転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
全員が同じ大広間で食事を取っており、蛍も無論の事同じように食事を取っている。しかし蛍は口に入る料理の味など感じている余裕は無かった。その理由は自分の隣に居る男が注目を集めているからだ。
『……あいつ、ソフィア隊長とやり合ったって本当なのか?』
『それで軽いケガしかしてないって冗談だろ。』
『というか隊長も無傷じゃねぇって事は反撃したって事だろ? そんな奴がまだこの世に居たとはな……………』
今現在、この大広間の人々の注目を一身に集めているのはつい先程
当の本人達は顔や体に簡単な治療を受け、各々が黙々と食事を口に運んでいる。唯一の相違点はニトルの隣には蛍が座っているのに対し、ソフィアは机の端に座り隣や向かいには誰も座っていない。
(……………やっぱりニトルさん、目立っちゃってるなァ……………。隊長さんと戦ったってなったら無理も無いか………。
強いて良かった事があるならギリスがそこまで怒ってなかった事かな……………。)
蛍が以前 魔法警備団の本部でエミレと練習試合を行った際、その試合に関係した二人はギリスから追及を受けた。しかし今回は試合の事実を知っても尚 激しい言葉を掛ける事は無かった。その理由は蛍が交戦した訳では無い事と、ニトルもソフィアもギリスとまだ深い関係にはない事が大きいと考えている。しかし、二人の前に座っている二人はその例ではなかった。
「お前な、仮にも
「そうですよ。でも戦えたのが本当なら凄い事ですよ。あの人、
蛍とニトルの前にはリルアとマキが座り食事を口へと運んでいる。余談だが、四人の中でリルアがよそった量が一番多かった。
「で、成果の方はどうなんだ。その娘と戦ってコツは掴んだのか。」
「そりゃそうだよ! というかニトルさん、魔法で火の玉作ってそれと入れ替わったりしたんだから! もう私驚いちゃって! ね!」
「まぁな。まだ完全とはいかねぇが全く使えないって事はないから心配すんな。それにいくつかこんな事出来るんじゃねぇかって案は思い付いてる。ものに出来りゃそれなりの力添えは出来るだろうよ。」
「そうか。精々尽力しろよ。お前が自分のやった事を帳消しにしたいならそれくらいしか方法は無いんだからな。」
「! ちょっとリルアちゃん! その話はもういいでしょ……!」
リルアの刺々しい一言だけで、蛍はニトルがまだギルドのメンバーとして馴染めていない部分がある事を理解させられる。人によっては蛍の推薦を受けたという事実以外認めていない者さえ居るのだ。
(……………ニトルさんをスカウトしたのが間違ってたなんて絶対に思いたくないけど、それでも馴染むには結構かかりそうだな……………)
「ねぇホタルちゃん、隣良いかな?」
「!」 「あ、あんたは………」
蛍の隣に腰を下ろしたのはハニだった。蛍はハニが来た事より先に彼女が持っているカレーの量に驚いた。リルアのそれよりも一回り程も多い。
「あんた、確か九番隊の………」
「うん。ハニ・ミツクナリ。ニトル君、だったよね? これからよろしくね!
で、聞いたよ? 早速ソフィアちゃんとやり合ったんだって? それってめちゃくちゃすごい事だからね? 頼りにしてるよー?」
「……あんたは随分と俺をあてにしてんだな。」
「まぁね。ソフィアちゃんの事分かってるってのが大きいけどやっぱり、
ホタルちゃんが見込んだって言うのが一番信用できるポイントかな~?」
「??」
蛍に肩を寄せるハニにニトルは怪訝な表情を浮かべた。ニトルが何故蛍に肩入れしているのか、彼はその理由を知らない。
「それよりハニさん、なんですかその量! そんなに食べて大丈夫なんですか!?」
「ああこれ? 全然大丈夫だよ? 私、人より多く食べるタイプだからさ。」
「そ、そうなんですか………。」
「それよりさホタルちゃん、食べ終わったら私に付きあってくれない? もちろんニトル君も一緒に!」
「えっ!?」
ソフィアと一悶着があってからまだ数十分も経っていないにも関わらず、ニトルは次にハニに興味を持たれた。