転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

363 / 518
363 試される勇者の意地!! キュアブレイブvsシャルディア!!! (神剣)

前提として、蛍達の正体が戦ウ乙女(プリキュア)であると明らかになる事は非推奨ではあっても厳禁ではない。現状、蛍達の正体を知っているのは仲間達を除けば星聖騎士団(クルセイダーズ)、アルカロック、魔法警備団、そして龍神武道会の参加者、観客達にまでその範囲は広がる。

特に、蛍は龍神武道会という公衆の面前で変身した経験がある。それによって不特定多数の人間に戦ウ乙女(プリキュア)の情報が広まっただろうが、ギリスは特に言及はしなかった。

 

そして今蛍は再び、風妖精(エルフ)の里に住まう妖精族達の前で変身しようとしている。種族的な特殊能力に乏しい人間族が別の姿へ変身する現象は少なからず妖精族の興味を引いた。

 

「━━━━あれが変身の光か……………!!」

「━━━━やはりあの噂は本当だったのか…………!!!」

「━━━━信じられない!! 人間族にあんな事が出来るのか!!」

 

人間の少女が眩い光に包まれるという幻想的な現象に、魔法などが身近となっている妖精族達も感嘆し次々に言葉を漏らす。そして数秒と待たずに、蛍の変身は完了した。

 

『…………………………!!!!』

「成程。それが君の勇者としての姿か。随分と良い面構えになったな。」

「……………はい。」

 

蛍の姿は勇者の戦ウ乙女(プリキュア)、《キュアブレイブ》となった。

妖精族達は言うまでも無く言葉を失っていたが、シャルディアはそれだけではなくその姿に勇者ルベドのかつての全盛の姿を重ね合わせていた。シャルディアがルベドと対面したのはルベドがギリスと激突した後の話であるが、その初対面の時、彼女は勇者ルベドが放つ気迫に圧倒された事を今でも昨日の事のように覚えている。

 

その特別な出来事が重ね合わさる程に勇者キュアブレイブ(ホタル・ユメザキ)の気迫は大きかった。それによりシャルディアは目の前に居る少女が正真正銘の勇者である事を改めて理解した。

そして遂に勇者キュアブレイブと風妖精(エルフ)の族長シャルディアの戦いの火蓋が切って落とされる。先に動いたのはシャルディアだった。その動きは攻撃ではなく、先程のトレントの際と同様の動きだった。

 

「先ずは小手調べと行こう。先程トレントに対して使ったものと全く同じ攻撃をぶつける。これに対処出来ないようでは悪いが話にはならない。心して掛かってくれよ。」

「はい!! お願いします!!」

「良い返事だ。では行こう。

豊穣之神(フレイヤ)》!!!!!」

「!!!」

 

シャルディアがその言葉を口にすると、地面に生えた植物が急成長し意思を持ったかのように動き出し、シャルディアの周囲を取り囲んだ。それを見てブレイブの背筋にも緊張が走る。既にシャルディアは臨戦態勢に入り、自分は戦場の中に居るのだ。

 

(………ギリスやルベドさんと対等な関係にあって一つの種族のトップに立つこの人、私との距離はどれくらい!?

私は今、どれくらいギリスの役に立ててる!?)

「さぁ行くよ!!!」

「!!!

堅牢之神(サンダルフォン)》!!!!!」

 

シャルディアの先制攻撃は伸ばした植物の一本を鋭い槍のようにブレイブに繰り出すという単純明快なものだった。その攻撃に反応したブレイブは《堅牢之神(サンダルフォン)》を展開し、その攻撃を受け止める事を試みた。

 

━━━━ガァンッ!!!!!

「!!!!

(~~~~~~~~~ッ!!! お、重い!!!!

これが、これがシャルディアさんの力……………!!!)」

 

ブレイブが展開した《堅牢之神(サンダルフォン)》へ植物の一撃が直撃した。その音はとても植物が衝突した音とは思えず、さながら重厚な金属音のように聞こえた。

しかしその音を意識する余裕は今のブレイブには無かった。彼女の意識にあったのは腕に伝わる痺れだけだった。その衝撃は今まで彼女が受けた攻撃の中でも最上位に入る強さだった。

 

「どうした!? そんな様子じゃ私に触れる事など出来ないぞ!!!」

「!!!!」

 

シャルディアの攻撃は続く。ブレイブが視線を向けるとそこにはシャルディアの周囲で何本もの植物が蠢いている。それら全てがブレイブに狙いを定めていた。言うまでも無くそれらは攻撃発射の準備を済ませていた。

 

(い、今のが連続で━━━━━━━━!!!!)

「ギリスの役に立ちたいと言うならば気概の一つでも見せて見せろ!!!!」

「!!!!」

 

シャルディアが指を振ると、《豊穣之神(フレイヤ)》の能力によって成長、可動化した植物達が一斉にブレイブに襲い掛かった。シャルディアはここがこの勝負の分け目になると感じていた。この攻撃を繰り出すのは彼女の記憶の中でも数える程しかない。

 

(━━━━ああは言ったものの、これで終わっても仕方がないとは思う。私がこれを使ったのは里が潰れるような魔物の大発生の時だからな。果たして━━━━━━━━)

ズバァンッッ!!!!!

「!!!!」

 

その瞬間、シャルディアの視界には両断された植物達が映っていた。その理由は言うまでも無く、ブレイブがその植物を一太刀で切り伏せたからだ。そしてそれ程の芸当を可能たらしめる能力(・・)はシャルディアの記憶の中には一つしか無かった。

 

「…………………………!!!」

「………懐かしい(・・・・)な。何時見ても美しい。

その、《女神之剣(ディバイン・スワン)》はな!!」

 

女神之剣(ディバイン・スワン)

あらゆるものの硬度を無視し両断する能力を持つ刀剣系究極贈物(アルティメットギフト)の内の一つ。シャルディアもその情報は持ち合わせていた。

 

そしてブレイブはその剣を振るい、植物の一斉攻撃を一太刀で両断して見せたのだ。刀剣系の発現、そしてその一撃にシャルディアは魅せられた。

 

「━━━━見事だ。そして済まないと言っておこう。どうやら私は少々君を見くびっていたらしい。

ここからが本番だ。君の力の全てをぶつけて見せろ!!!」

「はいっ!!!!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。