転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
蛍達が2人目の
「ちょっとギリス どうしよう!!?」
「落ち着け! ひとまずお前がハッシュとそこに行け!!
俺はあとから追いつくから!!」
「わかった!! 行こう!!ハッシュ君!! フェリオ!!!」
「うん!!」 「わかったファ!!!」
ギリスはひとまずリルアの所に置いて、蛍はハッシュとフェリオと共にチョーマジンが発生した場所へ駆けつける。
***
蛍達が駆けつけたのは施設から少し離れたところにあった河原だった。
「……あれが……!!」
そこに居たのは腹に魔法陣を持った魚だった。テュポーンの湖にいたものとは違うが、それでも
「ハッシュ君は控えてて!私が戦うから!!」
「わかった。」
蛍はブレイブ・フェデスタルを取り出した。
「行くよ!フェリオ!!」
「わかったファ!!」
《プリキュア・ブレイブハート》!!!!!
蛍の姿は
「フェリオ、行くよ!!!」
『うんファ!!!』
『「
ブレイブ・フェデスタルから刃が伸び、剣になる。
「…フェリオ、一瞬で決めよう!!」
『うんファ!!』
2人が決めたのは瞬殺だった。
長期戦になると不利になるのは既に把握済みだ。
川を泳いでいるチヨーマジンに狙いを定めた。狙うは腹の魔法陣。切りつけた後に
ブレーブは足に力を込めた。
「やあぁぁぁぁぁ!!!!」
ブレーブが一瞬でチョーマジンとの距離を詰め、剣を振りかざした。
ビュゴオオオオオ!!!!
『「!!!!?」』
その時、謎の冷風がブレーブを襲った。
たまらずブレーブは近くの足場に着地する。
「貴様ガ噂二聞ク
まるで機会でエコーをかけたような声が聞こえた。
「誰!!?」
風が吹いてきた方向を見ると、そこに異形の者がいた。
まず、腕が4つあった。
全身が水色で、まるで氷のように光沢を持っている。
顔はまるで昆虫のような出で立ちで、口には大きな牙が付いていた。
とても人間とは形容し難い風貌だった。
ブレーブはすぐにその者に手を向けた。
「……
名前:コキュートス
年齢:???
種族:蟲人族
性別:男性
職業:
???
「コキュートス……?」
『あんたもダクリュールみたいなヴェルダースの差し金ファ!!?』
「…イカニモ。私モ我ガ主 ヴェルダース様二命ジラレテ参上仕ッタ。」
『「…………」』
ブレーブとフェリオを不気味な緊張感が包んだ。ダクリュールに殺されかけたあの時の緊張に似ていた。
「…
コキュートスが構えようとすると、彼は切迫した気配を感じた。
ドゴォン!!!! 「!!!?」
ハッシュがコキュートスを蹴り飛ばしたのだ。既にローブを脱いで肌着になり、本気を出す態勢に入っている。
「ハッシュ君!!!」
「こいつの相手は僕がやる!! 君はチョーマジンを頼んだ!!」
『「わかった!!」ファ!!』
ブレーブはフェリオと共に魚に突っ込んでいく。
***
ブレーブが奮闘してる横でハッシュとコキュートスが対峙していた。
「
「…正体を伏せてる僕を知ってるのか……。」
「身体強化系ノ
ソシテッッッ!!!」
「!!?」
またハッシュの体を猛吹雪が襲う。
「コレガ私ノ
日本神系
能力:冷気や雪を操る
バキバキッ!!
「!!」
謎の音にハッシュが下を向くと、足が凍り始めていた。
「驚イタカ?一瞬ノ油断ガ貴様ノ命取リダッタトイウコトダ。」
「………」
コキュートスに対し、ハッシュは何も答えない。その代わりに フーっ と大きく息を吐いた。
『
「!!?」
その後ハッシュの足に食らいついていた氷が溶け始めた。
「………ソウカ。 シバリング カ。」
シバリングとは、いかなる人間にも備わっている身震いをすることによって発生する熱で体温を保とうとする生理現象である。
ハッシュの
「…冷気は僕には効きません。僕ならあなたには負けない。」
「……ソウカ。ソレヨリ
「彼女なら大丈夫です。僕が総隊長と同格だと認めたんですからね。」
「ソノ自身ハ
「さぁね。」