転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「おーーーーーっ!!」
シャルディアに誘導される形で拠点となっている建物に入った面々の中で半ば反射的に声を出したのは蛍だった。中に入って最初に目に飛び込んで来たのは玄関である筈なのに余りに広すぎる空間だった。
それまで見た
現在はシャルディアの旧友であるギリス、ルベド、リルアと最重要人物である蛍が建物に入りそれ以外の人間は外で待機している。総勢百を優に超える全員を移動させるとそれだけで少なからず時間を空費するからだ。
「此処は所謂、村民の手続きを行う場所だ。書類の発行などは此処で行われている。」
(つまり市役所みたいなものか……………)
「次は君達の部屋をそれぞれに案内する。」
「え、全員この建物に入るんですか?」
「ああ。この建物は災害時の避難場所の役割も兼ねているからな。地下を含めると最大で五百人以上収容できる(因みに
*
「おーーーーっ!!」
場所は
「結構豪華ファね、ホタル!」
「そうっスね! こんな部屋あと何回泊まれるか分かんないっスよ!」
「全くです。唯彼等と戦うだけに存在する私には不揃いな待遇です。」
「まぁ俺は里を出てからずっとどこかに泊まりっぱなしだけどな。」
蛍の感嘆の声に続く形でフェリオ、ミーア、フゥ、リナが各々声を発した。彼女達の共通点は一つだ。
「まぁそれで私達は全員
「いや全員って、リルアはどこ行ったんスか?」
「あー、リルアちゃんはギリスやルベドさんと一緒にシャルディアさんのとこに行っちゃった。まぁそこはしょうがないって感じで……………」
蛍達には複数の側面を持つ人間が複数人居る。リルアはギリス達と共にシャルディアの下に行き、ハッシュはルベド以外の
話は変わって、最後の
「あー、えーっと、何から話す?」
「じゃああれだ。ミーアに、それとフゥ、俺達がツーベルクに行ってる間、お前らは何をしてた?」
「自分達はあれっスね。ギリスマスターから色々と聞いてたっス。」
「私も動揺です。何しろこの世界の知識が皆無なものですから。」
「え? それだけ?」
「そっスね。後はご飯の内容くらいしか話す事無いっス。」
それを聞いた蛍とリナは理解した。自分達は自分で思っている以上にお互いの事を知らないのだ。しかしそれは即ち話を広げやすい議題が出来た事を意味していた。
「じゃあ次はさ、みんなが
「待って下さい。私には
「私も、蛍と一緒にこの世界に来たから話す事なんて何もないファ。」
「俺も特に話す事ねぇぞ? 里で毎日修行して飯食って寝て、お前が来るまでその繰り返しだ。」
「自分もそんなとこっスね。元々冒険者になりたかったんで、弓の特訓ばっかやってたっス。」
「えっ? それで終わり?」
「俺等はな。けど話はそれで終わりじゃねぇだろ。
ホタル、言い出しっぺのお前はどうなんだよ。お前は他の世界からここに来て
ッてかそもそも、お前自分の事俺達に話してくれた事ねぇよな?」
「!」
リナの指摘は的を得ていた。蛍は仲間であるリナやギリス達に自分の情報を殆ど話せていない。激動の毎日が続き、その余裕が失われていた。
「おーっ! 自分も気になるっス! 家族とか向こうの世界とか! 色々話して下さいよ!」
「そうファね! 私もパートナーなのに今まで聞いてなかったファ!!」
「家族ですか。私には縁のない話です。少なからず興味はありますね。」
「そういうこった。お前が切り出した話なんだから責任もって洗いざらい話せよな。」
「……………うん分かった。まず、私が居たのは『
リナ達異世界人にとっては耳馴染みの無い国名を皮切りに、蛍は自分の情報を話し始めた。