転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
シャルディアが声を張り上げると拠点である建物の扉が開き、中から四人の人間が姿を現した。彼等はおおよそ人間とはかけ離れた姿をしていたが共通している部分もあった。
それは背中に生えた羽と彼等が身に着けている服である。白と青で構成された格式高い軍服のような格好だった。
「彼等こそが我々
シャルディアの言葉の通り、建物から出てきた四人はそれぞれ異なった身体的特徴を持っていた。それが意味する事は彼ら四人が別々の種族の妖精族だという事だ。
「いよいよこの時が来ましたんですね隊長殿。世界を救う役目を背負った勇者の役に立てるこの時が!!」
濃い赤色の短髪と堀の深い褐色の顔を持つ男性
「今ならはっきりと確信できますね。私が何のためのこの身体を持って生まれたのかが。」
茶髪を肩付近まで伸ばし前髪を上げた大男
「しかし世界も酷な事をしますね。よもやこのような少女一人に世界の命運を握らせるとは。」
薄い青い髪を頭頂部で束ねた高身長の女性
「全く不甲斐ない限りです。このような未来ある人間を守る事が私達の使命だというのに。」
白い髪を切り揃えた黒い肌の女性
『そして、お初にお目にかかります 魔王ギリス様並びに勇者ルベド様!! 我々、シャルディア=ティアーフロル=フェルナーデ隊長の名において、全身全霊を掛けて尽力する事を此処に誓います!!!!』
『…………………………!!!!』
四人の屈強そうな妖精族が現れるや否や、すぐさまギリス達に対して頭を下げた。その光景を目の当たりにしたギリス達の反応は様々だった。大多数を占めていたのは無機質な情報でしか知らなかった様々な種類の妖精族の実物をこうして目の当たりにした事に対する驚きの感情だった。
しかし、その例に漏れる人物が一人だけ居た。それはこの世界に来たばかりで妖精族の種類の情報を知らない蛍である。
「━━━━ね、ねぇギリス、この人達ってみんな妖精族なの……………!?
それにしてはあまりにもバラバラっていうか、なんというか……………!!!」
「バラバラというのは正しい感想だ。それこそが妖精族の特徴なのだからな。しかし壮観で懐かしいな。こうして妖精族が揃う所を見ると昔に戻ったようだ。
……………だがそれも完全では無いな。シャルディア、
「? スプリガン?」
「!!!
……………残念だが、そいつらはあの時に…………………………!!!」
「そうか。あの時滅んだのは二種類ではなかったのだな。」
「???」
ギリスとシャルディアが言った『あの時』とはヴェルダーズが反旗を翻しギリス達を強襲した時の事である。その際にいくつかの種族が絶滅した。
それはラジェルが属する天使族と現在 リズハが転生した
「ああ。すっかり話に夢中になってしまったな。先刻立ち話を止めようと言ったばかりなのに申し訳ない。さぁ中に入ろう。話したい事は山のようにあるのだ。」
「あぁ分かった。先ずはお前の建築の腕を見させてもらうとしようか。」
シャルディアの言葉によってようやくギリス達は
***
時はギリス達がシャルディアと再会し
その人物は一人だった。髪は黒く伸び、身体を包む服装も黒で統一されている。そして一際特徴的なのは背中から生えた、更に漆黒の羽だった。この世界においてその特徴を持つ種族は一つ、
その人物は自らの足で
「…………………………後少し、後少しで
絶対に、絶対に許さない…………………………!!!!