転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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335 星聖騎士団(クルセイダーズ)と深める親睦!? 六番隊隊長 ソフィア!! (前編)

二、三日を掛けて風妖精(エルフ)の里へと向かう。

ギリスの口からその事実を告げられ、蛍は明らかに動揺を示した。しかしそれは決して何日も拘束される事が嫌だった訳ではない。ギリスの力を以てしてもそれ程の時間が掛かるという事実に驚いているのだ。

 

「に、二、三日掛かるって、その風妖精(エルフ)の里ってそんなに遠いの………!?

(飛行機だって一日あれば地球を半周できるのに……………)」

 

蛍は脳内で文明の利器である飛行機が空を飛ぶ光景を思い描いていた。自分の記憶が正しければ、その中には地球の裏側へ一日で到着する事例がある。魔法と科学を比較するのはおかしな話かもしれないが、それでも蛍はギリスほどの男が移動に何日も時間を掛けるという事実がどうしても腑に落ちなかった。

蛍の問い掛けはギリスに対してのものだったが、それに答えたのはルベドだった。

 

「いや、距離自体はここからそう遠くは無いよ。もちろんそこに交通機関は通っていないが、列車で急げば一日で行ける距離だ。」

「じゃあ、何でそんなに時間を掛けるんですか!? 移動が魔力を使うなら、速くする事だって出来る筈でしょ!?」

「君の言い分は尤もだ。だがこの方法を取ったのにはちゃんとした理由がある。」

「こいつの言う通りだ。俺達は()()()()()()()()。」

「えっ……!?」

 

ギリスの言葉で蛍の疑念、興奮は完全に下火になった。『先を見据えている』という言葉が彼が理由があるが故にこの方法を取ったという事を認識させられる。

 

「良いか。俺達は風妖精(エルフ)の里で交戦する事になるかもしれないと感じている。」

「交戦って、敵が里に攻めて来るかもしれないって事!? 有り得ないよそんなの!

だってヴェルダーズは妖精族には何の興味も持ってないんでしょ!? 現に長い時間があっても何の手出しもしてないんだから。」

「ああ。確かに敵に妖精族を滅ぼす気が無いのはまず間違いない。だが俺達がシャルディアと接触する事で奴等を刺激する可能性は十分にある。」

「えぇっ!!? じゃあ行かない方が良いに決まってるじゃん!!! もしかしたらその人だけじゃなくて妖精族の皆を巻き込んじゃうかもしれないよ!!?」

「その言い分も尤もだ。だがこれはそもそもあいつが望んで持ち掛けた話だ。妖精族も覚悟の上で俺達に力添えをする事を決めてくれたんだ。俺達が無碍にするのはあいつも望む所ではない。それにだ、俺達も無策で行く訳ではない。

話を戻すが、その為にこの方法を取ったんだ。」

「……………どういう意味?」

 

一時の興奮も直ぐに鳴りを潜め、蛍は荒れる息を落ち着けてギリスに問いかけた。彼女にはシャルディアという人物の人となりや彼女とギリス達との関係、そして魔法、魔力に関する知識が著しく欠落していた。その事を直ぐに実感させられる。

 

「つまりだ、俺達は力の消耗を抑えつつも[[rb:風妖精>エルフ]]の里へと向かわなくてはならない。だから俺達は、この城を飛ばして消耗した魔力を()()()()()()()()()()()に抑え込んでいるんだ。」

「それってつまり、魔力の消耗と回復の量を釣り合わせているって事だよね?」

「そういう事だね。それにギリスはさっき転移魔法を乱発させてかなり消耗している。だから本腰を入れて移動を開始するのは明日からになるだろうね。

さぁ、話は終わりだ。この場に居る全員、次の集合時間までは自由時間だ。次の集合は十二時十五分頃、大食堂で昼食だ。」

 

ルベドの言葉でその場に居た、特に勇気デ戦ウ乙女達(ブレイブソウルプリキュア)達が大広間を後にした。蛍が壁に掛けられていた時計に視線を送ると時刻は十一時を示していた。ツーベルクの旅行から帰ってきて数時間しか経っていないにも関わらず、立て続けに様々な事が起こったのだと再確認する。

 

(………って事はお昼ご飯まで一時間か。朝起きて、朝ごはん食べてフォラスと戦って、ニトルさんをスカウトしてルベドさんがここに来て、今里に向かってるのか。 ………人生で一番濃い午前を過ごしたなぁ。

ってそんな事どうでもいいよ。あと一時間何してようかな。教会に人達に回復魔法掛けてもらったから疲れても眠くもないし………)

「━━━━ねぇちょっと。」

「えっ?」

 

人生で一番濃密な午前中を振り返り、そしてこれからの一時間をどのようにして過ごそうかという事を考えている蛍をとある声が引き戻した。その声は蛍が今まで特定の接点を持っていなかった星聖騎士団(クルセイダーズ)六番隊隊長 ソフィアだった。

 

「あ、えっと、確か六番隊の隊長さんの……………」

「そ。ソフィア・バンビエス。あなた、この後何か予定とかある?」

「えっ? いや、特にないですけど……………」

「良かった。じゃああなたとさっき言ってた新入りの男も連れてきてくれない? 話したい事があるから。」

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