転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「━━━━ねぇ、まだ見えないの?」
「逸るな。俺の計算が正しければもうすぐ見える筈だ。」
今は蛍達《
三日目の朝食を取っている時にギリスが『あと数時間で
今 窓から見えている光景は森の木々と雲海のみだが、もうすぐで
「…………三日か。結構長かったね。それに色んな事があって。こんな経験もう一生出来ないかもね……………」
「おいおい何を終わったような事を言っている。これから始まるんだろう。それに地に足付ける時には今まで以上の体験をする事になるだろう。
………だが、色々あったのは事実だな。特にあのニトルという奴、この三日間大分熱心に励んでいたな。お前の目に狂いは無かったと俺も皆も思い始めている。」
「ギリスも
「そんな言い方をするな。俺なんて高が知れたものだ。」
ニトルは移動中にハニやソフィア、マキ達と共に
「ねぇ、ギリスはニトルさんの事、どう思ってるの?」
「前にも言ったろう。前歴など問題ではない。俺の為に動くならすべてに目を瞑るし、そうでないならそれ相応の対応をするだけの事だ。」
「う、うん。分かってたけど大分ドライだね……………」
「まぁな。それに偽りはない。 ………だが、負い目を感じているのも本音だ。」
「負い目? なんで?」
ギリスの言葉はそれまでのニトルの淡白な評価とは真逆のものだった。
「考えてもみろ。俺がヴェルダーズに不覚を取り野放しにしたからあいつをこんな面倒事に巻き込んでしまったんだ。それこそ、
あいつだけではない。過去、お前がこの世界に来るまでに数え切れない程の人間や命が奴等の食い物にされた。
例えばだ、リナ達が潜入していた監獄の裏切り者を覚えているか?」
「うん。監獄の署長の人がヴェルダーズの仲間だったんだよね?」
「ああ。その裏切り者が何度も囚人をチョーマジンに変え、その度に囚人が看守達の手によって死んだ。例を挙げれば切りがない程に、あいつらの罪は重いんだ。それこそニトルがやろうとしたことなど問題にならない程にな。」
「!!
……………じゃあ絶対にヴェルダーズ達を止めなきゃダメだね。」
「勿論だ。これは最早
蛍はギリスと共に活動する中で魔王だったギリスの没落、そして何度もヴェルダーズ達が徒に命を
その時には既にそれまでの
そしてその認識を更に強固にする出来事が蛍の目の前で起こった。
「!!! ギ、ギリス、あれ!!!」
「ああ。漸く到着だ。」
蛍の目は雲海の中に浮かぶ巨大な影を捕らえた。その影は周囲に群生している森の木が矮小な木の枝に見える程に巨大だった。実物を見ていないにも関わらず、事前情報だけで蛍はその影の正体を察知した。そしてそれは直ぐに証明される。
「…………………………!!!!」
「どうやらあの時から少しも変わっていないようだな。」
蛍の視界に入ったのはやはり一本の巨木だった。幹は茶色と白を混ぜ合わせたような優しい色合いで、それと調和するように上部に青々とした葉が生い茂っている。蛍達が乗っている魔王城もかなりの上空を飛んでいた筈だが、それでも首を限界まで上に向けなければ巨木の最上部が見えない程だった。
「あ、あれが世界樹……………!! あの中に
「ああ。そうとなれば戻るぞ。この事を全員に伝えなけらばならない。
これより俺達は着陸準備に入る!!!」