転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
そしてその魔法の発動によって魔王城全体が激しく揺れた。それはさながら蛍の脳裏に未だかつて経験した事の無い地震を連想させる程の衝撃があった。
「ねぇギリス、一体どういう事!!? この魔王城が
「言葉の通りだよ。魔法の効果はもう
それにしても懐かしいね。この身体でもう一度体験できるなんて思いもしなかったよ。」
蛍だけでなく
「ほー、この魔法ってこんな感じだったか。最近は地上ばかりで生活してたからな、
「リ、リルアちゃん!? 何を言ってるの!!? 一体ここで何が起こってるの!!?」
「そうかそうか。ホタル達は
『ッ!!!!?』
リルアは魔力で作られた円型の画面を展開し、その中に映像を投影した。その中に映ったものを見て蛍を始めとする全員が目を丸くさせた。そこに映っていたものは
「あ、あれってまさか━━━━━━!!!」
「そうだ。あれこそがヴァヌドパレスの
自分の思考を全て理解してくれる
*
ギリスの魔力で作られた魔王城ヴァヌドパレスは彼の魔法によって自在に変形できる。その中に城の形状を巨大な龍に変形させる事で大人数を自由自在に移動させる事が出来る形態が存在する。転移魔法の使用が困難な場合に使用される移動法だ。
そしてその特性は奇しくも蛍が良く知る『飛行機』と酷似している。即ち離陸の際に強い衝撃があるが、上空の一定地点に達すると体勢を安定させて浮遊を始める。龍に変形したヴァヌドパレスも同様、一定時間が経過すると内部での揺れは治まり、元の平穏を取り戻した。
「━━━━━━━━あ、と、止まった、の?」
「ああ。お前達にも心配を掛けた。もう着陸の時までは揺れは無いから安心してくれ。」
ギリスの言葉で多少なりとも動揺に包まれていた蛍以外の人々も徐々に落ち着きを取り戻した。その様子を見ていた蛍の心中は
「さっきも言った通り、俺達はこのまま空を飛んで
「えっ!!? ギリス、それって━━━━━━!!」
「どういう事!? 『部屋』とか『お風呂』とか『ご飯』とかまるでここで何日も過ごすみたいな━━━━━━━━!!!」
「ん? 『みたいな』ではないぞ。分かっているだろうが
「う、うん。それはもちろん分かってるよ? それで、その里にはいつくらいに着くの?」
「そうだな。今の俺の魔力の出力なら、軽く見積もって二、三日くらいだろうな。」
「!!!」
ツーベルクの旅行から帰宅してたった数時間で、蛍は再び長い旅路へと足を踏み入れた。