転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
千体規模で連携を取るレッサーワイバーンは緻密な魔力操作で飛ぶヴァヌドパレスには少なからず脅威に成り得る。無論、刀剣系
故にギリス達は己の勘を取り戻す意味合いも込めてレッサーワイバーンの大群の相手を自ら買って出た。しかしそれに待ったを掛ける人物が居た。
「ギリス! やっぱりここに居た
ってうわっ!!? 何あれ!!!」
『!』
蛍は昨日、ギリスの部屋でシャルディアやルベドについての話を聞いた後、飛行機となったヴァヌドパレスの内装を見学して回った。その際に魔力操作を司る操縦室の位置も把握していた。操縦室のある竜の鼻先に位置する部分、そこにギリスとルベドは居た。しかし蛍はそれよりも目の前に広がる竜の大群に面食らった。
「ホタル。お前は離れていろ。あれはワイバーンというドラゴンの大群だ。恐らくはこの城を獲物か何かと間違えているんだろう。俺達が対峙するから安心して飯を食っていろ。」
「俺達 って、ギリスも戦う気なの!? 止めた方が良いよ!! それでもしギリスが怪我でもしたら……………!!」
「心配してくれるのか。だがならばお前が戦うのか? それこそ止めた方が良いと思う。
お前は昨日限界まで体力を使っているんだ。今日くらいは体力を温存した方が良い。」
「だ、だけど……………!!」
蛍はギリスの発言を肯定した上で返答に詰まった。昨日の今頃、自分がフォラスと死闘を繰り広げ
「だけど、疲れてるのは私だけじゃないでしょ!!? ギリスだって、それこそガミラに斬られた傷も完璧には治ってないかもだし……………!!!」
「おいおいホタル。まるでギリス一人で戦うと言わんばかりじゃないか。」
『!!』
ギリスとの話に没入し完全に見落としていたが、この場には蛍とギリスの他にルベドが居る。そしてルベドはかつてギリスと死闘を繰り広げた経歴を持つ全世界規模で見ても有数の実力者だ。しかし蛍は彼の実力や彼が持つ
「…………そうだな。
ルベド、実はな、昨日こいつがお前の実力の程を見たいという旨の話を俺にしたんだ。」
「ああ、そういえばまだ彼女の前で戦った事は無かったね。」
「そうだ。そこで提案なんだが、こいつの前でお前の
「……良いね。分かったよ。」
「ギ、ギリス!! ルベドさん!! あれ!!!!」
『!!』
ギリスとルベドが言葉を交わしている中、蛍が前方を指さしながら悲鳴じみた声を発した。指差す方向ではワイバーンの大群が蛍達に向けて攻撃を発しようとしていた。口から放つ高濃度の炎だ。
「ドラゴンならば炎を吐くとは面白い程に面白味が無いな。だがルベド、これなら
「そうだね。
「ちょ、ちょっと何をのん気な事言ってるの!!? 早く避けないと━━━━!!!」
『ゴオオオオオオッ!!!!』
「!!!」
瞬間、蛍の視界を赤一色の炎が埋め尽くした。レッサーワイバーンの大群が一斉に口から炎の息を繰り出した。見くびるでも買い被るでもなく自分達は疎かこのヴァヌドパレスごと焼き尽くしてしまいそうな予感を蛍はその炎に連想した。
しかし、その炎が魔王城に到達する事は無かった。
「…………………………!!!
ッ!!?」
「ホタル、君が僕の力を疑ってた訳じゃないとは思うけどね、これで少しは信じてもらえるかな?」
「こ、これは……………!!?」
その時、蛍はルベドの前方に炎の壁を見た。ワイバーンが放った炎から蛍達を守ったのだ。
しかしそれはワイバーンの大群が放った炎とは異なり、混じり気の無い純粋なもののように見えた。ルベドの眼前で燃えている炎を見た瞬間、蛍は直感的に『美しい』というような場違いな感想を抱いた。
「どうだホタル。これがお前が
「ウ、ウリエル……………!!?」
*
天使系
能力:自分の周囲にある火や熱を自在に操作する。