転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
ギリスとルベドは交代で
そして夜が明けた二日目、蛍はギルドの面々と共に
(いやー、まさか朝ご飯がバイキング形式とはねー。
こんなホテルみたいなご飯
不特定多数の人間が一堂に会する事を想定して朝食は
席に着くと蛍の前には既に各々の食事の準備を整えている者が居た。
「おうホタル、随分と健康志向の飯じゃねぇか。」
「そういうリナちゃんはサンドイッチばっかりだね。」
「まぁな。
「
リナの発言で蛍はツーベルクの宿でリナと共にサンドイッチを食べた出来事がまだ昨日の事であるという事を再認識する。その時期を思い起こす為に想起する出来事が多すぎて数日前の出来事であるという錯覚を覚える。
「そっかー。あれからまだ一日しか経ってないんだね……。」
「おうともよ。ちなみに後何時間かすりゃ俺がお前らの仲間内に入って丸一日の記念日だ。」
「! ニトルさん……!」
蛍の背後からニトルが声を発した。ニトルは手にカレーを盛った皿を持っている。
「へー、ニトルさんは朝カレー派なんだ。」
「アサカレー? 何言ってんのか分からねぇが、単に気まぐれで取っただけだぞ。」
「……もしかしてさ、教会襲うの失敗してからも丸一日経ったと思ってる?」
「……別に。ただこうやってお前と飯食うのは奇跡中の奇跡だって思ってるだけだ。」
「ふーん…………」
昨日という日は蛍にとっても、そしてニトルにとっても生涯一の激動の一日だったと言える。推薦人の蛍ですら未だにニトルの心中は把握できずにいる。
「そういえばさ、あれからハニさんとずっと特訓してたみたいだけど何か掴めたりした?」
「まぁな。取り敢えずあいつが言いたがってた運動云々の事は感覚で分かった。向こうに付くまでにゃものにできるだろうよ。」
「そっか。期待してるよ。」
「ホタル、私はこいつにばかり肩入れするのは賛成しないぞ。」
『!』
蛍の背後からリルアが声を掛けた。前日と同様、両手に一杯の料理を乗せた皿を持っている。
「リルアちゃん…………」
「
「いやいや、別に私はそんなつもりでスカウトしたんじゃないよ。ただ━━━━」
『ビーーーーーーッ!!! ビーーーーーーッ!!! ビーーーーーーッ!!!』
『ッ!!!!?』
瞬間、その場に居た全員の鼓膜を警報音が震わせた。飛行機状態の
食堂に居る中で一番の実力者だと目されている蛍に一人の隊員が駆け寄った。
「ホタル・ユメザキ様!! ご報告します!!」
「い、一体何があったの!!? 事故!? それともまさか敵が……………!!!!」
「いえ、敵襲ではなく前方に魔物の大群が現れ、たった今、総隊長とギリス様が交戦中で━━━━
ッ!!? ホタル様!!?」
隊員から言葉を聞いた瞬間、蛍は半ば反射的に地面を蹴り飛ばして駆け出していた。隊員の言葉だけではギリスが何処にいるか分かる筈も無いが、蛍は直感的にその場所を察知していた。
*
《レッサーワイバーン》
分類:翼竜目ドラゴン科ワイバーン属
体高:約2~3メートル
体重:約150キログラム
体色:紫
生態的特徴:密林の中に生息し千体規模の群れで活動する。集団行動を取り、自分の十倍以上の大きさの獲物を捕獲する例も存在する。
《翼竜学者 エルゴン=ドラグニア 著作『翼竜の全て』》
*
竜の姿をしたヴァヌドパレスの前には、千体以上のレッサーワイバーンが群れを成してヴァヌドパレスを虎視眈々と狙っていた。しかし、レッサーワイバーン達が相対しているのはヴァヌドパレスだけではない。竜の鼻先、即ち操縦席に位置する場所に二人の男が立っていた。
かつての魔王にして
「やれやれだ。敵襲かと思って出てみれば野良の蜥蜴共とはな。」
「全くだね。だけど君がこんな紛らわしい形に変えたから間違われたんじゃないのか?」
「かもしれないな。だがやる事は変わらん。久方ぶりの魔物退治と行こうか!!!」