転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
33 人探し開始! 見つかる?2人目の戦ウ乙女(プリキュア)!!
「やっと着いたー」
駅に着いた列車を降り、蛍は開口一番にそう言った。
「なんだ。その気の抜けた言葉は。」
「これから2人目を探すんでしょ?」
「そうファ。もっと気を引き締めるファ!」
「もー みんなしてそんなに言わなくていいじゃん。ちょっとくらいゆっくりしたってさー」
気の抜けている蛍を軽く叱責した3人に対し、不満げな声を蛍はもらした。
ギリスは力の消耗を抑えることの出来る少年の姿で、ハッシュも
「それでギリス、ここに人探しのギルドがあるの?」
「別にそれ専門という訳ではないがな。ここにあるものが一番精度が高いという評判だ。
ここからしばらく歩いた所にあるそうだ。」
***
「へー、ここが……。」
ギリスの案内で蛍が着いた所は、前にいた都市にあったギルドとさほど変わらない外装と大きさの建物だった。
(とにかく入るか……)
その場でじっとしていても始まらないので、蛍達はギルドに入ることにした。
「失礼する。」
そう言って戸を開けたのは表向きのギルドマスターであるギリスだ。
「いらっしゃいませ。ギルドの依頼でしょうか?」
前と同じくメイドの格好をした受付が蛍達を迎えた。
「あぁ。
「
本日はどういったご要件で?」
「今日はクエストを受けに来たんじゃないんだ。ここが人探しを得意にしているという話を聞いてやってきたのだが」
「はい。ここでは人探しも請け負っております。では、人探しを依頼したいということでよろしいですか?」
「そうだ。俺の友達なんだが。」
「かしこまりました。失礼ですが、お写真などはございますか?」
「生憎 写真は今は持ってないが、ここなら特徴から似顔絵を描いてくれると聞いた。」
「かしこまりました。すぐに担当の者を呼んでまいります。」
受付は本部の奥へと走っていった。
「ねぇギリス、」
「何だ?」
「今あの人 写真って言ったよね?じゃあこの世界ってカメラはあるの?」
「カメラ?それは知らんが写真は結晶を使って作るんだ。
ほら、前のギルドで映像結晶を貰っただろ?あれと同じで結晶に入れたデータを紙に写す技術があるんだ。」
「へぇー」
そんな話をしていると、紙とペンを持った女性が奥から出てきた。
「お待たせいたしました。これから似顔絵を描きますので、質問にお答えください。」
「わかった。」
「お友達のお名前は?」
「リルア。」
「性別は?」
「女だ。」
「身長は?」
「今は分からないが、昔は150に満たないほどだ。」
「髪色や髪型は?」
「色はプラチナがかったピンク。髪型はツインテールだった。」
この他にも目の形や口の大きさ等、とにかく多くの質問にギリスは答え続けた。
おそらく20分くらいはかかったのではないか。蛍はぼんやりとそう思った。
「似顔絵ができました。確認をお願いします。」
「………だいたいこんな感じだ。問題ない。」
「メンバーの皆様も確認をお願いします。」
かわいいな。
似顔絵を見た蛍が率直に抱いた感想だった。
もちろんそれは客観的なものだ。こういう類の似顔絵はニュースなどでも度々目にしてきたが、それらに漫画やアニメで抱いた感情は無かった。もちろん今も然りである。
「では尋ね人の依頼として、掲示板に貼ってまいります。それから他のギルドにも協力を手配しますので。」
「よろしく頼む。」
この人を捜しています。
リルア 女性
依頼主:
マスター ギリス・クリム
【特徴】
身長:約140cm
髪型:プラチナピンク ツインテール
瞳:ゴールド
お心当たりがありましたら、下記の電話番号までご連絡下さい。
そんな文章が続いて、その左に似顔絵が貼ってあった。
「ギリス、そのリルアちゃんが生きてる保証ってあるのかな?」
「それは問題ない。あいつは必ず生きている。ヴェルダースのやつは俺を殺せずに力を奪うことしか出来なかったからな。
俺がこうして目覚めているんだ。あいつもどこかで奴の首を取る算段をつけているだろうよ。」
「もし見つかっても、ギリスって分かるかな?」
「当然だろ。あいつとはずっと一緒にやってきたんだ。もしあいつがちょっと離れただけで俺の事を忘れるような薄情者なら、この手で殺してやるさ。」
得意げに笑いながらギリスは冗談をこぼした。しかし、蛍の本当の懸念は他にあった。
「………もし見つかったとして、
「あぁ………
それは分からないな。だがヴェルダースとなんの因縁もないお前が
「だといいんだけど……。」
「とにかくだ。あいつは必ず見つかる。それは確実な事だ。」
そこまで自信があるなら と蛍はそれ以上何も言わなかった。
「ねぇ、せっかく来たんだし、何かクエスト受けようよ。」
「それもそうだな。Dランクでいいか?」
「うん!」
元気よく蛍が答えた。