転生したらプリキュアだった件 ~助けてくれた女神様の世界をプリキュアになって守りたいと思います!~ 作:Yuukiaway
「━━━━よし。歯磨きも終わったっと。 ねぇフェリオ、今何時か分かる?」
「今は十時前ファね。」
「そっか。じゃあ今から寝る準備すれば丁度良いね。」
「ファね。」
風呂場でリズハと話し込んでから、蛍は部屋に戻り最後の就寝準備を済ませていた。普段は歯磨きに三、四分程度しか掛けない蛍だったが、今回は歯磨き粉を二回使い十分以上掛けて丁寧に口内を洗浄した。
「……………フェリオ、寝る
「? どういう意味ファ?」
「ふっふっふ。実は私、前々から一度やってみたかった事があるんだよねー!」
蛍がやりたかった事とは、夜という時間帯に友人達と同じ部屋に居る時にのみ可能な
***
「ぱじゃまぱーてぃーだ? 何か知らねぇけどかったりいよんなもん。ちょっと飲み過ぎちまったんだ。寝かせてくれよ。」
「こっちも無理だね。この通りお姉ちゃん、ぐっすり寝ちゃってるから。」
「私も推奨出来ません。貴方は今日、長旅に加えシャルディア様と一戦交えて疲弊しているのですよ。余計な夜更かしはせず早急に休息を取る事を推奨します。」
結論から言うと、蛍主催のパジャマパーティーは不開催に終わった。皆一様に里への長旅と満腹中枢の刺激で疲労は限界に達し、各々今すぐにでも睡眠に入ろうとしていた。
「………え~、そうなの……………。」
「そうだよ。そもそも俺とお前は一緒に寝て話してんじゃねぇか。今更時間取る事ねぇだろ。
そろそろ明かり消してえんだよ。騒ぐんじゃねぇぞ。」
「…………うん。分かったよ。で、ヴェルドはどこ?」
「ヴェルドか。あいつなら女ばっかのこの部屋で寝るのはやだっつってよ、ハッシュ達の部屋で寝るっつってたぜ。」
「そうなんだね。」
リナの言う通り、蛍と彼女はツーベルクにて同じ宿の部屋に泊まり同じ夜を過ごしている。他の者も同席した上で話したいというのが蛍の本音だったが、その彼女達の疲弊具合を鑑みて蛍は自分が折れる事にした。
*
(…………………………
うーん、絶妙に寝れないなァ……………。)
部屋を消灯してから十数分後、蛍は一人ベッドから起き上がった。フゥの言う通り蛍は今日、激動の一日(
(……………なんせ今からパジャマパーティーするぞーって張り切ってたからな……………。
……………お水でも飲もうかな…………………………)
『ホタル、寝れないっスか?』
『!』
その声は蛍の隣で寝ていたフェリオでは無かった。その声の主はミーアだった。ミーアは蛍と同様、(身体的には)未成年で宴の席で飲酒をしていない。故に蛍と同じくこの時間に就寝するには今一つ身体的な疲労が足りないのだ。
『ミーアちゃんも寝れない感じ?』
『そっスね。疲れてるは疲れてるんスけどいまいち寝るにはーって感じで』
『そうなんだ………。』
それを最後に蛍とミーアの会話は途切れた。無論それ以上の会話を望まなかった訳では無い。寧ろ仲間内での会話は大歓迎だ。
しかし二人の胸中には共通して『気まずさ』があった。二人きりで最適な話題が浮かんでこないのだ。
(……………ミーアちゃんと二人か………。これってあれか。皆と一緒ならワイワイできるけど二人きりはキツイってやつ。さっきはミーアちゃんともお話出来てたのに、でもそれは皆も一緒だったからであって……………。
でも何かしら話さないと━━━━)
(しまったなァ~~。つい自分から話し掛けちゃったけど何話して良いか分かんない……………。
でも話し掛けちゃったし、何か話を━━━━)
『『あ、あの!!
!』』
(他の者を起こさないように小声で)二人の声が重なった。それによって二人の間に更に気まずい空気が流れたが、それもすぐに終わる。その空気耐え切れず、二人は(無言で)破顔した。そして蛍から話を切り出す。他の者と親睦を深める事もまた
『ねぇミーアちゃん、私これからお水飲みに行こうと思うんだけど、一緒に来る?』
『良いっスね、行きましょう。実は自分も色々聞きたい事があるんスよ。』
*
「ふーっ。」
蛍が寝泊まりする
「……………じゃあ、何から聞きたいっスか?」
「そうだね。それじゃ、ミーアちゃんが
「? それならあの日ギリスマスターから聞いてるじゃないっスか。」
「………そうなんだけどね、改めてミーアちゃんの口から聞いておきたいなーって……………。」
斯くて側にフェリオも居ない、正真正銘の二人きりで蛍とミーアの夜は始まった。