転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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333 風妖精(エルフ)の里への旅路! 空を飛ぶ魔王城!! (中編)

名前:ソフィア・バンビエス

年齢:18

種族:人間族

性別:女

職業:《聖騎士(パラディン)

贈物(ギフト)

固有贈物(ユニークギフト)

罪之告白(エンマチョウ)

 

使用魔法:爆裂魔法、身体強化魔法

 

星聖騎士団(クルセイダーズ)への入団の経緯:新人冒険者時代、隊員が倒せなかった強力な魔物を依頼で討伐した事を機に入団。隊長に上り詰める。

 

 

***

 

 

互いの自己紹介が終わり、議題は風妖精(エルフ)の里、即ち世界樹に向かうその方法へと移った。事実、蛍はその方法を想像も出来なかった。今までの移動方法は殆どが列車もしくは星聖騎士団(クルセイダーズ)所有の馬車での移動である。ギリスが魔法を取り戻してからは転移魔法という手段も獲得したが、魔力の消耗が激しいが故に多用は出来ない。事実、本部からルベドをヴァヌドパレスに呼び、全員を本部に移動させた、そのたった二度の使用だけでギリスは目に見えて疲弊していた。

そしてその両方とも風妖精(エルフ)の里への移動手段には使用できない事を蛍は理解していた。人里離れた里に列車や馬車などの交通機関が立ち入る隙は無いであろうし、遥か遠く離れた場所までギリスの転移魔法が届く筈は無いのだ。

 

「ギリス、ルベドさんと力を合わせるってどういう意味?」

 

ギリスとルベドの中で風妖精(エルフ)の里に向かう算段が付いている事は彼等の表情からも見て取れた。しかしその方法が見当も付かないが故に、蛍は問いを投げ掛けた。

 

「それをこれから実行するんだ。本来は俺一人で出来る事なんだが、()()の転移魔法で魔力を頗る使うからな。里での万が一を考えて、ルベドに協力を仰いだ次第だ。」

「? 三回?

さっきルベドさんを魔王城に案内して、今私達がこの本部に来て、その二回じゃないの?」

「話を最後まで聞け。その三回目をこれから使うんだ。今からこの場に居る全員をヴァヌドパレスへ移動させる。」

 

 

***

 

 

約数十分を掛けて星聖騎士団(クルセイダーズ)の本部に居た全員がギリスの転移魔法を掛けられた門を潜り終えた。蛍にはその行為に対し不安の感情を覚えた。今までの傾向から見ても転移魔法を使用したギリスの疲労度は想像に難くない。

結論から言うと転移自体には成功したが、蛍の懸念は全くの杞憂ではなかった。全員の転移を終え、蛍の隣に立っているギリスの顔色は目に見えて青くなっていた。

 

「━━━━ねぇギリス、本当に大丈夫なの? なんとか全員ここに移動させられたけど、ギリスが倒れちゃったら何の意味も無いんだからね? ちゃんとシャルディアっていう人に元気な顔を見せないとなんだから!」

「ああ。確かに身体に残っていた魔力の殆どを使ってしまったが普通に動く分には問題は無い。しっかりと工夫もしたから心配は要らない。」

 

ギリスの言った工夫とは、転移魔法を使用するその方法の事だ。

本来の転移魔法は転移させる対象を魔法陣の中に入れ、魔法を発動させる事によって転移を実行させるが、ギリスの場合は巨大な扉に魔力を込める事によって転移を実行させた。この方法を採用する利点は偏に魔力の消耗を抑える事が出来る点である。その利点を最大限に生かす事でギリスは日に三度の大移動を成功させた。

 

「じゃあルベド、始めてくれ。諸々の準備は済ませてある。あとは其処に魔力を込めるだけで良い。」

 

蛍達、そして星聖騎士団(クルセイダーズ)の隊員達が一ヶ所に固まっている状況でルベドだけが向かいの大鏡の前に立っている。そしてその鏡には大きな紫色の魔法陣が記してある。

その魔法陣は言うまでも無くギリスが仕込んだものだ。たとえ先の転移魔法の乱用で魔力が尽きたとしてもルベドの魔力で()()()()を使用できるようにする為のものだ。

 

「じゃあ行くよ━━━━━━━━ !!!」

『ズゴゴゴゴゴゴッ!!!!』 『ッ!!!!?』

 

ルベドが魔力を込め、魔法陣が強く光を放った瞬間、魔王城全体が激しい振動に襲われた。それはさながら強い地震を彷彿とさせる代物だった。

それに遭遇した経験の無い蛍でさえも立っていられないという事態から直感的にそれをを連想する程の強い衝撃だった。

 

「ち、ちょっとなにこれどうなってるの!!!?」

「俺の魔法が発動したという事だ。今からこの魔王城は空を飛ぶ!!!」

 

*

 

その時の蛍は知る由も無い事だが、魔王城ヴァヌドパレスは魔法の発動を切っ掛けとして地面から離れ、宙に浮かんでいた。そして変形を始める。

ギリスの魔法によってヴァヌドパレスは今、風妖精(エルフ)の里へと向かう()()()へと変貌を遂げたのだ。

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