転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
そしてその中には一見(というよりは実際に)唯の少女にしか見えない
そして今、蛍と対峙している六番隊隊長ソフィア・バンビエスも例外ではなかった。
***
蛍はまだルベド、ハッシュ、イーラ、ハニ以外の隊長とは接点がない。故に彼女はソフィアが接触してきた事に違和感は抱かなかった。寧ろ自分に興味を示してくれる事を嬉しくも思った。
だが、蛍の脳裏には『にしては』という懸念が揺らぐ。それはソフィアの表情が友好的とは言えないからだ。
「………えっと、私に話したい事って言うのは……………?」
「それは移動してから話すわ。それよりあなたが肩入れしてるあの新入りの男も連れてきてくれる?」
「確認ですけどそれってニトルさんの事ですよね?」
「そう。あの不愛想な野郎よ。あとさ、あなたたちのマスターに聞いて欲しい事があるの。」
*
「……………こことかどうですかね? ギリスが言うにはここが一番広くて頑丈だって話ですけど………」
「うんうん。悪くないわね。これだけあれば十分。」
ソフィアが蛍に要求したのは『なるべく広く、なるべく頑丈な部屋』、即ち訓練場だった。蛍がその部屋に入って最初に連想したものは学校の体育館だった。ギリスの魔法が空間にも干渉し押し広げる事が出来るのだという事を改めて実感させる程に魔王城ヴァヌドパレスの中においてその空間は広く作られていた。
そしてその部屋の要求を聞いた瞬間、蛍はソフィアの要件を察知した。彼女は蛍の
ソフィアは広間の中央に立ち、部屋全体を値踏みするように見渡している。その様子を蛍とニトルが眺めていた。
「誤解してるかもしれないからちゃんと言っとくけど、私は別にあなた達の力を疑ってる訳じゃないのよ。ただ、これから一緒に活動する以上、あなた達の力を正確に把握しておきたいと思ってるだけだから。」
「そうなんですね。でもそれなら他の隊長さんから聞いた方が良くないですか? ほら私って初めて本部に来た時もハッシュ君と手合わせしてますし、イーラさんやハニさんも良く知ってると思いますよ?」
「確かにね。ハッシュやイーラさんの言う事は信用できる。だけど人から聞くのと実際に見るのとじゃ差があるかもしれないでしょ? もしかしたらそれが取り返しのつかない事に繋がるかもしれないし。」
「!!!」
その一言で蛍はソフィアの意図を完全に把握した。万が一
「だけど別に私達は皆あなた達に全部丸投げする気なんてさらさら無いから。自分に出来る事は全力でやるつもりだからそこは安心してね。
とは言ってもルベド総隊長も含めて私達の殆どはあなた達を信用してる。特に
ソフィアは蛍達の実力を肯定する言葉を発したが、その節々には苦虫を噛んだかのような感情があった。自分が信用するイーラでさえもが究極贈物《アルティメットギフト》持ちにはなすすべもなく負けるであろうという残酷な事実が反映されていた。
「いやいや、あの時感謝したいのは寧ろ私達の方ですよ! イーラさんが居なかったらきっと警備団の人達は守れなかっただろうし、もしかしたら勝てなかったかもしれないし━━━━!!」
誰にも言っていない事だが、蛍は魔法警備団での勝因はイーラ達が大量のチョーマジンという雑兵を足止めしてくれた事の占める割合が大きいと感じている。そうでなければ物量に押し切られていた可能性も十分にあっただろうと今でも考えている。
「そう言ってくれればきっとイーラさんも喜ぶと思うわ。
━━━━さ、話が長くなっちゃったけど始めましょう。ホタル・ユメザキ。さっきも言ったけど今じゃ