転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
シャルディアが持つ
蛍はこの能力を一目見ただけでそれが如何に強力であるかを理解させられた。特に彼女が目を引いたのはその《攻撃可能範囲》である。
シャルディアの
今現在、シャルディアの
*
勇者の
片手に刀剣系
その気迫は観客となっている外野にもひしひしと伝わっている。次第に行き場を失った興奮という名の感情は言葉となって彼等の口から漏れ出た。
「…シャルディアの奴、ここに来て遂に本気を出してきたな。」
「……本気 ね。確かに魔物にあれ程の攻撃はまずしないだろうけどあれを全力と言うには無理があるんじゃないかな。」
「な、な、何なんですかあれ!!! あんなの防ぎ切れる訳無いじゃないですか!!! 大人気無いですよあのシャルディアって人!!!」
「大人気無いだと? 違うぞ。あいつはそんな小さな女じゃない。ブレイブを認めているからあれ程の力を出しているんだ!!」
「………そうは言ってもよォ、あんな
「確かに。きっとここが正念場だろうね。ここを切り抜けられればブレイブにも勝機はあるけど、無理ならこのまま押し切られて負ける。」
シャルディアの攻撃に防戦一方となっているブレイブを見てギリスやルベドだけでなく、マキ、リルア、リナ、ハッシュも各々の感想を漏らす。シャルディアの攻撃が激しさを増している事、そしてブレイブが正念場に立たされている事が彼等の共通認識だ。
しかし、ブレイブの耳には仲間達の言葉は全く入っていない。今の彼女の心にあったのは目の前の窮地を如何にして切り抜けるか という事だけだ。そしてその思考の根幹には
(…………………………!!!! は、激しい!!! 攻撃が激しすぎる……………!!!
なんとか受けられてる!! でも、受けられてる
それじゃ勝てない!! このままじゃすぐにジリ貧で負ける……………!!!!
い、嫌だ……………!!! 勝ちたい……………!!!!
私、この人に、シャルディアさんに勝ちたい!!!!!)
本来ならば、
しかし、そのような綺麗事を素直に飲み込める程今のブレイブの精神は成熟していない。
人間とは本能的に敗北を嫌うものである。今のブレイブはシャルディアとの勝負の場に立ち、そして己の敗北を本能的に嫌悪した。本来、自分達の利益にはならないこの勝負に貪欲に勝利を求めた。ギリスへの献身と己の勝利への欲求が今の彼女を突き動かしていた。
そして混ざり合う二つの感情は勇者に奇跡を起こす。
「ッ!!!?」
瞬間、ブレイブの脳裏にある
(━━━━あ、あった。こんな近くにあったのに気づかなかった……………!!!
シャルディアさんの攻撃から抜け出せる
そう。ブレイブはこのシャルディアの一斉攻撃から逃れる道を見出した。その道は自分のすぐ側にあった道だった。それを見つけた瞬間、ブレイブの心に消えかけていた感情が再び、勢いを持って再燃した。
(……………この道だ。私は勝てる。
その感情は勇気とは似て非なる感情、《闘志》である。