転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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365 試される勇者の意地!! キュアブレイブvsシャルディア!!! (陽光)

とある日とある場所である植物学者による学会が開かれていた。

その植物学者、名前を《カールノ・ジュラネリア(72)》という。その学会には性別年齢を問わず様々な人間が出席した。

そして彼の専攻は《古代の植物》である。特に彼は学会でとある植物について熱心に解説した。

 

「………これは私の持論になりますが、今現在、こうやって人間が繫栄出来ている理由の一つに人間の脅威に成り得る危険な種が絶滅したからにあると考えています。その中においても、特に危険な植物として、私はこの《ソルガラジア》を紹介したいと思います。」

 

カールノが発現を一区切り終えると、(魔力技術を応用して)壁に一枚の写真が投影された。暖色系の色で構成された花が特徴の植物だ。

 

「ご覧いただけると分かるように、この植物は草本(そうほん)に分類される、太古の植物です。人間が誕生する何千年も前に気候変動により絶滅していますが、もしこの植物が今も生息していたならば少なからず人間、延いては動物全体の脅威に成りえたと私は考えます。何故ならこの植物は外敵から身を守る術を限りなく完璧にしていたからです。」

 

カールノは次に、壁に一枚の図解を投影する。それはソルガラジアの解剖図だ。

 

「この植物の最も特筆すべき特徴はやはり、太陽光を蓄積し外敵へ向けて一気に放出する事にあると言えるでしょう。私の独自の研究では、この光線の威力は現代における超凄腕の魔導士が放つ魔法の威力に匹敵するという結果が出ています。大抵の生物は骨も残らず消し飛ぶ威力です。

 

この植物に対抗できる人間が居るのか ですか。 そうですね。世界は広いですから。この光線をいなす事が出来れば或いは、とでも言っておきましょうか。」

 

カールノは太古の植物ソルガラジアに対抗出来る人間は少ないと言外に語った。そして今、現代に復活したソルガラジアと真っ向から相対している人間が居る。勇者の称号を持つ少女、キュアブレイブだ。

 

 

 

***

 

 

 

シャルディアは太古の植物 ソルガラジアを現代に復活させた。その方法は里の土壌に埋まっていた種の化石に自身の究極贈物(アルティメットギフト)豊穣之神(フレイヤ)》を掛けるというものだった。本来ならばそれは植物学の常識を根本から覆す事態だが、幸か不幸か里の外に出ようとしない妖精族の生活傾向がその事態を公にする事を防いだ。

しかし、その事態など今のブレイブにとっては取るに足らない些事である。今の彼女にとって最も重要なのは如何にしてこの状況を乗り切るかという事だ。

 

言うまでも無く、ブレイブは太陽光を光線に変えて打ち出すソルガラジアの特徴を知らない。故に彼女は下手に動かず、植物(相手)の出方を伺う事を選択した。しかしその行為が自分の首を絞めている事を彼女は知る由も無い。

 

(シャルディアさんの能力は植物を操ってバシバシ叩くものだった。あの大きな花もそんな攻撃を取ってくるかもしれない。それなら私の剣で真っ二つに━━━━)

『━━━━━━カッッ!!!!!』

「!!!!?」

 

ソルガラジアの本来(・・)の特性は自らに危害を加えようとする対象に向けて光線を射出する本能である。しかし今ブレイブと相対している個体はシャルディアの豊穣之神(フレイヤ)の能力の影響を受けている。故にブレイブを認識した瞬間、太陽光を凝縮した光線が彼女に向けて放たれた。

 

「サ、《堅牢之神(サンダルフォン)》!!!!!」

 

ソルガラジアの光線は次の一手を物理攻撃と決めて掛かっていたブレイブの虚を突いた。本来なら反撃に出れた筈の一瞬を空費したブレイブは光線に対し堅牢之神(サンダルフォン)での防御を行った。直撃は免れたものの、(カルーノ曰く)凄腕の魔法使いの一撃に匹敵するその光線は盾の上からブレイブの腕に高温を浴びせた。

 

(~~~~~~~~~ッ!!! こ、このままじゃ押し切られる……………!!!

な、何とかして乗り切らないと━━━━!!!

!! そ、そうだ!!)

 

「ヤアッ!!!!」

『!!!!?』

 

その瞬間、里の人間達の視界に入ったのはブレイブがソルガラジアを、花の部分から両断する光景だった。しかしギリスやルベド達は何が起こったのかを正確に視認した。

太陽光光線の対処を堅牢之神(サンダルフォン)に一任させ、ブレイブは横から光線を掻い潜り、一気に距離を詰めてソルガラジアを両断したのだ。

 

(や、やった……………!! これで━━━━!!!)

「見事な対処だ。だがっ!!!」

「!!? うわっ!!!?」

 

ブレイブがソルガラジアを切り伏せた事を空中で認識した瞬間、シャルディアの蹴りが無防備だった彼女を襲った。腕での防御に成功したものの地面に力強く叩き付けられる。

 

「……………!!!」

「一難凌いだだけで油断するその心構えは感心出来ないな。今の所は私の方が一歩先と言った所か。」

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