負った妖精族達は強い怒りと不安に身を焦がす日々を送っている。
今の君が過酷な状況下にある事は想像するに難くない。失われた技術を復活させ、奪われた栄光を取り戻そうとして厄災に立ち向かう君の心中は遥か遠くの世界樹からでも察するに有り余る。故に節介を承知の上で私達妖精族が君達に微弱ながら助力をしたいと思う。
この申し出を断る気が無いならば私達の国に来て貰いたい。妖精族一同、何時でも歓迎の準備を整えている。千代にも思える時間を超えた再開が実現する事を心から願っている。
友と共に卓を囲み世界樹の酒を酌み交わすこの願いが現実となる事を心の底から願っている。
君の嘗ての友にして