転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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336 星聖騎士団(クルセイダーズ)と深める親睦!? 六番隊隊長 ソフィア!! (中編)

戦ウ乙女(プリキュア)という究極贈物(アルティメットギフト)と同等、あるいはそれ以上に人間の常識を超える存在は星聖騎士団(クルセイダーズ)の団員達にも少なからず衝撃を与えていた。

そしてその中には一見(というよりは実際に)唯の少女にしか見えない戦ウ乙女(プリキュア)達の力を鵜吞みにせず、寧ろ疑念を抱く人物も存在する。彼女達の力を実際に見た事の無い隊員となれば猶更だ。事実、蛍達の戦闘に二度参加し、今でこそ彼女達の力を信じて疑わない七番隊隊長イーラですらハッシュの言葉を聞き、実物を見るまでは真っ向から信じる事はしなかった。

星聖騎士団(クルセイダーズ)での実績を積んだ今ですら蛍達戦ウ乙女(プリキュア)に全幅の信頼を置いていない団員も少数派ではあるが要る。

 

そして今、蛍と対峙している六番隊隊長ソフィア・バンビエスも例外ではなかった。

 

 

***

 

 

蛍はまだルベド、ハッシュ、イーラ、ハニ以外の隊長とは接点がない。故に彼女はソフィアが接触してきた事に違和感は抱かなかった。寧ろ自分に興味を示してくれる事を嬉しくも思った。

だが、蛍の脳裏には『にしては』という懸念が揺らぐ。それはソフィアの表情が友好的とは言えないからだ。

 

「………えっと、私に話したい事って言うのは……………?」

「それは移動してから話すわ。それよりあなたが肩入れしてるあの新入りの男も連れてきてくれる?」

「確認ですけどそれってニトルさんの事ですよね?」

「そう。あの不愛想な野郎よ。あとさ、あなたたちのマスターに聞いて欲しい事があるの。」

 

*

 

「……………こことかどうですかね? ギリスが言うにはここが一番広くて頑丈だって話ですけど………」

「うんうん。悪くないわね。これだけあれば十分。」

 

ソフィアが蛍に要求したのは『なるべく広く、なるべく頑丈な部屋』、即ち訓練場だった。蛍がその部屋に入って最初に連想したものは学校の体育館だった。ギリスの魔法が空間にも干渉し押し広げる事が出来るのだという事を改めて実感させる程に魔王城ヴァヌドパレスの中においてその空間は広く作られていた。

そしてその部屋の要求を聞いた瞬間、蛍はソフィアの要件を察知した。彼女は蛍の戦ウ乙女(プリキュア)としての力を自らの手で検証しようとしているのだ。

ソフィアは広間の中央に立ち、部屋全体を値踏みするように見渡している。その様子を蛍とニトルが眺めていた。

 

「誤解してるかもしれないからちゃんと言っとくけど、私は別にあなた達の力を疑ってる訳じゃないのよ。ただ、これから一緒に活動する以上、あなた達の力を正確に把握しておきたいと思ってるだけだから。」

「そうなんですね。でもそれなら他の隊長さんから聞いた方が良くないですか? ほら私って初めて本部に来た時もハッシュ君と手合わせしてますし、イーラさんやハニさんも良く知ってると思いますよ?」

「確かにね。ハッシュやイーラさんの言う事は信用できる。だけど人から聞くのと実際に見るのとじゃ差があるかもしれないでしょ? もしかしたらそれが取り返しのつかない事に繋がるかもしれないし。」

「!!!」

 

その一言で蛍はソフィアの意図を完全に把握した。万が一風妖精(エルフ)の里で有事が起こった場合星聖騎士団(クルセイダーズ)の団員達の身の安全が自分達に掛かる事になる事実を彼女は先の二度の戦闘から理解している。最悪の場合、彼等の命が脅かされる可能性もあるのだ。

 

「だけど別に私達は皆あなた達に全部丸投げする気なんてさらさら無いから。自分に出来る事は全力でやるつもりだからそこは安心してね。

とは言ってもルベド総隊長も含めて私達の殆どはあなた達を信用してる。特に魔法警備団(この前)の事は私も有難いと思ってるのよ。あなたが居なかったらまず間違いなくイーラさんは死んでたと思うから。」

 

ソフィアは蛍達の実力を肯定する言葉を発したが、その節々には苦虫を噛んだかのような感情があった。自分が信用するイーラでさえもが究極贈物《アルティメットギフト》持ちにはなすすべもなく負けるであろうという残酷な事実が反映されていた。

 

「いやいや、あの時感謝したいのは寧ろ私達の方ですよ! イーラさんが居なかったらきっと警備団の人達は守れなかっただろうし、もしかしたら勝てなかったかもしれないし━━━━!!」

 

誰にも言っていない事だが、蛍は魔法警備団での勝因はイーラ達が大量のチョーマジンという雑兵を足止めしてくれた事の占める割合が大きいと感じている。そうでなければ物量に押し切られていた可能性も十分にあっただろうと今でも考えている。

 

「そう言ってくれればきっとイーラさんも喜ぶと思うわ。

━━━━さ、話が長くなっちゃったけど始めましょう。ホタル・ユメザキ。さっきも言ったけど今じゃ星聖騎士団(クルセイダーズ)団員達の殆どはあなた達を心から信用してる。今から私もその()()の中に入らせてよ。」

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