転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
飽和攻撃の打開。そして新たな
この二つの出来事により、勇者キュアブレイブの闘志が臨界点を超えて高揚する。対して
彼女達だけでなく、その場に居た全員が理屈ではなく感覚で理解していた。ここがこの
(……………この一発で決める か。どうやら大言壮語で言っている訳ではなさそうだな。次の一発に、彼女は必ず今己が持てる力の全てを乗せて放ってくるだろう。
ならば、こちらも私が持てる力の全てを以て応えるまでだ!!!)
「━━━━キュアブレイブ、いや、ホタル君。一つ謝罪させてくれ。」
「!?」
「私はこの場で
だから私も持てる力の全てを見せよう。私が持つ、もう一つの
(((!!! あれを使う気か!!!)))
「《
『!!!!』
シャルディアの力を知るギリスとルベド、そしてリルアはその言葉の真意を理解し、驚愕した。その感情の動きを知ってか知らずか、シャルディアはその
その発言と共に、シャルディアが《
そして変化が完了した樹木の姿は、蛍の目にはとある魔物の姿に見えた。鳥のように尖った口、口の中に生えた無数の牙、合わせただけで射抜かれそうになる鋭い眼光。それらを兼ね備えた魔物とは、龍である。
「…………………………!!!!!」
「どうだ?
龍王系
能力:自らの周囲の樹木を変形させ龍を召喚する。
(ド、ドラゴンを呼んだ…………!! って事は、タロス君と同じタイプの
「………さぁ構えろ。果たして
「………………………!!!
はいっ!!!!」
斯くてシャルディアの最後にして最大の攻撃は発動の兆しを見せた。
それを見てブレイブの背筋にもシャルディアの同様の緊張が走る。そして改めて剣を構え直し、心の奥底から闘志を呼び戻す。
「これが私の全力だ!!!! 《
「!!!!!」
それは、やはりブレイブの予測通り太い光線の攻撃だった。ブレイブはその迫力に太陽光を練り上げ放出しているように錯覚した。それ程までに、脅威だったソルガラジアの一撃すら些細に思える程に今 眼前に迫る光線は圧倒的だった。
しかしブレイブは途中で思考を放棄した。何故なら、今から自分が食らうこの光線が如何に強力であろうとも自分に出来る事は今から自分がやろうとしている攻撃を全力で繰り出す事のみだからだ。
(━━━━なんて圧倒的な攻撃!!! だけど状況はこれでもかってくらいシンプル。この攻撃で凌げなきゃ、私の負け……………!!!
シャルディアさんに勝つ意味が無いとか、種族のトップに勝てるかどうかとか、そんな余計な事、バカバカしいにも程がある。相手が誰であろうと全力で戦う。そうでもしなきゃこの先の戦いで生きてられる訳が無い。
ギリスの隣に立って良い訳が、無いッッッ!!!!!)
「シャルディアさん、これが私の
《
「!!!!?」
それは、何の変哲もない剣の刺突だった。しかしそれによって放たれる衝撃は圧倒的だった。ブレイブが放った刺突の衝撃とシャルディアが放った太陽の光線は互いに真っ向から衝突し、その音はその場に居た全員の鼓膜を劈いた。
そしてその衝突は遂に決着した。
『━━━━━━━━ガァンッ!!!!!』
『!!!!?』
両者の攻撃の威力は全くの互角だった。拮抗状態が崩れ、互いの攻撃が軌道を逸らされ目標をわずかに外れた方向へ飛んでいった事がその証拠だ。瞬間、ブレイブは己の敗北を悟った。体力は完全に底を突き、背中に生えていた炎の翼、《
「…………………………シャルディア さん……………。私の、負けです…………………………。」
ブレイブは口から敗北を認める言葉を発し、地へと堕ちて行った。地面へ落下するまでの時間は数秒にも満たない。しかしブレイブはその最中、確かに聞いた。
「いや、君の勝ちだよ。」
「えっ…………………………
!」
堕ちていく最中、ブレイブは確かにシャルディアの言葉を聞き、そして見た。シャルディアの左肩に微かに切り傷が付き、一筋の血が垂れていた。
「ほんの少し、僅かに掠っていた。胸を張って良い。君は正真正銘の勇者だ。」
「…………………………!!!!
はいっ!!!!」
勝者は地へと落下し、敗者は確かに立っている。誰がどう見ても勝者の姿では無い。しかしブレイブは勝利を噛み締め、そして地へと堕ちた。
*
ギリシャ神系
能力:自分が放つ刺突の威力を引き上げる。