転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~   作:Yuukiaway

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366 試される勇者の意地!! キュアブレイブvsシャルディア!!! (酷使)

魔王と共に厄災に立ち向かう勇者の戦ウ乙女(プリキュア) キュアブレイブと妖精族を束ねる風妖精(エルフ)の里の族長 シャルディアの、互いの実力をぶつけ合う世紀の一戦。この勝負の決着はブレイブに極めて有利な条件である。

ブレイブはシャルディアに一発でも攻撃を当てる事が出来れば勝利となる。しかしこの勝負において先に攻撃を当てたのはシャルディアだった。

 

(な、なんて重い蹴りなの……………!!! 分かってたけどシャルディアさんの強さは贈物(ギフト)だけじゃない!! 身体もしっかり鍛えてるから一つの種族のトップに立ってられるんだ……………!!!)

(……………一歩先を行っている か。我ながら詭弁だな。

あの一瞬で反応して完璧に防御して見せたと言うのにな。それに蹴った私の足にも少なからず反動が来ている。身体の方もかなり鈍っているな。

 

ならば、君の実力が私の勘を取り戻してくれるに足るか見させて貰うとしよう!!!)

「《豊穣之神(フレイヤ)》!!!!!」

「!!!?

(こ、今度はどんな攻撃を━━━━)」

 

ソルガラジアを破られた直後にも関わらず、シャルディアは再び自身の究極贈物(アルティメットギフト) 豊穣之神(フレイヤ)を発動した。瞬間、ブレイブの脳は次の一手の予測に集中する。トレントに使ったような物理的攻撃に加え、先のソルガラジアのような魔法に似た遠距離攻撃も予測の選択肢に加わっている。

 

「!!!」

「丁度良い所に苗木が在って良かった。どうやら此処が私達の正念場のようだな!!!」

 

今回、シャルディアの贈物(ギフト)の対象に選ばれたのは地面に生えた一つの小さな芽だった。しかしその芽は雄大な可能性を内包した芽だった。シャルディアの能力によって急成長したそれは観客達を外周とした面積を丸ごと埋め尽くさんばかりの大樹に成長した。

 

「さぁ行くぞ!!!! 君が勇者を自称するならば全て捌き切って見せろ!!!!」

「!!!!」

 

シャルディアの今回の攻撃は樹木を操ってのものである。それだけでブレイブは今から自分が受ける攻撃がつい先程彼女がトレントに対して繰り出したものとは一線を画するものである事を理解しる。(前回)(今回)には武器の強度にそれほどの隔たりがあるのだ。

巨大な槍と化した木の枝が何本も一斉に襲い掛かる。それを直感したブレイブはそれまで展開していた《女神之剣(ディバイン・スワン)》、《堅牢之神(サンダルフォン)》に加え、《戦之女神(ヴァルキリー)》、《戦場之姫(ジャンヌダルク)》、《奇稲田姫(クシナダ)》も発動し盤石の態勢に入る。

 

「やああっ!!!!!」

「!!!」

 

瞬間、その場には様々な音が重なり合って響いた。枝の槍が空を切る甲高い音、その槍が《堅牢之神(サンダルフォン)》に阻まれる割れるような音、そして枝が《女神之剣(ディバイン・スワン)》に両断される音が一瞬にして響いた。

何故そのような現象が起こったのか、それはブレイブとシャルディアがいち早く理解した。枝の槍を見切ったブレイブは剣と盾を最も効果的な方向に動かし、シャルディアの一斉攻撃を全て捌いた。しかしブレイブには誤算があった。それはシャルディアの攻撃の第一陣(・・・)に持てる力を全て使ってしまった事だ。

 

「!!!」

 

ブレイブは目の端で遅れて(・・・)襲ってくる枝の槍の先端を捕らえた。それは伏兵のようにブレイブの虚を突き襲い掛かる。今のブレイブはこの攻撃を凌げる状態にない。持てる力は全て今受けている(・・・・・・)攻撃の防御に使ってしまっている。

しかしそれは今使っている(・・・・・・)究極贈物(アルティメットギフト)の話だ。

 

『━━━━━━━━ポォン!!!』

「!!?」

 

それは、戦場には似つかわしくないあまりに軽い(・・)音だった。しかしシャルディアの意識はその音にはほとんど向いていなかった。それ以上の異常事態が彼女の目の前で起こっていたからだ。

その異常事態とは、ブレイブに向けて伸びた枝が彼女に当たった瞬間あらぬ方向に曲がった事である。その原因は彼女の新たな贈物(ギフト)による防御だった。

 

(……………!!? 何だ!? あの彼女の掌に(・・)浮かんでいるものは……………!!!)

(~~~~ッ!! この贈物(ギフト)まで使わされた……………!!!)

 

シャルディアの目はブレイブの掌に突如として浮かんだ奇妙な物体を捕らえていた。それはブレイブがツーベルクにて身に着けた新たな究極贈物(アルティメットギフト)肉球之神(バステト)》である。

その能力は掌に吸着や反発の性質を持った肉球を浮かべるというものである。その肉球の反発する性質によってシャルディアの攻撃を逸らしたのだ。

肉球之神(バステト)の使用により、間違いなく防御には成功した。しかし彼女の精神は決して穏やかではなかった。

 

(……………バ、肉球之神(バステト)まで、シャルディアさんの贈物(ギフト)一つ(・・)に、私が持ってる贈物(ギフト)全部(・・)使わされた……………!!! 攻撃は受けれる!! 受けれるけど━━━━━━━━

勝ち筋が見つからない…………………………!!!!!)

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